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Day217 防犯訓練“不審者対応“

2024/2/23 Fri
今日は天皇誕生日。おめでとうございます。

昨日、学校では防犯訓練があった。

不審者が学校に来るというもの。

警察署の協力を得て
今回の実施となった。

木曜日の前日、
打ち合わせとDVDの動作チェックということで
生活安全課の方が来校した。

生徒指導の先生が出張で不在だったため
ボクが対応した。

動作チェックはサクッと終わり
打ち合わせとなった。

「では明日の段取りですが、
 とっておきの不審者役を用意しておりますので
 よろしくお願いします」

とのこと。

「えっ。とっておきですか?」

「はい。とっておきの者がおりまして。
 ま〜ま〜それなりに“不審者“なんです」

「マジですか」

設定はこうだ
宅配業者を装った者がインターホンを押す。
ボクが対応して門を開けるが、職員室に入るなり
暴れるという設定

とにかく校舎から出して
刺股で対応
県警ホットラインを押して
特徴を伝達するというものだ。

その間、児童たちは何をしているかというと
暗号の校内放送が流れたら
教室を閉めてバリケードを作るという訓練。

昨年はしていなかった訓練なので
教員も子ども達も皆ドキドキなのだ。

そして金曜日。
時間となった。

事前に警察官4名が来校。
ご挨拶をする中に
“とっておきの不審者“がいた。

見るからに“不審者“だ。
黒いジャンバーに
黒いマスク
サングラスこそしていないが
小太り感はまさに“不審者“であった。

あえてその体型を維持されているのであろうか
(冗談である)

「よろしくお願いします」と頭を下げるボクと管理職。

「お願いします」と俯き加減な“不審者“
すかさず、隣の警察官がフォローしてくれる

「もう、役に入ってますので」

・・・

プロ意識

感じました。

時間も時間となり、
警部さんの一言。

「あぁ〜もう時間ですね。
 インターホン押したテイで
 やりますか。
 お願いしまぁ〜す
 先生方、職員室に入ってくださいね」

(えっ。インターホンのやりとりなしですか・・・)

予定が狂うと焦るボク。

言われるがままに
職員室に入ると

ドンドンドン

「おい!」

と声が上がる。

「はい。どうされましたか?」

とボクが対応。

「俺は兵庫太郎の保護者や。
 オタクの児童がここにおって
 蹴られたというから顔見にきてん。
 会わせてもらうで」

(ヒョ、ヒョ、兵庫太郎って)

「お待ちください。
 今、授業中でして
 児童の名前はわかりますか?」

「神戸二郎や」

(コ、コ、神戸ジロウって)

設定に困惑するボク・・・

「すいません。兵庫さん。
 神戸次郎は本校の児童ではありません。
 お引き取り願えますか」

「いや。ここにおるって聞いてん。
 まぁ〜見せてや」

そこへ校長も登場
「あのぉ〜お引き取りください」

徐々に校門へ送り出すが
それでも引き下がらない不審者。

そのうち、

「えぇ〜もぉ〜えぇ〜わぁ〜」

と言って
キラリとひかる ナイフの模型を降り出した。

「教頭先生。ホットラインお願いします」

教頭先生はすぐさま、県警ホットラインを押す。
刺股を持ってくる先生。

ボクはというと
ナイフを持つ“不審者“に

「まず、それ直してください」とか言いながら
寄り添ってました。

校長も
「お引き取りください」って

2人してナイフ持つ不審者に押し出そうとしてました。

その後、
なんとか“不審者“は校門を出ていってくれた。
「警察には言わんといてくれよ」と言い残し。

言うがな!

(ってツッコミそうになったが)

バリケードも無事にできていたようだった。

その後、全校生が体育館に集まり
訓練の様子や“いかのおすし“の話を聞いて
防犯教室は終わった。

いか 行かない
の  乗らない
お  大声をあげる
す  すぐ逃げる
し  知らせる

放課後
職員が集まっての振り返りで

「俺ら10回ぐらい刺されてたな」

と校長先生が語っていたのが印象に残っている。

殉職である。

ナイフを出した時点で
距離を取らないといけない。

防犯訓練。
とてもいい経験だった。

【教訓】
危機意識をもつ!

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