ビルメンテナンス・ビル管理の仕事

入院病棟などがある大きめの病院に、診療時間外に行くと玄関横の受付で建築関係の制服を着た、中高年の男性が待機している。

私は管理人という職業にこうしたイメージしかなかった。

具体的には何をやっている人達なのか知らなかった。

60歳を過ぎ、大したスキルも無い高齢者が就ける仕事はこれくらいしかないのではないかと。

膝を治療中の身としては、ハードワークは難しいので、転職をする際の候補として考えていた。

一昨年の秋に突然右膝が大きく腫れ、激痛に悲鳴を上げ、整形外科に行くと、簡単に言うと膝の軽い骨折で変形性膝関節症と診断された。

膝に大量に溜まった体液を抜き、ヒアルロン酸を注射された。

その後1ヶ月程は以前と変わらない歩き方が出来たが徐々に痛みが出てきた、車を運転する仕事をしていて、元々転職を考えていた事もあり、上司から退職してゆっくり養生したらと言われ、不本意ながら自己都合による退職となった。

同僚の多くがコロナによる賃金の激減で何の手も打たない会社の姿勢に不満を持ち、ハローワークに相談に行った人がおり、会社都合による退職が認められる事が分かり、有利な条件での退職が認められる事を知っていた。

私もその方向での転職を考えていたが、膝がそれにストップ信号を出したと言える。

失業給付金の受給には数ヶ月の待機期間があったので、その間ゆっくり膝の治療に専念しようと思った。

ハローワークの方から、待機期間の数ヶ月、1ヶ月間に最低2回の就職活動履歴が無いと給付金は受給出来ないと言われた。

ハローワークで開催している様々なセミナーも就活履歴にカウントされるのを知ったので、膝をもう少し良くしてからではないと本格的な就職面接など論外だと思っていたので、これを利用する事に決めた。

そのセミナーの中に、職業訓練制度についてのセミナーがあり、同じビルメンの仕事でも資格の有無は、書類審査の段階で大きな差がつく事を知った。

採用する側はビルメンに関して何のスキルも無い人より、同じ現場未経験者でも資格の有る方を選択するのは道理だと思った。

そこで昨年の7月から12月迄の訓練校通いでビルメンに必要な資格を幾つか取得した。

代わりに膝を悪化させ、痛みのメインは右膝から左に移動して、結局両膝が変形膝関節症になった。

訓練校を終えてから、今年は半年程ゆっくりしながら、転職を考えていた。

それが、訓練校の同期から自分が就いてる仕事で欠員が生じ、人を探しているので、紹介したいと言われた。
彼は私の膝が悪いのを知っていたし、そんな私でも出来る簡単な仕事だと言われた。

履歴書を届けるから自分に渡して欲しいとせっつくので、少し躊躇いながらも必ず採用されるとは限らないし、いずれ就活を始める積りでいたので、彼に私の履歴書を渡した。

すると翌日、会社の担当者から即会いたいと言われ、家の近所のスーパーのイートイン・コーナーで会う事にした。

元々正規雇用では無く、パートの延長の有期雇用を考えていたので、正式な入社面接の前の面接の様な位置づけだった。

すると話がトントン拍子に進み、翌日の正式な面接で合格の内定を貰った。

以降ドタバタした感じで、正式な現場に入る前に、派遣元の会社に出社する事が決め、入社説明の手続等をした。

で、3月4日から現場に出勤している。

今日は遅番で14:15から23:15迄の深夜勤務である。

ビルメンの仕事については次項具体的に話していこうと思う。

               以上

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