第二十六話【宿題】(Vol.251-260)
Vol.251
「な〜、プリントくしゃくしゃになってるんですけど。
これアコーディオンちゃうねんで」
と突っ込んでみると。
「急いでたもん」と返ってくる。
(う〜ん課題多し)
と思いながら
机に座らせて宿題スタート。
帰ってきた子から宿題に取り組ませる。
一斉だと手が回らないからだ。
Vol.252
宿題のボリュームは
・漢字練習(百字帳)
・算数ドリル
・音読
の基本セットだ
どれから取り組むかは子供に任せて
ボクは見守る
ボクが気にかけているのは
・姿勢
・鉛筆の持ち方
・字の書き方
この3つだ。
字を丁寧に書ける子は集中力が高い
学びに向かう力をつけるには集中力が必須だ
Vol.253
「おっ。いい字書けてるね」
「ナイスや」
「よく見て書けてるよ」
・・・
なんて言えたら嬉しいのだが、実際は
「はよ、やろやぁ〜」
「わくの中に字を入れろって」
「鉛筆しっかり持とう」
と見たままの言葉をかけてしまう
まだまだ半人前のボクだった
(今なら違った声掛けができたかな)
Vol.254
ただ、算数は好きなので
丁寧に教えることができた。
子供たちが苦手とするのは
文章題。
まず、
・読むのが面倒臭い
・式がわからん
・計算できん
・答えが合わん
これでは取り掛かろうとする
意欲が出せない。
スタートから
諦めているのである。
これを解決するには
“イメージ力“だ。
Vol.255
文章題を教えるときのポイントは
イメージ
そして、“動作化“だ
何を求めるのかを意識するとき
合わせるのか、合計なのか
残りなのか、違いはなのか?
設題によって動作を変えてやる。
すると子供たちは
イメージしやすくなる
具体物から 抽象物へ
抽象物から 想像へと
思考をうつすのだ
Vol.256
問題を一緒に解きながら
できたところを
めっちゃ褒める。
「できたやん!」
「すごいやん!」
「やったやん!」
そして丸をつけてやる。
「先生に怒られるわ!」
と言いながらもどこか嬉しそう。
「怒られたら、『ヒロ兄が勝手に丸してん』ってゆーとき」と言ってやる。
Vol.257
子供はやっぱり
褒められたいんだな。って思う
子供だけじゃない。
大人だってそうだ。
「仕事早いね」
「いつも丁寧だね」
「よく動いてくれるね」
“見てくれている“
と実感できると
【意欲】が湧いてくるものなんだと
#心のメモ に書き留めた。
Vol.258
音読の宿題は読む前に大人が読んであげることが望ましい。
句読点の意味を抑えつつ、
「、」で呼吸するんだよ。
と一言言ってあげるだけで
読みやすくなる。
最初はぎこちないが、
そのうち自分のタイミングで呼吸しながら
文章を読めるようになる。
Vol.259
音読していて、詰まった漢字は
その都度ふりがなを書かせると
次は詰まらずに読める。
だから一回目の音読はめちゃくちゃ時間がかかる。
このめちゃくちゃかかる時間をどう向き合うかで
これからの音読に違いが出てくる。
だからこそ、
初めが肝心なんだなとボクは思った。
Vol.260
何度も何度も繰り返し読むことで
内容が頭に残ってくる。
読み終わったとには、すかさず
「クイズタイム!」と称して
音読の内容から1つ問題を出すと
宿題がゲーム感覚になって面白い。
答えが難しい場合は
3択にしてあげてもいいだろう。
そんなちょっとした工夫が
音読を楽しくさせる。
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