家族間ルール確立の原則の続き3 ~きっかけからルール作りの会議開催へ

家族間ルールの確立の原則の続き その3です。

肉親感情に代わる生活上の役割分担など、家族関係に応じた独自のルールを確立すべし。

引用:文化出版局  親子同居•上手な住まい方 P.111

今回は、1、キックオフを計画し家族を集めるに必要な、きっかけの設定について考えていきたい。

引用している原則には、「肉親感情に代わる生活上の役割分担」とある。

肉親感情とはなんだろう?
親の無償の愛情で独立していない子供にたいしてやってあげていた全ての面倒見ということだろう。
世帯が独立するということは、その役割提供が終わっていることを意味するが、離れて暮らしている場合より同居の方がそれが曖昧で、かつ進行的に提供が発生していくし、お願いもしやすいのだろう。

要は、常に頼り易く、それは肉親感情があるゆえに易いということだと思う。

ただし、嫁さんは違うという点を夫が意識しきれないというのも肉親感情に代わる生活上の役割分担が重要な理由だろう。

その上でルールを作るとしたら、
1、共用の場について
2、共用できる作業について
に分けられるだろう。
その上で加えるのは、
3、孫への対応
の3つとなる。

以前の記事の、自立の原則と相互協力の原則が関係してくる。

これを見てわかることは、家族間ルール確立の原則の難しさは、今までの原則は自分を中心に行動できたが、今回は相手がいて、双方向のコミュニケーションが発生する事が違いであり、本格的な対処への向き合いになる。

なので、一生懸命背中を見せているだけじゃダメという一段階レベルが上がる話。

そして、自身の両親という心理的に指示を出すことに壁があるであろう相手と向き合うことになる。
というか、ただ面倒なだけかもしれない。それはお互いに。
これも肉親関係なのルール作りなんて、という意識が根底にあるからだろう。
だからお嫁さんが置いてけぼりになってしまうのだ。

さて、きっかけだが以下にあげるもので検討をしていきたい。
1、共用の場
•庭木や地面など共通のもので、管理整備の領域を増やす提案。
•固定資産税の支払い方等の定まっていないものについての整理。
2、共用の作業
•公共的な役割や菩提寺のお寺関連など、引き継げていない役割について等。
•ゴミ出し等の日常的な役務等。
3、孫への対応
•与える食べ物について、与え方について。
•教育や躾について
•そもそも、子供達の未来のビジョンについて。

3、孫への対応が最も表面化しやすいし、話のきっかけとしてコミット生みやすいし、本気になりやすいのではないか?双方とも。
※孫とお嫁さん、第一世代から見た呼称にしたのは、わかりやすいと考えてです。

以上、ルール作りのきっかけについて考えてみた。
話し合い方や、ルールの作り方については、各家庭、個人でも異なると思うのでこれ以上触れない。
納得を全員で得るという点が重要と考えるのだが、既にイザコザが発生してしまっている場合、不満や怒りが先行してしまい、個別件について納得がいかないことに頭が支配されてしまう事がよくある。
この辺りについては、今後しっかりと考察していきたいが、今はまだよくわからない。

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