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一生モノを手に入れる
自分に愕然としたことはありますか。
京都ライター塾 アドバンス講座 第3回目は「企画を立てる」
実際に持ち込みしたい媒体を選んで、読者を想定して、読者に喜んでもらえるような、自分が伝えたいことを、企画することが課題だ。
まずは自分が伝えたいことを掘り下げる作業から始める。
喜んでもらえて…
伝えたいことで…
さらに、自分だからこそ伝えられる内容で…
え、全く思いつかない。
びっくりするほど、思いつかない。
焦ったわたしは、図書館に行った。
図書館の雑誌コーナーを回遊魚のようにぐるぐる回る。
「自分だからこそ伝えられる内容…」「読者に喜んでもらえる企画…」
呪文のように呟きながら1時間。
おいおい、ちょっと待てわたしよ。
まさか、まさかわたし。
何にも興味なく生きてるんじゃね!?
雑誌コーナーで立ち尽くすほど、全く思いつかない。
自分に愕然とした。
いやいや、気を取り直して、とにかくまずは自分を掘り下げてみよう。
と、思ったわたしは家に帰り、今度は我が家の柴犬と、近所を回遊魚のように、うろうろ散歩し始めた。
詰まった時は散歩に限るのだ。
「あ、そういえば」
散歩の途中で、はっ!と目を見開いた。
そうだ、わたしは自分の住んでいる地域の情報誌を見るのが好きだ。
では、自分の住んでいる地域を、地元民目線で記事を書くのはどうかな?
だとしたら、掲載雑誌はどこになる?
よし、地元の人がたくさん読んでいる雑誌にしよう。
想定読者は?
企画内容は?
企画を考えた理由は?
どんどん企画を、深掘りしていく。
散歩、最強説…!!
やっと頭が回り出した。
facebookの課題提出スレッドを見ると、他の講座生さんが、斬新なアイディアをどんどん出されていた。
わーみんなすごいな。
そういう視点があったか。
驚きの連続。
でも、わたしにはできることしかできない。
そう自分にいい聞かせて、えいやっ!と課題を提出した。
講座が始まると、講座生の企画に対し、えずさんのフィードバックが丁寧に行われた。
「編集者の視点で見る」ことができて、初めて出せる企画書になるという。
視点を学んだ上で、わたしの書いた企画書を見ると、どんな記事ができるかの言語化が全く足りていない。
穴ボコだらけだ。
これじゃあ、相手に伝わるわけないな。
えずさんにフィードバックをもらうことで、たくさんの発見があった。
こんなわたしでも、全く違う視点から、企画書を見られるようになる。
説明する言語の何が足りないか、
自分だから伝えられることは何か、
深部への掘り下げがいかに大切かがわかる。
ぼんやりとした頭でピンボケの企画を立てたって、相手に伝わるわけないやん。
虫眼鏡で見るように、具体的に考えるのだ。
自分の足りなかった視点や、
自分の強みが活かしきれているかどうかとか、
どこを改善したらいいかの助言をもらった。
わたしだけで考えていた内容の企画がモノクロだったとしたら、
えずさんの助言が入ることで色彩が入ったように、はっきりと鮮明でクリアになった。
1ミリも自信が持てないまま、出した企画書の課題は、
改善点をたくさん教えてもらえて、より企画書らしくなった。
あとはサンプルを作ったら、実際に企画書として使えるんじゃないか、と思えるほどの原石にまで仕上がった。
もちろんまだ原石だから、もっと磨かないといけないけれど、土台はできた!
他の講座生さんのフィードバックもとても勉強になった。
誰かの学びは、いつも自分に当てはまる。
「ああ、わたしもそうだ…」と心の中で呟きながら、
講座生さんの企画書のフィードバックを聞いていた。
企画書は、読んだ人がなにを書きたいか、
一目見て全部伝わるように細かく言語化する。
企画書は、自分でしか書けないこと、かつ、読者に喜んでもらえるものであると良い。
「編集者の視点で」自分の立てた企画を俯瞰して見る。
おお…この視点って、一生モノだ。
毎回、アドバンス講座が終わると、
文章を書くための伝家の宝刀を頂いたような気持ちで、いっぱいになる。
漫画の仕事も同じなので、漫画の仕事と重ね合わせながら、
「これは発信する人全てに当てはまることだ…!」と
背筋を正す思いで、課題に挑んでおります…!
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毎日届くことがわたしの密かなお楽しみ
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