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遠くをみてデイサービス経営に取り組む

◯強みと弱みの分析は誰もがやっている。それでも稼働率に差が出るのは何故か?
◯遠くを見る、つまり目指すデイサービスのカタチを明確にしていないから
◯結局、経営っていうのは経営者次第というのはココにある
強みと弱みの分析や強みを活かす、弱みを克服する
これは経営者じゃなくてもできることなんだ
でも、目指すデイサービスのカタチは経営者しか決められない
コンサルタントのぼくも決めることができない絶対領域なんだ

突然ですが
運転免許を取ったばかりの人ほど事故を起こす確率が高いのは何故だと思いますか?
「運転技術が低いから」
確かにそれもあります。
でも、運転が上手い人と下手な人には、決定的な違いがあるのです。
その違いとは?
運転している時に、その視線が「遠くを見ている」のか?「近くを見ている」のか?
という違いです。
初心者や運転が下手な人は、いつも目の前の道路や交差点しか見ていません。
だから、覗き込むようにして「右を見て、左を見て、もう一度右…」
見ている途中に左から原付が飛び出してきてぶつかったり、見ている反対側をこすったりするのです。
運転が上手い人はいつも遠くを見ています。
信号で言えば、目の前の信号ではなく、2つ3つ向こうの信号を見ているんです。
そして、近くの交差点では、視界の隅の方で、情報処理をしてしまっているのです。
だから、スイスイ安全に走れるんです。

実は、これと同じ事がビジネスや商売の世界でも言えるんです。
ビジネスや商売でも、近くしか見ていない人は、うまく行かないんです。
どういう人がビジネスや商売で近くしか見ていない人かと言うと
ズバリ、目の前の商品を売ることだけ考えている人です!
デイサービスでいえば、ご利用者を紹介してもらうことだけ考えている人です!

「ご利用者を紹介してもらうことを考えないで、他に何を考えろと言うんですか?」
そうですよね。
今までの、ご利用者を紹介してもらうことを考えてきたのに、それではダメだと言われれば、何を考えれば良いのか分からなくなりますね。

でもご利用者を紹介してもらうという「近く」の事しか見ていないと、うまく行かないのです。
では「遠く」を見るっていうのはどういうことなのか?
それは本当のビジネスや商売におけるゴールを知る事が「遠くを見る」という事なのです。
すべてのビジネスや商売をしている人は、このゴールを手に入れるために仕事をしているのです。

そしてこのゴールを手に入れると
ご利用者は毎月集まってくるし、口コミでご利用者がご利用者を紹介してくれるし、極論を言えば、商売を変えてもお客さまは付いてきてくれるようになるんです。

では、ビジネスや商売におけるゴールとは何なのでしょうか?

《ヒント》
⇒サービスを提供する、その向こうにあるもの
⇒サービスを提供する事で、生まれてくるもの

答えは
お客様との人間関係を築くことです!

「人間関係って、サービスを提供するためにつくるものじゃないんですか?」

そうですよね、今まではそう考えていましたよね。
多くの人がビジネスや商売における人間関係は、売上を上げるための「手段」だと思っているのです。
ですから、売上を上げるために、人間関係を築こうとするんです。
でも本当は、人間関係を築くことは、ビジネスや商売をするための手段ではなく「目的」なんです!

あなたの頭の中をシフトチェンジするために、もう少し詳しく説明しましょう。
ビジネスや商売っていうのは、商品やサービスを販売する行為を通して、収入を得ることです。
このため、多くの人は、商品やサービスを「販売するグッズ」と捉えています。

しかし、うまく行っている人たちは、商品やサービスの事を単に「販売グッズ」とは捉えていません。
お客様との人間関係を作り上げるためのひとつの「媒体」だと考えているのです。

世の中のすべての職業っていうのは、一言でいえば、「問題解決業」です。
すべての職業は、お客さまが持っている問題や不安を解消するために存在するのです。

「お腹が空いた」という問題を解決するために、飲食店があり
「自分に何かあったら、その後家族はどうするんだろう?」という不安を解決するために保険会社があったりするわけです。

そして、問題や不安を解消するために、お客さまはビジネスや商売をしている人にお金を払うのです。

ですから、人様の不安や問題を増やすような商売はありません。

あらゆる商品やサービスは、その商品を購入したり、サービスを受ける事で、その人が持っている問題や不安を解決してくれる(ないしは軽減してくれる)ものでなくてはならないのです。

って事は
デイサービスにご利用者を紹介してくれるためには、ケアマネが抱えている問題や不安、悩みを解消することが必要なんですね。
この場合においては、ご利用者は、そのご利用者の問題で頭を悩ましているケアマネと人間関係を作るための「媒体」なのです。

デイサービスを利用するご利用者が在宅で抱えている問題を解消するからこそ、デイサービスに通ってくれるのです。
その場合は、デイサービスで提供するサービスは、在宅での生活の不安を抱えているご利用者やご家族との人間関係をつくるための「媒体」になるのです。

媒体を活用し、ある種の問題や不安を抱えた人とのきっかけができた。
あとは、それを大きく膨らませて行けば、売上を上げていく事は、簡単なのです。

サービスを提供することで、できたきっかけを、どんな人間関係に、大きく育てていくかのか…
そういう視点で見る事が、ビジネスや商売における「遠くを見る」という事なのです。

もちろん、人間関係を作ると言っても、俗に言う「人情」的な部分だけで、人間関係を作るのは危険です。それは、人情だけでつながった人間関係は、意外ともろいからなんです。
強力な人間関係を作っていくためには、人情にあるものを絡める必要があるのですが…
この辺のことは、おいおい、詳しく話をまとめていきます。

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