見出し画像

小さな会社の発展のルール

◯コストをかけない事
◯時間をかけない事
◯ストレスを負わない事
◯コストをかける場合は、最大限の結果を出す事
「小さな会社の発展のルール」は文字通り「ルール」です。
スポーツでも、ルールを外れては競技が成立しないように、基本的に、小さな会社の発展も、このルールを外れてはあり得ません。



デイサービスの中には小さな会社が多いので、小さな会社が売上を伸ばし、発展していくためのルールをお伝えします。

これはこれからみなさんが現場で実践するさまざまな販促活動を行う際の、デイサービスの運営を行う際にもベースにしてほしいものでもあります。
常にこのルールに照らし合わせて考える習慣を身につけてください。

このルールから外れた時…小さな会社は発展しづらくなってしまいます。


≪小さな会社の発展のルール≫
1)コストをかけない事
2)時間をかけない事
3)ストレスを負わない事
4)コストをかける場合は、最大限の結果を出す事


こうしてみると、当たり前のことばかりが書かれているようですが、このルールを守られていない会社は多いですね。

小さな会社は大手の会社と比べ、持っている資源が決まっています。
ですから、この資源をできるだけ上手に活用する必要があるのです。

パレートの法則でいうように、20%の原因が80%の結果を生み出しています。
それなら、20%の原因の部分に会社の資源をできるだけ投入するようにした方が、効率がいいのです。


1)コストをかけない事

小さな会社において最も弱いのが資産の部分です。
「うちだって、立派なパンフレットをつくれたら…」
「これくらいの投資ができたなら、会社をこんな風にできるのに…」
「人を増やすことができれば、もっと売上も伸ばせるのに…」


多くの経営者がの方が、一度は、そんな事を考えたことがあると思います。

しかし、考えても無理なモノはムリなのです。
だったら、そんな事を考えるのは止めましょう。
それよりも、小さな会社が考えなければいけないのは「いかにコストをかけずに売上を上げていくか?」ということです。

別に大手のようにカッコいいカタログは必要ないのです。
小さな会社には小さな会社にしかない強みがあります。
その部分を活かすことで勝負をすればいいのです。
大手と同じようにしなければ、売上を上げることができないなんて…そんなことは絶対にありません。

もちろん、必要なコストは必要なコストとしてかける必要があります。
しかし、現在でも、必要のないコストをかけている部分がきっとあるはずです。
このような無駄なコストの部分を見つけ出し、無くしていくだけでも

利益率は上がります。

そして特に新しい戦術を実践していくときには、できるだけコストをかけないで、事業展開をしていくことがテーマになるのです。


2)時間をかけない事

時間も会社にとっては大切な資源のひとつです。
会社が持っている時間は「働く人の数×実労働時間」という事になります。
こうして考えると会社が持っている時間が意外と少ないことに気づくはずです。
特に、小規模のデイサービスになると、この資源が非常に少ないですね。

ですから、できるだけ時間をかけることなく、ビジネスを展開していくという事が小さな会社のひとつのテーマになるのです。

パレートの法則にあるように「原因の20%が結果の80%を生み出している」わけです。
この20%の時間に集中することで、効率性を上げれば、実際には持っている時間が少ないとしても、その結果を何倍にもすることができるのです。
ですから、結果に結びついている20%の時間を見つけ出し、その部分に集中することが、事業を展開していくカギとなるのです。
(デイサービスにおける20%の時間は何でしょうか?)


3)ストレスを負わない事

資金・時間の両面において、資源の少ない小さな会社を発展させるためには、「効率性」が大きなキーワードとなります。
逆の言い方をすれば、効率性を上げるために、コストや時間をかけないでも事業展開をしていくことのできる形をとるのです。
そして、ストレスの多い仕事も効率性が下がる事になります。
ビジネスにおけるストレスとは、精神的な圧迫です。

このストレスを感じた状態では、自由な発想や行動が規制されることになります。
ですからストレスを負うと、仕事の効率が下がるのです。

だからこそ、小さな会社の場合、できるだけストレスを感じない形で、事業を展開していくことが、発展のカギとなるのです。
もちろん、事業を展開していくときには、支払いなど、どうしても避けて通れないストレスがあります。
これらに対して、無責任になってくださいと言っているわけではないのです。

お客様に喜ばれるビジネス展開を行っていくだけでも、クレーム処理などストレスとなる業務はなくなります。それに、このような形で事業展開していくと、お客様からファンレターをいただくなど、嬉しいこともたくさんあります。
このように事業を楽しめるスタイルを確立し、できるだけ必要のないストレスを負わないようにしていくのです(←このスタイルを作るヒントは、ゴールデンルールの中にあります)


4)コストをかける場合は、最大限の結果を出す事

限られた資源をできるだけ効率よく使っていく。そして、結果に結び付けていく。
これが小さな会社を発展させる大きなキーワードです。

コストをかけなければならないものがある場合は、同じコストをかけるなら、できるだけ最大限の結果に結びつくように考える必要があります。

例えば、お客様にハガキを出せば、最低でも53円のコストがかかります。
こうして出したハガキが「サービスの案内がきた」と感じられても53円。
「良いデイサービスだね。また、利用者を紹介しなくちゃ」と思われても53円。
それにその場で捨てられても53円だし、キチンと読まれても53円、そのハガキが置いておかれても、同じ53円です。
同じ53円というコストをかけるなら、紹介につながる53円の方がいいですし、置いておかれる53円の方がイイのです。
(さくらんぼのハガキは、多くのケアマネに飾ってもらっていました)

「売上を上げるためには、ハガキを出した方がイイ」というノウハウを聞くと、単純にハガキを出すだけの人が多いのですが、そうではなく、「53円のコストをかけるけど、どうすればこの53円を最大限の結果に結びつける事ができるのだろう?」と考えるのです。
実際に53円のハガキ1枚が、稼働率を70%にし、80%まで高め、90%以上を8年間キープすることにつながったのが、さくらんぼなのです。

これは、ハガキだけの話ではなく、「同じコストをかけるなら、このコストをかけたことで、どうすれば最大限の結果に結びつけることができるのか?」という事を、常に考える必要があります。
そうすれば、限られた資源を最大限に活かすことができるようになるのです。

「小さな会社の発展のルール」は文字通り「ルール」です。
スポーツでも、ルールを外れては競技が成立しないように、基本的に、小さな会社の発展も、このルールを外れてはあり得ません。

このルールに書かれていることは単純なことですが、現在の事業内容を見直す時にも、今後の事業展開を考える時にも、発展するためには、このルールに照らし合わせて、判断する必要があります。

ぜひ、この4つのルールを書きだして、デスクや事務所に貼りだし、常に照らし合わせながら、戦略・戦術を考えるようにしてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?