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Day194 フィールドビンゴ

2024/1/31 Wed
今日で1月が終わりますよっ!

どこの小学校にも
独自の特色がある。

ボクの学校では
“防災教育“だ。

勤務校の校区は
悲しいかな阪神淡路大震災で被害が大きかった地域の一つ。
だからこそ
防災への想いは強い。

校区のあちらこちらに
防災への取り組みが施されている。

その施設や設備を巡る
いわばスタンプラリー的な活動が
“フィールドビンゴ“

4年生での学習となる。
教科は“総合“での取り組みだ。

4、5名のグループに分かれ
ビブスをつけて校区を散策する。
地図を読み、時計を見ての活動となる。
当然、グループの数だけ教員の引率(見守り)が
必要となる。

そこで、ボクに声がかかったというものだ。
校長先生にも声がかかる。
校長先生は
“待ってました!“と言わんばかりに
気合い十分。

ボクも負けてはいられない。
安全ヘルメットをかぶって職員室を出ようとしたが

止められた。
(ふざけていると・・・)

今回のフィールドビンゴに向けて
学年団は準備を重ねてきた。
放課後、チャリンコで校区を回り
過去のデータを修正。
日が落ちてからも出かけていたので
大変だったと思う。

活動にただ乗っかるだけのボクは
どこか申し訳ないと思う。
が、そこは役割分担。
今回は“児童の安全“が役割だ。

なので、それ以外は

口を出さない!

と決めた。
出発前にルート確認。

1人の児童が質問する。
「先生!今どこ?」

「学校やんかい!」
思わずツッコんでしまった。

どうやら地図で学校がわからないらしい。
よく見ると地図に学校名が書いている。
見る力
探す力
見つける力 つけなければ・・・と思った。

移動中、一列で歩く子どもたち。
仲良く活動する子どもたち。
協力し合う子どもたち。

す、す、素敵やん!

そう思いながら
列の後ろに付きながら、ニマニマしてしまった。

彼らが来年
自然学校(二泊三日の宿泊体験学習)に行くときは
どんな楽しいことが待っているだろう。

そんなことを思いながら
(一緒に行けるかな?行きたいな)なんて思った。

きっと映画や小説なら
次にこんなセリフが出てくるのだろう。

“このときヒロは
自然学校で大変な事件に巻き込まれることを
今はまだわからないのであった“と。

それはさておき、
フィールドビンゴは続いていく。

校区は広い。
自分の住んでいる場所では
「こっちやで!」と率先して連れて行ってくれる子が
いるものの
あまり足を入れたことがない場所では
当然ながら

迷う

そんなとき、地図を読めるかどうかがポイントなのだが

彼らはまだ苦手のようである。

北と南を間違えている。
180度違うのだ。
つまり

逆方向に歩いてるんですけど!

・・・

口は出さない
口は出さない
口は出さない

と決めたボク。

時間はまだあるけど
歩きすぎ。。。

初老はきつい。

ヴォホン。
グゥグゥフォン。
“口“は出さずに“咳“を出す。

「えっ。先生何?どうしたん?違うん?」

賢い子が気づくが

「なんか、先生、しんどそうやで」
と別の子。

(ちゃうわ。君らの道ちゃうねん)

「大丈夫?」
「お茶あげようか?」

・・・

(優しすぎるぜ君たち。ボクのことはいいから、正規のルートに戻ってくれ)

心の声は届かない。

こうして
楽しく?
時間はかかったが無事に
校区の防災設備を巡ることができたことを記しておきたい。

【教訓】
伝える手段を考えよう

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