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不思議な話10 「内線電話」

 老健施設で夜勤をしていたときの話しです。

 夜勤は2人で行っており、それぞれがPHSを持っています。

 更に詰所など固定電話が設置されています。

 PHSはナースコールの受信と内線電話の機能もあります。

 夜間何事もなく平和に過ぎていき、後は起床介助、朝食の介助、排泄介助が終われば勤務が終わると思い、気合いをいれていました。

 起床介助は、私が201号室から相方が221号室から行っていきました。

 起床介助を初めてしばらくして、PHSがなり表示を見ると、「220」とでていました。

 この番号は、詰所の固定電話の番号でした。。

 表示を見て「???」となりました。

 フロアには私と相方しかおらず、相方も私に用事があれば、PHSからかけて来るからです。

 フリーで動いている看護師かとも思いましたが、その時間は、認知症フロアの見守りをしているはずです。

 PHSにでましたが、応答がなく誰やろう?と思っている所に、詰所と反対の方から相方がダッシュで私のところにやってきました。

 相方も誰もいないはずの詰所からのコールに驚いて、私のもとに走ったようです。

 詰所に行ってみましたが、誰もおらず固定電話は通話にもなっていませんでした。

 履歴もなく、まずPHS2台同時に内線をかけることはできません。

 220号室かもと思って、見に行きましたが、皆さん眠っており、トイレにも誰もいません。

 220号室は寝たきりの方が入所されており、ナースコールを押すことはできません。

 更に、ナースコールを押すと、PHSの表示は「居室番号ーベッド番号」となりますし、トイレは「居室番号トイレ」と表示されます。

 ひとまずなにもなければ、業務を遂行しなければなりません。

 怖がる相方をなだめ、2人で同じ部屋を起こしていく方法に切り替え、無事業務終了できました。

 あの内線はどこからかかってきたんでしょうね?

 本当に不思議な現象でした。

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