散歩老人が増える理由

最近まで、散歩の良さが全く分からなかった。

変形性膝関節症を悪化させ、勤め始めた仕事を2ヶ月弱で辞めた。

職場の雰囲気が最悪だった事も、膝の痛みと相乗効果を上げ、私の精神状態を不安定にした。

自分はこれ程弱い人間だったのかと、打たれ弱い自分に唖然とした。

で仕事を辞めてからは、膝の治癒に専念する事にした。

同時に資格試験の勉強に専念出来る絶好のチャンスだと思った。

実は膝の方は、退職届が正式に受理された。

退職日の1週間前辺りからかなり良くなっていた。

このまま仕事を続けると膝のダメージは増加するだけで、歩けなくなるのではという恐怖があった。

身体の不調は精神に強く影響する事が分かった。

織田信長は歯を悪くしており、それが彼を絶えず短気にしていて、無茶苦茶な事をやったという説を唱えていた作家がいた。

で仕事を辞めてから、膝の状態はどんどん良くなり、痛みも殆ど出なくなった。

そこに、先月の末、介護の仕事経験のある友人から、全く歩かなくなると本当に歩けなくなりますよと言われた。

歩かなければ膝に負担がかからなくなるから、膝の内部で炎症を起こし、動かなくても痛みが続くという事はなくなる。

しかし、歩かなければ、脚の筋肉はどんどん衰えて行くから、将来的に歩けなくなる。

宇宙ステーションで数ヶ月過ごす宇宙飛行士達が、マシーン運動をしているのは無重力空間では全身の筋肉に負荷がかからないから、筋肉が衰え、地球に帰還した時、重力で普通に立って歩けなくなる事を防ぐ為だと聴く。

それで、私もウォーキングを始める事にした。

単にウォーキングだけを目的とするウォーキングをした事がないので、ウォーキングに対する知識がない。

であれば、ウォーキングについて考えながら歩くというのも有りだと考え、スマホのミュージック・アプリでウォーキング用の音楽リストを作成する事にした。

いずれ、音楽リストをアップしようと思う。

これも、音楽好きには楽しい事なので苦痛にならない。

ウォーキングも楽しくなければ続かないと思ったので、兎に角、楽しみを見つけるウォーキングにしようと考えた。

ウォーキングのペースも自由にする事にした。

少しでも膝に負担を感じたら、立ち止まる事にした。

そこで、ウォーキング・コースの選定の為の下見のウォーキングという事にした。

ウォーキングを始めた直後、家の近所に目茶苦茶立派な公園がある事を知った。

公園がある事自体は知っていたが、これ程ちゃんとした公園だったという事を知らなかった。

又、自分が家の近所について殆ど知らない事に気付いた。

此処にこんな場所があったのかとか、この道はここに通じているとか?

で初日は1時間程のウォーキングで6000歩程カウントした。

ウォーキングが楽しい事だという事を知った。

以降、毎日ウォーキングをするという事にはなっていない。

調子に乗り易いタイプなので、毎日やり始めるとそれが負担になると思ったから、1週間で数回というペースにする事にした。

今日も昼前1時間程のウォーキングをして、終わりにスーパーで買い物をして家に戻ってきた。

家を出ないで、籠もっているのは、精神衛生的にも良くない感じがする。

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