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完売画家 中島健太


読書日記です。

『完売画家』中島健太著

タイトルの通り、画家の方が書かれた本なのですが、
これが、びっくり
仕事に通じることばかりだったので
記録として

僕は、
「絵心」
というものがまったくなくて、
犬の絵を描いても
象か豚か?
になってしまうほど

当然、絵画をみても
どこがいいのか、まったくわからない

という状態です。

そんな僕がある方の紹介で、こちらの本を読みました。

・若い頃、画商に300万円持ち逃げされ、うつ状態になってしまった。
前からチケットをとってあったニューヨークに行くか、迷ったが、なんとかいって、そこで「ブルトン人の姉妹」(ウイリアム・アドルフ・ブグロー)の作品と、ベーグル屋で働く店員で、働くことに対するモチベーションが戻る

口のうまい画商に、結果的に騙されることになってしまったそうです。
うつ状態になり、
生きる気力も
当然作品を描く気力もなくなった状態でNYへ行き、
そこで生きるモチベーションを得られた、ということです。

うつになると、
すべての行動がおっくうになりますが、
無理しても環境を変える
というのはひとつの方法ですね


・賞は取りに行く、そのための戦略をたてる。
ニッチ=競う人が少ないとところで戦う

絵画の賞を取りに行く戦略
この考え方は新鮮でした

賞は、いいものが取る
のでしょうけど、
狙っているのですね

考えてみると
ヒットする映画は
ヒットする要因を狙って入れていて
僕らはまんまとそれに乗せられている
ってことですね

でも、作りたい人が作りたいものを作った
芸術映画は
観てもまったく楽しくない

まんまと乗せられている、
というと言い方がよくないですが、
顧客の気持ちを考えて作っていると
いうことなんです


・質もボリュームも必要
完成までのスピードを早める

出始めたときは、とくに質もボリュームも必要
特に必要なのはボリュームでしょう
完璧でなくていいから、数を出す
トライ・アンド・エラー
大事です


・マーケットをみつける=たくさんでてくる人やワード

マーケット=望まれているもの
なので、当然ながら、マーケットを探さないといけない


・適性をみつける、嫌いなことはやらない

僕的にはこれがとても大事
仕事は嫌なことを苦労してやるもの
という意識があったけど、
だから、仕事が嫌なものになってしまっていた

嫌なことはやらない
好きなこと、とまでは言わないが
嫌でないことでやる方法がないか考える

嫌なことを苦労してやっているのは
思考停止ということ
考えることを拒否してることになる


・画家として生きていく方法
①「作品がほしい」と言ってくれる人を増やす
②作品を持ってくれる人の幸福度を考える
③「作品を持つ人」と「作品」の距離を深める
④感謝の気持ちを忘れない
⑤買い手の目線になる

この②と③は、
画家がその絵を作成するのに向き合う時間より
その絵を買ったお客様が絵と向き合う時間のほうが長いということから

・「初めて絵を買いました」の創出
エントリーモデルをつくる

うん、入りにくいものほど、入りやすい入り口を作ることが大事

すべての仕事は共通しているんだ、と改めて思った本でした

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