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未来から「バックキャスティング」しようと思った話

この記事は1/16に開催される【大阪】UX JAM in OSAKA 03の登壇資料になります。

自己紹介

私は、株式会社エイチームのグループ会社である、エイチームフィナジーでデザイナーをしています。エイチームフィナジーでは主に金融セクションのサービスを扱っており「世の中からお金の不安を解消し、より人生が豊かになる社会を実現する」というミッションを達成するために、日々サービス改善に努めております。

今回は未来から「バックキャスティング」しようと思った話をしたいなと思います。

きっかけ

2019年は私にとって(良いことも/悪いことも)いろいろとあった年で、改めて「私がデザイナーとしてやりたいことってなんだっけ?」と悩むことが多い1年でした。

今考えると、年々デザイナーの定義が広くなっていく中で、どういうスキルを身につけていけばいいのか不安だったのかなと思います。

そんな時に、あるセッションからヒントを得て目標の再設定ができたよという話をしたいと思います。

きっかけは今年のDesignshipで望月重太郎さん(@jyushok)が話されていた「失敗こそクリエイション」というセッションでした。まだ見られていない方は是非見て欲しいのですが、『未来から今を見て仮説を立て、行動していく(バックキャスティング)』ことの大事さを丁寧にわかりやすく話されています。

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私はこのセッションを聞いていて、社内でこれを試してみたら面白そうだなと思いました。

なぜそう思ったか?

事業会社で働いていると(事業会社でなくてもそうかもしれませんが)事業へのコミットメントを求められる中でどうしても、つい「未来」より「今」の話ばかりになりがちだったりします。

でもそれって、普通のことなのかもなとも思ったりします。予算達成という課題は「今」の課題なわけで、それを解決しようとすると「今」の話ばかりになることは自然な気がします。

ただ、「未来」の話がおろそかになっていいという話ではありません。会社にとっての「未来」を考えることは、「ミッション」をどのように達成するのかを考えることだと思います。

だからこそ、枠外の視点を作るという意味で、意識的に「未来について考える機会」を仕組みとして作ってみてはどうだろうと思ったのです。

やったこと

「10年後のデザイン」をテーマにワールドカフェという手法でディスカッションを行いました(ワールドカフェとは)。

ワールドカフェを行うにあたり、2つの目的を持っていました。1つは「未来はどのような世界になっているか想像する」こと、もう1つは「未来の未知の課題を想像することで、課題解決のための成長戦略を描く」ことでした。

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Cチーム_20200106

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参加者の意見
・メンバーが普段どういうことを考えているか覗けたようで楽しかった。
・未来の技術を使えていたいから、今からいろんな技術を触ってアンテナを張っておこうと思った
・変化しないといけないという危機感を持った

印象的なのは、強制的に10年後という普段考えもしない未来の話をすることになり最初は戸惑っていた参加者が、ディスカッションを繰り返す中で他の参加者の意見に刺激を受けどんどんと発想出来るようになっていったことです。

私は今まで一人で考えを深めることが多かったのですが、孤独になって考えを深め、ディスカッションでアウトプットして枠外の視点を得てまた考えてを繰り返すことで妄想を膨らませていくことの大事さを感じました。

これは一人で考えているだけでは難しかったな、と思います。

まとめ

・「今を頑張る」これは前提として大事なこと。なぜなら、現在の成果の積み重ねが未来を作るから。
・日々の業務の中で未来思考でいることは事業会社だと中々難しい。なので意識的に未来について考える仕組みがあると良い。
・発想力を発揮するトレーニングとしてもおすすめ。

皆さんも職場で未来についてディスカッションしてみてはいかがでしょうか?

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