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意識の構成を表す氷山の図は間違っている(中編)


前編の続きです。
 お読みになっていない方は前編からどうぞ!

●氷山の図は「上下逆」


一般的に使われている氷山の図は、
私たちの意識構造を説明する時に
とてもわかり易いですね。

しかし、この図は間違え!
実は意識の構造は「上下が逆」、なのです。

受動意識仮説、という理論があります
(「仮説」、といってもきちんとした理論です)。

受動意識仮説とは、
私たちは普段、物事を意識的に
決定していると思っていますが、
実際は無意識(潜在意識)が
先に行動を準備し、
その後、顕在意識が
その行動を追認しているだけ、
という考え方です。

従来の氷山の図では、
顕在意識が水面上に浮かび、
潜在意識がその下に隠れている、
つまり、表面に見えるのが
日常的に自覚している部分で、
その下に無意識があると説明されます。

しかし、受動意識仮説は
この「見える部分」が
実は「結果」であり、
本来の決定や行動は、
水面下の無意識部分で行われている
となります。

つまり、氷山の図を
受動意識仮説に合わせて考えるなら、
私たちの「潜在意識」が主導的に
働いており、表面的に見える顕在意識は、
それに従っているだけなのです。

この点を理解すると、
氷山の上下が逆、となります。

本来、私たちの行動や感情は
水面下にある無意識(潜在意識)で
既に準備され、最終的に表に現れる
のはその結果にすぎない。
つまり、無意識が本当の「根っこ」であり、
顕在意識はその結果に過ぎないのです。

この考え方は、現在のコンピュータプログラミングや、AIの理論と同じです。
莫大なプログラミングで動くアプリや、大量のデータを元に結果を出力するAIは、人間の無意識領域に蓄えられたデータを元に行動を起こす人間と同じモデルなのです。

●意識の伝達プロセス


では、受動意識仮説に基づくと、
意識はどのように伝達されるのでしょうか?
受動意識仮説を唱えたリベットの実験によると、
脳内では行動を起こす数百ミリ秒前に
「準備電位」という信号が発生します。
これは、脳が無意識に行動の準備をしている
状態です。行動の「決定」は既に行われており、
私たちがそれを意識的に認識するのは
その後のことなのです。
例えば、私たちが手を動かすとき、
手を動かそうという「意識」が生じる前に、
脳はすでにその動きを準備しています。
このプロセスは、
潜在意識が私たちの行動の主導権を握り、
顕在意識がその後に
「自分が決定した」と錯覚している
ことを示しています。
意識の伝達は、実は「後追い」なのです。
私たちが行動を起こす前に、
無意識が先に行動を準備し、
顕在意識はその結果を認識するだけです。

●氷山の図の誤解とは?


ここで、氷山の図に戻りましょう。
従来の氷山の図では、
顕在意識が水面上にあり、
それが行動や意思決定をリードしている
かのように描かれています。



しかし、実際はその逆で、
潜在意識が水面上に浮かび、
顕在意識が水面下で結果を受け取る
という見方が正しいかもしれません。



これを視覚化すると、
私たちの意識の主導権は
無意識が握っており、
表面的な顕在意識は、
その動きに従っているだけ
ということになります。

つまり、顕在意識が日常的に行うと
思っている意思決定や行動は、
実際には無意識が既に
準備し、決定しているのです。

●氷山を逆にして見える世界


氷山を逆にして描くと、
私たちは潜在意識が
上になっている姿を見ることができます。

これにより、行動や判断は、
無意識的なプロセスが大部分を占め、
私たちの意識的な判断は、
その結果にすぎないことがわかります。

この逆転した氷山モデルは、
私たちの意識が実際には
どのように働いているかを
より正確に反映しています。

私たちが自由意志で行動している
と思っていることの多くは、
無意識の深い部分で準備され、
その結果として現れているのです。

●受動意識仮説と氷山の図


受動意識仮説を理解することで、
従来の氷山モデルが
どのように間違っているかが
はっきりしてきます。

私たちの行動や判断は、
無意識の影響を強く受けており、
そのプロセスは顕在意識が認識する前に
すでに進行しているのです。

氷山の図を逆転させて、
私たちの無意識が主導し、
顕在意識がそれを追認する
という新しい視点を取り入れると、
意識の本当の仕組みが
より明確に理解できます。

●潜在意識の力


前回のお話で、潜在意識は意識の95%を占める、
とお伝えしました。
もちろん、顕在意識の中で決定して、顕在意識の中で行動する、
ということもあります。

しかし、その決定の裏には、これまで蓄積した経験があります。
つまりは、無意識、潜在意識の影響を受けているのです。

ということは、
人生を変えたい、自分を変えたい、と思った時
変えるべきは、顕在意識の考え方ではなく、
潜在意識に埋め込まれた無意識部分なのです。

スタートとなるのは顕在意識の考え方ですが、
考えを変えただけでは、無意識は変わりません。

なんといっても、潜在意識は、意識の95%の力、
を持っているんですから。

次回は、この視点から
どのように自己改善や潜在意識の書き換えが
可能かを探っていきます。


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