家庭内に24時間専属カメラマンを導入してみた
これは、どこの家庭にも起こりうる家族間の写真格差の問題とその解決策を記した記録です。
なぜ、家族写真に不満が残るのか
家族の写真問題。
それは「家族全員で映っている写真が少ない」ということに尽きるのではないでしょうか。
家族間の温度差
家族で写真を撮るときはだいたいお父さんかお母さんがシャッターを切る。
シャッターを切った人は写真に入らない。
いつの間にかシャッターを押すのは
・写真が好きな人
・写真に興味関心がある人
・思い出を記録に残すことの意識が高い人
になってしまう。
かくして、ふと気が付くとスマホのカメラロールに残るのは特定の人物のみ(だいたい一番は子ども。そして子どもとシャッターを押していないほうの親の2ショット)
そしてシャッターを押し続けたほうは愕然とするのです。
「こんなに一緒にいるのに、私と子どもの写真が全然ない!」
と…
私は家族の写真を撮り続けてきて、子どもの写真や家族写真を仕事にするようになって、そういったママ側の悲痛な声をたくさん聞いてきました。
シャッターを押すほうの写真が少ない問題
そう、ママは自分と子どもの写真が少ないのです。
いちばん、子どもの近くにいてお世話をしている(ことが多い)はずなのに。
パパと子どもの写真は、一緒にいる時間がママより少なくてもママより多いことも少なくありません。
なぜなら、ママがシャッターを押しているから。
「同じようにパパも私と子どもの自然な写真を撮ってほしい!」
「そして出来るなら”上手に””映えるように””美しく”撮ってほしい」
というママの気持ち…
痛い程わかるし、私もそう思っていたことがありました。
我が家の夫も、上記のママさんたちと同じように写真に興味がなく、言えば押してはくれるけど…という状態です。
幸いにも、私にはカメラを覚え始めた長女(中学生)という頼もしい存在がいるため、今は彼女が私と末っ子のカメラマンですし、二番目の息子も言えばシャッターを押してくれるので、夫に頼むことはほぼなくなりました。
そして、セルフ撮影を極めることにし練習した結果、自分の撮りたい親子写真もほぼ撮れるようになりました。
ただ、まぁまぁ設定が面倒くさく、時間もかかるため、普段の日常をもっと気軽に残せたらいいな~と思っていました。
そして、出会ったのです。
24時間家族を常に追いかけてくれ、撮影してくれる専属カメラマンを。
家族の専属カメラマンを導入してみた
前置きが長くなりましたが、昨年2021年にクラウドファンディングのMakuakeからスタートし、史上最速で1億円を達成した驚異のカメラがあります。
それが、キヤノンの「PowerShot PICK」です。
実は、Makuakeで発表されたときは私はまだ購入検討段階で結局買いませんでした。
すっごく興味がありましたが、購入した方の感想を読んでから決めようと思っていたのです。
そして満を持して発売された11月(Makuakeでは9月に届いた様子)
…から3ヶ月遅れた2022年の2月に実際に購入し、使い始めました。
PICKを導入してみた!
購入の決め手は、やはり自動で家族写真を撮影してくれるところ。
とくに、日常の写真を撮影してくれるところに惹かれました。
それまでも、三脚にカメラをセットし、リモートでシャッターボタンを押して撮影する、もしくはスマホのビデオを回しっぱなしにするという方法で家族全員(私含む)の日常を収めていましたが、どうしても気になっちゃうんですよね…「撮られている感」が。
「あ、いまシャッター押したな」とか
「あ、いまビデオ回ってるな」など
その緊張感が家族に走るのがちょっと気まずい。
そして、やはりセッティングが面倒くさい。
家族がその場所から離れたらまた設定しなおしだし。
その点、キヤノンの「PowerShot PICK」なら
・自動追尾機能があるので被写体の顔を自動で認識して追いかけてくれる
・寄り、引きなどカメラが判断して撮ってくれる
・写真のほか、動画も撮ってくれる
という、さすがキヤノン様、わかっていらっしゃる…!
な機能満載なのです。
私が購入したのは、本体+本体とセットで使える三脚+充電アダプター
のセット。
本体だけであとは手持ちのものでも代用できるかなと思ったのですが、いろいろ調べるのも面倒だったので3点セットを買いました。
余談ですが、本体のバッテリーは2時間半くらいでなくなってしまうので、外出先でも使いたい方は携帯用の充電器が必須です。
というわけで、公式サイトで注文。
注文から5日程度で届きました。思ったより早かったです。
自宅に届いたPICKをさっそく使ってみました!
