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週刊金融日記 第473号 コロナ禍アップデート:実体経済と金融の出口戦略、アメリカでワクチン接種が進みビットコインが売られる、当たり前のことを当たり前にやり続けアジアNo1になったレストランの話、婚活を前提にストリート活動再開・続報、他

// 週刊金融日記
// 2021年6月1日 第473号
// コロナ禍アップデート:実体経済と金融の出口戦略
// アメリカでワクチン接種が進みビットコインが売られる
// 当たり前のことを当たり前にやり続けアジアNo1になったレストランの話
// 婚活を前提にストリート活動再開・続報
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 本日、BioNTech社製のmRNAワクチン2回目打ってきます。1回目は打ったところが腫れてちょっと痛い程度で、他の副反応はありませんでした。他の人も似たような反応でした。しかし、2回目は割とつらい副反応が出るようです。知り合いですでに2回目を打った人たちのかなりの割合で微熱が出ています。軽い風邪のような症状が1、2日ぐらい続くようです。僕のワクチン接種が完了したら、また、いろいろレポートします。

★コロナ禍で海外にも行けないし、日本にも気楽に帰れないので、ウエイクサーフィンなどやっています。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- ワクチンが行き渡った後の世界はどうなりますか
- オプションのデルタヘッジについて素人にもわかりやすく教えて下さい
- ビットコインのショートがしたくて堪らないです
- 婚活を前提としたナンパ活動の続報です

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.コロナ禍アップデート:実体経済と金融の出口戦略

 良くも悪くも、近年人々の日常生活にこれだけ影響を与えたものは他にないのではないでしょうか。コロナ禍です。去年の1月に予定していた香港ディズニーランドが中国から謎の伝染病が来たということで急に閉まってしまったのが僕の最初のコロナ禍でして、かれこれすでに1年半ですね。日本に帰って香港に戻るということが、検査や隔離などでさながら大航海時代並みの大変さになってしまいました。
 昨年は、僕もツイッター評論家として、日本の政策論争に影響力があるかもしれない、とほんのすこしですが期待があったので、いろいろメルマガ記事を書いたり、Twitterでもよくコロナ禍についてつぶやいていたのですが、日本はある意味で政策論争で決着がついてしまったので、それ以降は面白くなくなり、あまり記事を書いておりませんでした。

週刊金融日記 第446号 日本の第三波到来を踏まえてコロナバブルの行方や政策誘導合戦の勝敗を考察
週刊金融日記 第452号 残念ながら2021年もコロナを中心に世界は回る

 世界のコロナ禍の出口戦略がある程度見えてきたので、久々にコロナ禍の予想についてアップデートしたいと思います。出口戦略とは、もちろんワクチンです。正直、こんなワクチンが短期間に開発されるとは想定外でした。ドイツのベンチャー企業BioNTechが開発したmRNAワクチンがめちゃくちゃ効きます。さまざまな治験データがありますが、概ね95%以上の感染を予防し、重症化もかなり防いでくれます。また、現在世界で猛威を振るっている変異株に関しても、同様に効くようです。さらに、効かない変異株が出てきたとしても、mRNAワクチンの仕組みからして、新たな変異株に効くワクチンを作るのは比較的容易で、人類の感染症対策において革命が起きた、と言っていいかもしれません。

★ロックダウンを繰り返しても感染を止められず最も深刻な被害を受けた国のひとつであるイギリスは戦時体制で国民にワクチンを打ちまくりました。皮肉なことにいまやイギリス変異株が流行する日本よりも人口当たりの感染者数が少なく死者もはるかに少なくなりました。
https://www.worldometers.info/coronavirus/country/uk/

 mRNAワクチンというのは新しいタイプのワクチンで、このタイミングで実用化されたのはまさに奇跡的です。mRNAワクチンを実現する際に重要な役割を果たした過去の研究成果についてノーベル生理学医学賞が与えられるのはもはや確実で、それが今年なのか、あるいは来年以降なのか、という単にタイミングの問題となっています。

●革新的研究成果が コロナワクチン開発に 女性科学者の思い
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/world-situation/detail/hungary.html

 それではまずは読者の方の質問に答えたいと思います。

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- ワクチンが行き渡った後の世界はどうなりますか

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