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週刊金融日記 第71号 高学歴女・キャリア女はモテる、貿易赤字7月で最大、麻布の特上厚切り霜降り焼肉、ヤリマンと付き合う場合のルール、他

// 週刊金融日記
// 2013年8月19日 第71号
// 高学歴女・キャリア女はモテる
// 貿易赤字7月で最大
// 麻布の特上厚切り霜降り焼肉
// ヤリマンと付き合う場合のルール
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 日本ではお盆休みが明けて、今日から出勤の人も多かったと思います。それにしても暑い日が続きますね。

 ところで、先週は恋愛工学の観点から注目する事件がありました。

日テレ社員、強制わいせつ容疑で逮捕 「恋のから騒ぎ」プロデューサー
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130816/crm13081613270003-n1.htm

日本テレビ社員「キモイマン」強制わいせつ容疑で逮捕www
http://himasoku.com/archives/51797144.html

 まあ、いずれちゃんと書こうと思いますが、この事件に関しては恋愛工学的にふたつの点でハイ・リスクだったわけです。
 ひとつ目は、女を仕事上のメリットなどで釣るのはよくない、という当たり前のことです。つまり、こういう仕事のメリットをぶら下げて食事などに誘えば、簡単に誘えますが、そこから男女の関係に発展させようとするのは基本的に悪手です。最初から、男女の関係を意識させた誘い方のほうが圧倒的にいいです。なぜならば、男として興味がなければ、そもそも誘いに応じないので、見極めが非常に簡単だからです。しかし、仕事上のメリットでつながっていると、女のほうが断ってくれないので、逆に見極めが非常に困るわけです。基本的に、仕事関係では、女のほうから誘ってこない限り、自分から動かないほうがいいと思います。別に、そんなリスキーなことをしなくても、外にはいくらでも女がいて、ナンパしたりすればいいだけですからね。
 ふたつ目は、若すぎる女はときとして地雷になる、ということです。男性経験をそれなりに積んでくると、男は浮気するものだし、セックスだけしてそのまま他の女に行ったりすることがある、というのがわかってくるので、たとえ遊ばれた、という状況になっても、そういうもんだと思えて落ち着いていられるのですが、恋愛経験が少ないと、そういうことに過剰に傷ついたりするし、また、手加減というのがわからないので、時としてものすごい復讐劇に走ったりします。
 今回の事件だって、裁判になれば、自分の名前も裁判記録で公表されるし、裁判を何年もやっていくのはけっこう大変だし、日本では慰謝料は安いので、たとえ自分の主張が正しいことが裁判で証明されても、得るものはあまりありません。一方で、この日テレ社員は、刑事事件で逮捕された時点で、サラリーマン生命がほぼ終わってしまい、極めて大きな損害を被ります。ということで、経済合理性の観点からは、訴えた方も得しないし、訴えられた方はものすごく大きな損害という状況で、誰得な感じです。しかし、手加減を知らないので、ナイフで一気にグサッとやっちゃうわけですね。はい。

 法的な視点としては、酒を飲んだあとに男のホテルの部屋に女がひとりで行き、そこで胸を触られたからといって被害届を出すと、それが「強制わいせつ罪」に本当になるのかどうか、日本の司法判断には注目したいところです。日テレ社員の方は、途中で示談なんかせずに、最高裁まで行って、司法がどうやってこの事件を裁くのか見せてほしい、と個人的には思っています。

 さて、今週号も、恋愛工学が盛りだくさんですよ。

1.高学歴女・キャリア女はモテる

 もうかれこれ8年以上も前に僕がブログで書いたエントリーが、また、どこかで引用されたらしく、最近アクセスを集めていました。

『高学歴トラップ −なぜ高学歴女は売れ残るのか?』
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/25610490.html 

 このエントリーは、当時は大きな反響を集めたのですが、さすがに8年も前に書いたので、いま読み返すと、かなり基本的なことを間違えています。たとえば、これらの記述は明確に誤りです。

>私の勤務する会社のアシスタントの女性は年収500万円ぐらいから下手したらアシスタントなのに年収1000万円ぐらい稼いでいる人もいます。
>これだけで彼女たちのターゲットから80%以上の男性が脱落してしまいます。
>さらに独身と言う条件をつけると20%が10%になります。

 統計を調べれば男性の20%がそんなに稼いでいるはずがなく、さらに高年収で独身男の数はもっとはるかに少ないです。この辺の定量分析は以下のバックナンバーを読んで下さい。

『週刊金融日記 第7号 金持ちとイケメンと美人の希少性に関する定量分析』

 もっと、致命的な誤りがあります。これは週刊金融日記を読んでいる人ならすぐに気がつくと思いますが、以下の記述は非常に危険な事実誤認です。

>うぶなエリート坊ちゃんはこのようなプロに掛かればいちころです。
>簡単に「一生奴隷or別れる時は財産半分」と言うとんでもない契約書にサインしてしまうのです。

 大企業のエリート・サラリーマンや勤務医のように所得が安定していて、司法からの命令が下れば、確実に金を取れる男の場合、たったの財産の半分で離婚できるわけがありません。なぜなら、婚姻費用という重要なフローが発生するからです。大企業のサラリーマンが専業主婦と離婚しようと思えば(大企業のキャリアウーマンとか女経営者とかがヒモの専業主夫と離婚しようと思えば)、全財産でもすまない場合が多いです。これも以下のバックナンバーを読めば、明らかですね。

『週刊金融日記 第2号 大企業のサラリーマンは全財産払っても離婚できないワケ』 
『週刊金融日記 第54号 結婚と離婚のお金の計算ドリル その1』 

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