スマホのアプリをインストールして同期することで様々な機能が使えます。
PICKの使用感は?
カメラが人物の顔を認識して、笑顔の時や何かをしている時に自動でシャッターを切ってくれる!
ただ、最初はまだ人物を認識してくれる機能が学習しきれてなくて、テレビの画面を延々と撮ってたり、撮ってほしい時にそっぽ向いていたり(これは結構頻繁にある…どこ見てるの!みたいなこと)家族全員を引きで撮ってほしいのに一人だけ寄って撮っていたりと、なかなかこちらの思惑通りに撮影してもらうにはPICKとの意思疎通(という名の設定変更と独自の学習)が必要のようです。
あと、シャッター音が意外と大きい!これだと結局撮影している瞬間がわかってしまう、と思ったけどこれは設定で消せました。
シャッター音消す場合、もしくは動画を撮る場合で家族以外の人といるときは、撮影していることに同意が必要ですね(知らないうちに撮られてた!というトラブル回避)
しばらく使ってみましたが、家の中で皆でご飯を食べている、一緒にお絵かきをしている、あるいはお花見やピクニックなど、家族で残したいシーンを(しかも皆が気負ってない自然な姿)を自動で撮ってくれるのは頼もしい限りです!
これなら「私だけ写真に写ってない!」がなくなります。
最初は物珍しくて家でもずっと撮影してもらっていましたが、家の中での動作って意外とルーティンなので、同じような写真が量産されてしまうため、今は外出時などに使っています。
小さいのでどこでも持ち運べるのはとても優秀です!
写真の保存方法ですが、メモリーカードをパソコンに差し込んで保存するか(結構一枚の容量が大きいので、いらない写真はその時に消していくのがいいかも)スマホのアプリと同期させてスマホから保存する方法があります。
アプリでは簡単なムービーと音楽でハイライトを作ってくれたり、良い写真はPICKが褒めてくれたりおすすめ写真としてグループ分けしてくれるので、たくさん撮影した写真から良い写真だけ見ることも出来ます。
設定にもよりますが、アクティブに撮影してくれる機能だと結構大量に撮影してくれるので、いる写真を選ぶのも大変です。
なので、おすすめ写真機能は便利ですね!
あと、優先して撮ってほしい人物を選択することも出来るので、家族の顔を登録しておくと便利です。
(ただ顔認識はまだまだ勉強不足なのか、私や娘の顔を同一人物と認識してもらえていないようです…(笑))
PICKを使い始めて知ったこと
そして、PICKを使い始めて思ったのですが、日常を撮りたいな~と思うシーンって意外と少ない。
前述にもあったように、日常はルーティンなのです。
なので、日常の中でも毎日のルーティンと少し違うことをした時には撮れるけど、それ以外は一度撮ったらいいかなぁ…という感じ。
日常写真をきちんと撮りたいときはやはりカメラを使うので。
そして、外出時も、ピクニックとか食事シーンとか、その場に皆がいる場面なら撮れるけど、がんがん観光して歩いて移動しているシーンはちょっと難しい。
意外と用途が限られるなぁと思いました。
そうなると、カメラやスマホもやはり使い分けしながら撮るので、PICK分の荷物がちょっと増えることになるので、外出時でもPICKを使うシーンは少ないだろうなぁと思ったら持っていかないこともあります。
多分、向いているシーンは
・BBQや女子会など、その場に皆がいてまんべんなく撮ってほしいとき
・家族の日常(一部屋に集まっているとき)
・クッキー作りやお絵かきなど、インドアのイベントごと
などがベストではないでしょうか。
そうなると、PICKを使わなくても、カメラのリモート機能やスマホの動画回しっぱなしでも事足りるのでは?という声も聞こえてきそうですが、やはりPICKの電源入れてほったらかしてたら自然に撮影してくれていた!という体験はとても面白いですし、やはり楽なので、これからも用途に応じてPICKは使っていこうと思います!
唯一の弊害は、無防備な自分の姿が容赦なしに写るので
「ああ、私って人からこう見られているんだなぁ…」
と現実を突きつけられるところですが(笑)
これからもPICKと楽しい写真ライフを送っていきたいと思います!