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一つの行動を次につなげるデイサービス経営

◯自分の仕事をパレートの法則で棚卸しする
◯1つの行動を単発ではなく持続させる方法を考える
◯資源は有限であることを改めて知る
能力があればあるに越したことはない。
でも能力がなくても上手くいくコツはある。
限られた資源、平等な資源をどう有効に活用できるか?
それは足元を見ることから始めるべきなんだ。


デイサービス経営が
上手くいっている人も
上手くいってない人も
1日は24時間、1年は365日です。
使える時間は平等です。
この同じ持ち時間の中で
上手くいっている人は、どんどん結果をだし
上手くいってない人は、あまり結果を出せない。

これは、能力の差、なのでしょうか?

その説明をする前に仕事の能率と結果について、お話をしておきましょう。
あなたは「パレートの法則」というのを知っていますか?
パレートの法則というと耳慣れないかも知れませんが、「80対20の法則」と聞くと、わかるかも知れません。
イタリアの経済学者パレートが発見した「結果の80%は原因の20%から生じる」という法則です。
例えば、世の中の富の80%は、世の中の20%の人が生み出している。
これを仕事に当てはめると
仕事の結果の80%は、働いている時間の20%が生み出しているということになります。
ここで、自分の仕事を振り返ってください。
あなたはもちろん、一生懸命、仕事をしている人だと思います。
でも、働いている時間のすべてが、確実に結果につながっているわけではないんですよね。
ココで言う結果は「売上」のことです。
売上に結びついていない仕事をしている時間ってのが、自分の仕事を冷静に振り返ってみると、案外多いモノなんじゃないですか?

デイサービス経営が上手くいっている人っていうのは、結果に結びついているところに力を集中するのがうまい人なんです。
結果に結びついている20%の部分に、力を集中しているので、飛び抜けて優れた能力を持っていなくても、きちんと結果を出していくことができるのです。
逆に、上手くいっていない人ってのは、自分の仕事のどの業務が、結果の大きな部分に結びついているのかを見分けるのが下手な人が多いのです。
だから、「頑張ってるけど、結果が出ない」という事になっちゃうんです。
その意味では、上手くいっていない人の方が「生真面目で頑張り家」ってことも少なくない。
一方で、普段そんなに生真面目でもないし、ガムシャラに頑張っているように見えない人がどんどん結果を出して行ったりするのです。

上手くいく人になろうと思ったら、1から10まで、ただガムシャラに頑張るのではなく、80%に結びついている20%の部分を探し出し、そこに力を集中する方が賢いんですよね。
だって、20%の結果にしか結びついていない、80%の部分をいくら頑張っても、効率が悪いんですからね。
(誤解のないように説明しておくと、スグに結果に結びつかないけど、やっておかなければいけない大切な事というのは、確かに業務の中にはあります。これをおろそかにして、今すぐ結果に結びつく20%の部分だけやればいいですよという話ではないので、誤解しないでください)
つまり、デイサービス経営が上手くいっている人は、効率が良いという事なのです。
自分の時間や能力と言うのは、別の見方をすれば、「自分の持っている資源」です。
この資源を一番効率よく使う事の上手い人が、上手くいっている人なのです。
能力だけではないんです。

そしてこの限られた「自分が持っている資源」を最大級に上手く使う方法こそが
「ひとつの行動を次につなげる」という考え方なのです!

これは考えれば簡単に分かりますよね。
ひとつの仕事をしたとします。
それが次につながらなければ、次の仕事をするときに、またゼロから始めなければいけません。
これが資源の無駄使いです。
ひとつの仕事をしたら、それが次の仕事につながれば、次の仕事を始めるときに、10や20の位置からスタートすることができるようになるのです。
分かるでしょうか?
商品やサービスを販売したということは、一つの仕事をしたということですよね。
「売上が上がった」とその場は喜んで終わっても、一つの仕事。
でも、商品やサービスを購入してくださったってことは「あなたの会社やお店を受け容れてくれた」ってことでしょ?
それなら、そのお客様がリピーターになるか、二次商品を購入してくださるか、口コミをして新しいお客様を連れてきてくださるようにつなげていった方が効率は良いですよね。
購入してくださったって事は少しでも関係ができた証拠なんですから、これを無駄にして、新しいお客様に探すより、つなげていく方が簡単です。

ある利用者を紹介してくださったケアマネージャーさんがいます。
そのケアマネージャーさんとはどんな関係を作っていますか?
新しい利用者を紹介してくださるために何ができるのか?を考えるのです。
だって、そのケアマネは少なくとも、あなたのデイサービスに興味を持ったってことですから、絶対に次につなげることはできるはずです!
⇒どうすれば、さらに興味を持っていただけるのか?
⇒どうすれば、営業で話を聞いてもらえるのか?
⇒どうすれば、紹介につながるのか?
それを考えるのです。

現在までに一度でも紹介してもらった実績があれば
⇒どうすれば、利用者の紹介を増やすことができるのか?
⇒どうすれば、自社の取り組みやサービスに興味を持っていただけるのか?
⇒どうすれば、そのケアマネと利用者を支えていくことができるのか?
そういうことを考えるのです。

例えば、売れない営業マンほど、お客様や取引先が「説明を聞いてくれた」ことや、「商品に興味を持ってくれた」こと、それに「商品が売れた」ことを喜んでいます。
でも
「それを次に繋げるようにどうすればいいのか?」
という事を売れない営業マンは考える事ができていないのです。
その場の「上手くいったこと」だけを喜んで、「それをどうやって次につなげるのか?」という発想がないんですね。
ですから、次の日や次の月からは、まったくのゼロの位置から仕事を始めなければいけないのです。
こんな発想ではロスが多いですから、相当の力を持っていない限り、結果を出して行くことはできないのですよね。
だから、売れない営業マンなんですけどね。

ビジネスや商売における「遠く」は、お客様との人間関係を築くことでした。
このゴールに向かって
●ひとつの行動をどうやって次につなげるのか?
●目の前の結果をどうやって次につなげるのか?
このことを考える人は、ビジネスや商売が、どんどん上手くいくようになるんです。

1人の人間、1つの会社、1つの事業所が持っている資源は限られています。
つまり、資源は有限なわけです。
資源が有限だとするなら、それを有効利用した人の方が、絶対に上手くいくのです。
料理だって、下手な人ほど、生ごみを多く出すのです。
うまい料理人はほとんど生ごみを出しません。素材を端から端まで、料理に変えちゃいます。
下手な料理人とうまい料理人は、同じ素材を使っても、できる料理の数が違います。
その結果
同じ材料費をかけたとしても、二人の売上は全く違うモノになっちゃうんです。
分かりますか?
あなたの行動の中で、資源の無駄遣いがないか、チェックしてください。
そして、ひとつの行動、ひとつの結果を次につなげる事ができるようにしましょう!
そうすれば、特別な能力や力を持っていなくっても、どんどん上手くいくようになるのです。

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