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オウサマゲンゴロウモドキの話題

あと1週間たらずでゴールデンウィークです。
スタッフはみんな準備で大忙しで、手が離せません。
今日は休日でしたが、休んでいたら間に合わなくなりそうなので
売店や展示のセッティングをしました。
それから、臨時駐車場の整備もしなければなりません。

カブト・クワガタ展の展示台
虫かごを等間隔に並べただけの展示では味気ないという指摘があり、他施設の展示を参考に、はめ込み型の展示台をつくることにしました。間伐材を活用した、地域おこし協力隊の力作です。

忙しい毎日でも、飼育している昆虫に変化があらわれると、明るい気持ちになります。いま、私が力を入れて飼育しているオウサマゲンゴロウモドキにも変化がありましたので記録しておこうとおもいます。

オウサマゲンゴロウモドキの卵(孵化直前)
たまごはキュウリ型です。孵化が近づくと、幼虫の身体が透けて見えるようになります。

去る4月16日に、幼虫が孵化しました。いよいよ繁殖スタートです。

オウサマゲンゴロウモドキの1令幼虫
1.5センチくらい。このなかまとしては、かなり大きなサイズで生まれてきます。

そして18日には、脱皮して2令幼虫になりました。

オウサマゲンゴロウモドキの2令幼虫
1令幼虫は死んでしまうものが多いですが、2令まで育つと非常に丈夫です。

オウサマゲンゴロウモドキの幼虫はトビケラのなかま(の幼虫)しか食べません。しかも、トビケラならば何でもよいのかというと、そういうわけでもなく、幼虫を逆に襲って食べてしまうトビケラや、毒(?)があるのか、与えてしばらくすると死んでしまうものもあり、餌として使えるトビケラの種類は非常に限られます。

そのトビケラは身近にいるものではないので、遠方まで採りに行かなければなりません。仕事中に採集に行く時間などありませんので、業務終了後に、胴長と網、そしてヘッドライトを装備して、トビケラがいる池に採りに出かけています。

嫌になることもありますが、そんな苦労を経て成虫にまで育てあげたときには何ものにも代えがたい喜びがあるものです。今年も成虫になるといいな。そんなことを思いながら、今日もまた、うつろな目でエサを採りに出かけるのでした。

おわり。