10年後の未来について

10年後のことを考えた。率直に考えた。父は80代前半、場合によっては物故している可能性がある。母は70代後半、女性は男性より長生きとはいえ、さすがにおばあちゃんだ。ぼくは51歳である。押しも押されもせぬおっさんであり、老親の介護などをする機会も増えるかもしれない。

これから10年間、政治はあまり変わりそうにない。残念ながら自民党の支配が続くだろう。これは国民にも責任がある。高度成長で浮かれて金さえ儲かればどうでもいいと政治を自民党に丸投げしたせいである。そのせいで自民党は増長し、さらに小泉純一郎が自民党の派閥政治を破壊し、極端に総裁に権力が集中するしくみを作ったせいで、政党として大きく腐り始めてしまった。もちろん今後も腐り続けるだろう。腐り続けても、その代わりになる力ある野党がいなければ、自公政権は続いていくだろう。果たして新自由主義的政策を推進し、国を衰退に導いてきた彼らは何を考えるだろうか?ろくなことは考えないだろう。貧富の差はいま以上に拡がり、自殺者も増え、出生率もどんどん下がる、地獄のような10年後、自分はどうやって生き延びていったらいいのだろうか?しかも病身の身で。

考えると鬱々としてくるが、考えないわけにもいかない。最近老いてきた両親は断捨離に忙しくなってきた。ぼくにも私物を整理しろという。ああ、人生は何と面倒くさいことか。「生まれてこなければよかった」(ベネター)とこういう時にもやはり思う。残念ながら中年の人生は愚痴で満ちている。

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