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柏の砦。中村航輔

今年9月からW杯アジア予選が始まりました!
開幕戦は権田選手が出て完封勝利でしたね!

そんなゴールキーパーに今回は目を向けていきます!
前回はアリソン・ベッカー。
今回は太陽王の守護神。中村航輔選手について書きました!

1.中村航輔って何者?

まずは中村航輔選手についてどんな選手なのか見ていきましょう!

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名前:中村航輔
国籍:日本🇯🇵
身長:185cm
年齢:24歳 (1995年2月27日)
所属:柏レイソル
クラブ歴
柏レイソル(13-14) → JリーグU-22選抜(14-15) → アビスパ福岡 (15-16)※レンタル → 柏レイソル(16〜現在)

日韓ワールドカップに出場していたオリバーカーンに憧れゴールキーパーになり小学5年生の時から柏レイソルの下部組織に加入した中村航輔は2013年にトップに昇格したが、クラブユース選手権での負傷があり出場することはできなかった。

15〜16シーズンでアビスパ福岡にレンタル移籍をすると2010年以降J2で1000分以上出場したゴールキーパーの中でトップとなるシュートセーブ率87.3%を記録した。そしてJ2リーグ月間MVPに輝いた9月以降は、出場した全12試合のうち9試合を無失点に抑える。

翌シーズン柏レイソルに復帰するとそれまでゴールマウスを守っていた菅野孝憲は京都サンガF.Cに移籍したこともあり正ゴールキーパーとして試合に出場。シーズンを通して安定したパフォーマンスをしたことによりJリーグ優秀選手賞を獲得する。

個人成績
Jリーグ月間MVP :2回✨
Jリーグ優秀選手賞 :2回👑

TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD・ベストイレブン :1回✨

Jリーグベストイレブン :1回 ✨

個人成績だけでもかなり素晴らしい成績を収められていますよね。笑

これ以外にもクラブとしても個人としても素晴らしい実践があるので気になった方は調べてみてください❗️

ちなみにファンの間では有名だと思おまいますが将棋がかなり好きらしいですよ😄

2.中村航輔のここが凄い❗️

続いて中村航輔選手の凄さについて触れていきましょう❗️

まずはプレー動画から✨

いかがでしょうか?
『残念そこは中村航輔』と言われるほど『最後の番人』感がありますよね。
こんな選手が後ろにいてくれたらチームとしても心強いですね!

そんな中村航輔選手の凄さをいくつか分類してご紹介していきます!

①伸びのあるセービング

まず皆さんにお伝えしたかったのがセービング。

中村航輔選手のあのビヨーンと伸びるようなセービングには驚かされました。


このツイートでも書いていますが、体のバネが凄い。そしてそれを引き出す体の使い方。

普通キーパーの構えについてはプレジャンプ後も肩幅くらいに脚を広げるのが基本の形となっています。

これは僕の自論ですが肩幅ぐらいに脚を開くことで次の動きに移る時に動きやすい等日本人の体型に合っていると思います。

ですが全員が全員揃うことはありません。

例えば日本人ではないですがこの選手。

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🏴プレミアリーグ・マンチェスター・U所属
ダビド・デ・ヘア選手🇪🇸

たまに人間やめたなんて言われてることもあるんですけどデヘア選手の構えは普通に比べて大きく脚を開いていると思いますが、だからこそダイナミックなセービングが生み出せていると僕は思っています。

※そのうちデヘアについてもブログを書こうと思っているのでもし出たら読んでみてください!

これは一例になりますがこのような例外な選手もいる中で中村航輔選手はその例外の選手に該当します。

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この写真はいただきものなのですがこの写真の時やプレー集などなんども出てきたセービングの中でやはり中村航輔選手の構えの足幅は普通の選手に比べて若干の広さを感じます。
ですがだからこそセービングの際に足に体重がしっかりと乗り伸びのあるセービングが生まれているのかなと思います❗️
そしてしっかりと体重がのったセービングによりボールに力が伝わりやすくなります。その結果ボールを弾きに行った時に中途半端な位置に落ちることは少なくより遠くに弾くことができるのです。

②独特な1対1

続いて1対1について。
ここについても①で書いた足幅が関係してきます。
1対1の局面では相手との間合いを詰め体全体で面を作ってボールのコースを塞いでブロックするというのが基本になると思いますが中村航輔の1対1の出方もちょっと独特です。

1対1でやられるシーンの1つとしてシュートを股に通されて失点することがあると思います。なので基本的にどのキーパーも股は閉じようと心がける人が多いと思います。

その中で中村航輔選手は相手との駆け引きを含めて股をあえて開けて間合いを詰めに行っていると思います。

しかしあえて開けることで相手に狙わせていることもそうですが、自身の体を下半身含め大きく見せることができると思います。
足幅が狭すぎてしまえば上半身は大きく見えても『下のコースは狙えるじゃん』と相手に思われてしまいます。
しかし大きく脚を広げていることで下のコース含めて広い守備範囲を相手に見せることができ、相手に圧力をかけることができます。
そして後は的確な間合いに入りブロックする面を作れれば普段よりもコースを多く消した1対1のブロックを作ることができます。

③変化したフィード

最後はフィードについて。
今シーズンの第1節僕はレビュー記事を書かせていただきました。

ここでも記載している通りこの時期には中村航輔選手はふんわりとしたフィードを蹴っていました。
これによって柏レイソルのFW.オルンガに蹴るだけのボールならばまだいいのですが、スペースに蹴るボールや早く味方選手にボールをつけたいのにふんわりしたボールだと相手に寄せられてしまったりカットする時間を作らせてしまいます。

しかし最近は中村航輔のフィードはやや低めのボールが多くなってきました!

