宇宙の大精神(2)

参考に一例を記してみよう。
ある患者からの手紙である。

(要所抜粋)
このほど、
母の危篤に際し、
電報をもってお願いしたところ、
早速ご返電くださり
ありがとうございます。

今、母は
呼吸困難で非常に苦しんでいます。
非常に心臓が衰弱し、
脈は欠滞し、
全身が衰弱し
耳は遠くなり、
口も廻らなくなって
精神が鈍って
数分ごとに危険状態になり
私どもの心細さは
たとえようもございません。

ただいま京本の医師や
親戚の医師で
かわるがわるみておりますが
医師の言葉では母は安心できず、
どうしても山畑先生にお願いしなさい、
と申しております。
私どもは増々心細くなってしまいました。
何卒何卒、たってのお願いでございます。
ただいまはこころが乱れて充分に申し上げられません。
(以下省略)。
 


その後の手紙
(要所抜粋)
お陰様にて
日に日に開放に向かい、
欠滞脈等はその影さえみせず、
この度は床にも入りませず
庭等を歩行いたすようになりました。

これ皆先生のおかげと
一同で感謝申し上げております。
(中略)

先生の透視法にて
「母の生命に別状無し必ず快癒す」
とのお手紙を拝見いたしました時、
どんなに
嬉しく存じましたことでございましょう。

なおまた、
先生の遠隔治療法には
皆どんなに驚きましたことでございましょう。

ご返電いただきました夜、
突然病床の母が
おりから、そばについておりました
おばに向かって、
「誰でしょう、
私の背中を摩擦したり
手足を振ったりしてますのは
何だか不思議でならない」
と申します。

あまりに度々申しますので
急激に母の精神に
異常でもきたしたのではありませんかと
一同は非常に心配でなりませんでした。

おりから、
ふと山畑先生のことを思い出しまして、
もしやと母に申しました所、
母も初めてうなずき、
先生の霊力の偉大な事、
一同は只々驚きあうばかりでございました。

叔母は
「いくら霊的作用とはいいながら、
埼玉からここまでそんなに感応するとは」
と驚きました。

翌々日午後八時頃、
座中の母の足が動き出し、
上下に激しく揺れました。

同時に身体が動揺しはじめて、
「またきっと山畑先生ですよ」
と申し喜びと驚きが一緒になりまして、
ただただしばらく
茫然といたすのみでありました。

遠隔療法の偉大なる事、
実際に見ました
私達の驚きとありがたさ、
只々わけのわかりませんが、
涙が止めなく流れてまいりました
(中略)

お陰様にて
あれほどまでに危篤におち入っておりました母が
再生の幸福に浴することができました
(以下省略) 
東京都 ●田穏子拝(右●田穏子氏の父は故●田病院長である)
 
右の如く
施法者の精神が
遠くにいる受法者の精神に感応して
その受法者の精神が肉体に作用して
そして、
右の如き現象を起こしたのである。

また
その精神が生理的諸機能を調整して
猛烈に作用させたから
全治したのである。

これ当然の結果で
少しも不思議でもなく妙でもないのである。

しかし、
精神的方面のことに対しては
多くの人にわからないのである。
故にこのわからないところに付け込んで
これまた
碌々知りもせぬ山師がたくさん居て
人々を瞞著しているから
大いに注意を要するのである。

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