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オカンと孫の旅日記 in 釜石

2023.3.26 Sun
今日から三日間 旅に出る
初日は大阪伊丹空港から岩手県・釜石までの移動旅。

オカンが年始に言った一言から今回の旅が始まった。
「孫と旅がしたい。三陸鉄道に乗りたい。」と。

47年目にして
オカンの夢を叶えたいと思った。
弟が今回の旅を準備してくれた。
感謝に尽きない。

昔は喧嘩ばかりしていた年子の弟。
大学を卒業し、家を出て今は離れて生活をしている。
離れると思うのが、
「兄弟って大事だ」ってことだ。

「兄貴」と慕ってくれる弟。
感謝だ。
甥っ子、姪っ子を我が子のように
いや、我が子以上に構ってくれる弟。
ありがとう。

そんな弟と、孫3人。
そして、私を含めての計6人での旅が始まった。

天候はあいにくの雨。
9:15 大阪伊丹空港に集合。
予定より早く到着する。
それよりも、早く到着しているオカン。
今回の旅への意気込みを感じた。

孫は初めての飛行機ってことで大興奮。
今朝も5時に目を覚ますほどだ。

事件は手荷物検査場で起きた。
持ち込み不可のものを確認すると、
「あっ、私ハサミ持ってきたわ」とオカン。
そう。オカンは旅のパンフレットをチョキチョキして
葉書に貼って送ることを楽しみとしている
変な趣味がある。
この旅でも、それをしようとしたのだろう。

「そんなもん、あかんわ」と弟がハサミを奪い取り
回収ケースに投げ捨てた。
「やめてよ!」とオカン。
「このハサミめっちゃ切れ味良くてお気に入りやったのに。
あ〜もう。返ってこうへんのやろか?」
「当たり前やろ。」
「カバンの奥底に入れといたらわからんのとちゃう?」
「日本の検査舐めてんのか!」と弟に怒られるオカン。

「帰りにゆ〜てみようかな」と諦めが悪かったが、
そこは仕方ない。我慢してもらおう。
(新しいハサミをプレゼントしようと思った。)

飛行機が離陸する瞬間の子供達の顔が忘れられない。
“初めての体験“をこれからも大切にしてききたな。
と感じながらも、ボクは心の中で
(アムロ行きます!)と叫んでいた。

12:05予定通り いわて花巻空港に到着。
ボクも人生初となる岩手県に降りた。
若干寒さが残っている。
防寒具を身について、空港を後にする

シャトルバスに乗って、JR花巻空港駅へ。
大人300円で乗せてくれた。
12:33に到着したのだが、電車がそのタイミングで出発。
次に来るのが、13:20とのこと。

いきなり田舎の洗礼を受ける。
その後も13:20に電車にのって花巻駅に着くも
釜石まで行く電車は14:40発らしい。
昼も食べるタイミングがなかったので
駅の人に聞くと“いとうや食堂“を教えてもらった。
雨である。
大人3人。子供3人。
雨に打たれながら、5分ほど歩むが、、、定休日。

な、な、なんでやねん。

結局、駅前にある
リットワークプレイス でベーグルをいただくことになった。
これはこれで美味しかったのだが、
旅に出たらやはり地のものを食べたいなぁ〜と思いつつ頬張った。

電車に2時間揺られることになるので
覚悟を決めて、コンビニでビールをチョイス。
揺られながら2時間の電車を楽しんだ。
そして、16:40過ぎ 釜石駅に到着。

鉄と魚とラグビーのまち 釜石!
というでかい倉庫に書かれたキャッチコピーが熱かった。
タクシーで移動。
車中、震災のこと、美味しいおすすめなどを聞いた。
これもまた旅の楽しみ。

宿泊は
陸中海岸グランドホテルさん。
ここも震災の影響があったようで、玄関前には大きな
コンクリート壁が建てられていた。
手を当てて、震災を身で感じた。

陸中海岸グランドホテル。
弟曰く、6人で泊まれる場所はここしかなかったとか。
こじんまりとした部屋だが、港が一望できいい感じ。
入った瞬間に布団が敷き詰められており、
(もう寝るんかい!)と言わんばかりの攻撃に感謝した。

お風呂に入って疲れを取りたいところだが、
ボクは近くのイオンへGO!
酒とつまみを買い出しに行く。
外は雨。靴の中はぐちゃぐちゃ。でもこれもまた思い出になるのだろう。
オヤジが好きだった“キリン一番搾り“をオカンに飲ませたくて足を運んだ。

帰って冷えた体を温泉で温める。
温度はぬるめ。ゆっくり浸かれて気持ちいい。
その後、ようやく食事となった。
今日一番のまともな食事だ。
刺身に、茶碗蒸し、焼き魚に、海鮮焼き。
さすが!魚のまちというだけあって、うまい!
お腹がいっぱいになるまで楽しませてもらった。

食後、息子と一緒に風呂に入る。
こんな時間も長くはないのだろう。
“今を大事に“しないといけない。

風呂上がりのキリン一番搾りを流し込んで、
明日のプランを弟と立てる。

オカンは孫とトランプの大富豪に興じていた。
「私は大富豪よ」と声たからかに喜んでいた。
つい12時間前は「ハサミをとられた」と凹んでいたのに。

こうして1日が過ぎていく。
“笑い“と“感謝“に包まれて。
さぁ!明日も素敵な旅を楽しもう。

三陸鉄道編へと続く

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