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週刊金融日記 第544号 東京のタワマンがこれから暴落するかもしれない3つの理由、岸田コインの暴落止まらず、香港の予約困難な広東料理に行ってきました、ストーリー創作のための参考書、他

// 週刊金融日記
// 2022年10月18日 第544号
// 東京のタワマンがこれから暴落するかもしれない3つの理由
// 岸田コインの暴落止まらず
// 香港の予約困難な広東料理に行ってきました
// ストーリー創作のための参考書
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 香港もだいぶ秋が深まってきました。年末にまた日本に帰る予定なので、いまから楽しみです。香港は日本から近いので、日本には週末なんかに気楽に行けるぐらいの気持ちで引っ越してきたのですが、コロナ禍が3年も続いて、帰省できるのは年に1回だけなんてことになるとは想像もしていませんでした。
 ところで、最近、ちょっと食べすぎて、また体重が増えてきましたので、数日前からダイエット開始しております。思うんですが、脂肪が増えると、いろいろホルモンバランスが変わって、精神的にもあまりよくないんですよね。僕は軽い躁と鬱の季節性があり、冬にかけて鬱がはじまり、春になると躁になる、ということをずっと繰り返しているのですが、これは単に動物の冬眠みたいな季節的なものだと思っていたのですが、最近は、冬にかけて食欲が増していき体脂肪率が高まることも原因ではないか、と思い始めました。それまでは日照時間の問題だと思っていたのですが、冬に高まる体脂肪率も原因かな、と。

週刊金融日記 第455号 コロナ禍を生き抜くための自炊戦略とダイエット&筋トレ経過報告

 11月17日発売の教育本ですが、さまざまな教育問題を扱っております。まだ目次とか表紙とか帯とかも出ていませんが、すでにAmazonと楽天で予約できます。

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 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 金利がないとふつうの経済理論が通用しないのはなぜですか
- 金利を上げると国債の利払いが増えて財政破綻する説について
- 円安を利用し輸出ビジネスしたいです
- ストーリー創作にあたり参考にされた本をご教示ください
- 26歳医師ですが人生初ストナンやりました
- 30代大企業勤務ですがオフィス街でナンパしたAクラスOLとアポることができました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.東京のタワマンがこれから暴落するかもしれない3つの理由

 最近、諸事情で東京の不動産価格をいろいろ見ております。この前、日本経済に依存している海外出羽守が、円安とインフレのダブルパンチで、日本に帰らざるをえなくなっている、と書きましたが、それではないです(笑)。僕は香港暮らしが気に入っております。ちなみにダブルパンチは和製英語で、英語では"double whammy”です。それで、このdouble whammyは悪いことが「ふたつ」同時に起こっていることなんですが、ふたつにもかかわらず冠詞はaになります。a double whammyです。英語は難しいですね。

週刊金融日記 第535号 来たるべき不況に備えよ
週刊金融日記 第536号 もうすぐ海外出羽守さんたちの日本帰国ラッシュがはじまります

 湾岸エリアや港区でも港南や芝浦のタワマンは東京の優良企業で順調に出世しているサラリーマンや勤務医や弁護士ぐらい、あるいはそこそこの大企業でも奥さんも稼げているダブルインカム夫婦ぐらいのちょうどいい感じの勝ち組が住めるぐらいの価格帯です(松濤や広尾や白金台の低層マンションや六本木ヒルズや麻布の方など港区上位地区のタワマンはこれくらいの勝ち組では住めません)。進学校から医学部に合格したとか、進学校からいい大学に進学して就活も上手くいって、その後も出世したぐらいの層です。いわゆるお勉強が得意だった日本のエリートたちの上澄み1割ぐらいがたどり着くところです。人間というのはアメリカの芸能人だとかインドのIT企業創業者の富豪だとか中国共産党幹部だとか、身近でないところでいくら他人が巨万の富を築いていようが嫉妬しませんが、高校の同級生にいたぐらいの身近なやつが自分よりだいぶいい暮らしをしていることには我慢なりません。こうしたことからタワマンは日本人たちの嫉妬心を刺激して、SNSなどでは常に攻撃の対象になってきました。
 人は予測と願望をよく混同しますから、こんなタワマンを買えるやつらが痛い目を見てほしいという強い願いからか、ビジネス誌などにはたびたびタワマン価格が暴落するなどという記事が書かれます。震災があり、武蔵小杉のタワマンでトイレの水が逆流したなどのニュースが流れると、タワマンを買えない庶民たちはここぞとばかりに溜飲を下げるわけですね。築50年ぐらいになって建て替えようとしたときにとんでもないことになるぞ!などというホラー話も人気ですね。最近ではオリンピックまでは上がり続けるけど、オリンピック後にタワマンは暴落する、などという記事がたくさん書かれておりましたが、オリンピック後もコロナバブルなどでさらに都内のマンション価格は上がりました。端的に言って、2008年の世界同時金融危機の時が底値で、そこから現在に至るまで上昇の一途です。これくらい昔にローンを組んでいいタワマン買った人たちは、マンション価格が築年数の増加による値下がりなど簡単に打ち消す勢いで上がり続けたので、実質無料で10年以上もいい家に住めた上に、さらにいま売ればもっと儲かる、という状態です。なお、このように都心のマンション価格は上がり続けるということは「常識」となったので、ここ数年は多くのサラリーマンが低金利で目一杯借金して、年収にしてはかなりの金額のマンションを購入しております。
 さて、現在ですが、いよいよ家賃の方は下落トレンドが明確になってきました。しかし、マンション価格自体は下がっておりません。これは円で見た場合ですから、もちろんドル換算すればだいぶ下がったのですが、だからこそ不動産業者はドルで見たら安くなった日本の不動産を外国人が買いに来るぞ!とまだまだ買い煽っております。

★東京23区の分譲マンション賃料は下げ幅は小さいですが5ヶ月連続で下落し明確な下げトレンドになっています。

 今週号では、この約14年間も上昇を続けた東京のマンション価格、特にタワマンがこれからどうなるのか、僕なりの分析結果を書きたいと思います。

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