(心の中でレビュー記事を見てくれたのかなとかありもしない妄想してました。笑)

これは以前の蹴り方と違った蹴り方をしているからなのではないかと思っていて、以前はボールにインパクトを伝えるために脚の甲をボールに『当てる』事をしていたのではなく遠くに時間のあるボールを蹴るためにボールよりやや下を擦る蹴り方をしていました。
また、フォームの際の体の開き方は上半身が起きていてボールへの入り方はやや斜めからの入りでした。
これをどの場面でも変えずにやっていました。

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ですが最近の蹴り方は速いボールをつけたい、ピンポイントで味方に繋ぎたい局面などの入り方はやや斜めではなく、ほぼ横にし体もねかせているフォームに変化させています。
これによって足の甲にボールが当たりやすくなりインパクトを受けたボールはこする時よりも速いボールが蹴れるのです!

そしてフォームがほぼ横からの入りになった事でやや斜めから入っていた時よりもけれるコースが広がり選択枠が広がりました。

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この変化させた蹴り方と以前の蹴り方を蹴り分ける事で場面場面に応じたキックを蹴ることができています。

3.もっと良くなる為に…

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ここまで素晴らしいパフォーマンスができる中村航輔選手にもっと良くなる為に必要なことはあるのか?という疑問があると思いますが柏を背負う、日本を背負う、世界で活躍する為にこれからの進化を求めるのであれば改善しなくてはならないところがいくつかあります。

その中で2つ今回はご紹介します。

まず1つ目にハイボール処理。

これはクロスボールの対応(フリーキック、コーナーキック込み)の事ですが前節モンテディオ山形戦ではフリーキックで計3失点。その内2失点はフリーキックを合わせられて失点しました。
前回のレビュー記事でも書かせてもらいましたが中村航輔選手はクロスに対して出かけて、キャンセルすることが多いです。

そしてその後の準備の質がまだあまり良くないように感じます。

そこでまずはクロスに出れなかった、キャンセルを途中で選択した時にしっかりとゴールラインに下がること。
そしてそれ以前にまずはクロスに対しての自分の守備範囲を広げてみることでキャンセルする事を減らす事をしていけば、陸、空と文句なしの選手になるんではないでしょうか!





そしてもう1つここは細かい部分になってしまうのですがこれも出来たらいいな〜と思う部分があります。
それはボールを取れる範囲が増える事です。

中村航輔選手の武器の1つはセービングですが、プレー集でもわかる通り基本的に弾くことが多い選手かなと思います。
究極ゴールキーパーはゴールを破らせなければいいポジションなのでボールを取ることなんてしなくていいじゃんと思う人も多いのではないでしょうか?

ですがボールを弾くことは時にピンチを招くこともあります。
例えば前節のモンテディオ山形戦の2点目のように弾きが甘くこぼれたボールを詰められたり、中村航輔選手の弱点でもあるクロスボールの対応につながるコーナーキックに発展することもあります。
だからボールを全てとるのか。
それはまた違ってきますが、セービングやクロスボールのボールをとる範囲が増えればスーパーセーブをして沸いていた会場が、『えっあのシュート取っちゃうの?ヤベー』に変わりますし、何よりカウンターのチャンスを得ることもできます。

そして僕は最初の選択が弾く→余裕だから取りに行くの選択を最初取れる→弾くに変えることで最初に弾く選択を持っていると遠くのボールを取りに行くことは難しいと思いますが、最初に取る事を選択枠の一つとして持っていれば取れなかった時の切替もすることができますしさらに伸びることができると思います。

以上この2点を改善していけばさらなる飛躍を期待できるのかなと僕は思っています。

最後に

いかがだったでしょうか?
今回は中村航輔選手について触れていきましたが、ゴールキーパーを多く試合で見てもいろんな発見がありますし、やっぱりセービングをしている場面はカッコいいですよね。笑
ゴールキーパーに目を向けて今後の試合を見ても面白いと思いと思うので是非そんな見方をしてみてもいんじゃないでしょうか!

また今回はとある柏サポさん、中村航輔好きの方に写真を提供していただきサポーターの皆様の暖かさも感じることができました❗️提供してくださった皆様、ありがとうございます😊

そして中村航輔選手が『柏から世界へ』となるようこれからも試合を見て応援していこうと思います❗️

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