『介護時間』の光景① 「母娘」
1999年から、2007年まで、母と義母(妻の母親)の2人を、妻と一緒に介護していました。その頃は、母の入院する病院に毎日のように通い、帰ってきてから、義母の介護をする、という毎日でした。それは、自分の体力のなさや、気持ちの弱さもあるかもしれませんが、やたらと疲れて、気持ちも追い込まれて、病院と自宅以外の世界がないかのように思っていました。
ただ、その単調な繰り返しの時間の中で、日常の小さな風景の違和感に、今よりもはるかに敏感になっていたと思います。それは、家族介護者の