RUN‼カズマ―ル‼~4本目 第54回中国中学校駅伝~

どうも、広島県福山市で市民ランナーをしてるカズマールです。

このブログでは、私自身の陸上競技経験や市民ランナーでの経験を共有して、ランナーさんやランナーを家族に持つ方々のお役に立てればと思っております。


さて、『4本目』。
今回はタイトルの通り『第54回中国中学校駅伝』について振り返ります。
中学で陸上部長距離に入った少年カズマール。
中1ベストは1500m4分53秒・3000m10分07秒。
駅伝の名門磯松中学の駅伝メンバー(補欠)でした。

第54回中国中学校駅伝

~磯松中学校の挑戦~

11月末。
毎年期末テストが始まる前の日の日曜日にこの大会が開催されていたのを今思い出した(笑)
しかも、中学生にはありがたすぎる『TV中継』があったんです。
スタートからゴールまで、中継車がレースを生放送で伝え、中継点には固定カメラが設置され、ほぼすべてのランナーがTVに映れる!という。

前回、3本目で語ったように、前哨戦0勝2敗(どちらも2位🥈)の磯松には安西先生がいた。
#メガネだけ一緒  
#勝てる

レース前に告げられた作戦。それも結構ギリギリだったような気がする。
それも勝つためだ。

作戦名『アンカー坂本大作戦』

この中国中学校駅伝では、各校のエースは1区に集結する。
4.7㎞と最長区間なだけでなく、後半にアップダウンがありここをコケてしまうと勝機を逸してしまうからだ。
そして2区もくせもの。スタートから3㎞まで箱根駅伝ばりの急登なのだ。
大体のチームは1区2区に走力の高い1位2位を並べる。
ライバル大和中学は、2区に3年生のエースを、そして2番手の2年生を1区に配置。定石通りなら、磯松のエース坂本さんは1区。
たしか、試走も1区しかしてないはず。
#他校の監督を欺く作戦
#作戦は既に始まっていた

駅伝の前、おそらく1区を走っても3番以内には持ってくるであろう、坂本さんは絶好調だった。いつ走っても8分台は出ますよ的な。
#キロサンはジョグ

だから、先生が駅伝メンバーに課したのは

『アンカーまででトップと30秒差なら勝てる』

これだった。

1区・2区の各校エースと戦うのは2年生の2人。
3000mは9分30秒・9分40秒ぐらいのランナー。
特に2区はエースの熾烈な争いがあり、2区終了時点で1分差。

3区は前哨戦の駅伝でどちらも区間賞を獲得している3年生。
しかし調整不足か、調子が上がらず3区終了時点で1分10秒に拡がる。

ちょうど、私が付き添いを担当した4区は3年生。
区間賞の走りで1分差に戻す。
5区3年生もトップとの差を保ち、5区終了時点で1分差。

あと6区・7区で30秒。
6区は、本来なら8人の駅伝メンバーのギリギリ7人目・8人目が走る短い2.3㎞区間だ。ここに配置された先輩はずっと貧血に悩まされたランナーだった。実力がありながら、前哨戦ではAチームで走っていない。
その先輩が、まさかの区間新記録。
一気にトップと35秒まで迫る。2キロちょいで30秒詰めるってどゆこと?

7区2年生エースもうまくまとめて、TVの画面には磯松がくっきりと見える。
高鳴る鼓動。ヤバい。作戦通りやん。
さっきまで1分10秒差があって、悲壮感漂ってたのに。

アンカー坂本、トップと17秒差で襷をもらう。
もう、我々関係者一同ガッツポーズ。既に大興奮。

なななんと絶好調エース坂本は17秒差を1㎞で追いつく。爆
#どんだけ

1㎞で追いついて1位争いをしている2人の背中にピッタリ付く。
この時の大和のランナーの心境たるや。

エース坂本「ジョグしとんかと思った」

いやあもう余裕が過ぎる。
遅い!と思ったらしく2㎞手前でスパート。
CM明けで映像が切り替わった時にはもう独走態勢に。涙

100mほど引き離していて、勝利を確信した。
こんとき思ったよね。
#おれ磯松に入ってよかった
#ぐひんっ

初めて開催される全国中学校駅伝に先輩たちは旅立った。
我々補欠組は学校に残ってサッカー…いや、練習を。
翌年、おれ達が全国大会へ行くんだ!!
そういう想いを抱きながら。

磯松中学は全国9位。

はい、1年目の挑戦が幕を閉じました。
ちなみに、カズマ―ルは入学時からメキメキ背が伸び、声変わりし、
151㎝→165㎝・体重43㎏へ(もやしっこ)

ボーズ必須だった校則も撤廃され
#イエーイ

中学校2年生へ。

続く。



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