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不定期サバティカル日記66 自分の脳の癖を利用して悪癖を矯正する

サバティカル休暇に入って本を読んで分かってきたこととして、自分の脳は「予期が濃い」つまり、将来に起きることをビビッドに感じがち。で、それゆえに、現在の楽しみを犠牲にしてでも、将来に備える傾向にある。というのがあります。

将来については準備ができていて良いのですが、今、自分のやりたいことを犠牲にしている感が強く、なんのために生きてるんだったっけかな。となりがち。そんな脳の癖への対処方法として、「プレコミットメント」つまり、先に楽しいことの予定を入れちゃう。というのがある。ということまで分かってきました。

で、それをさらに発展させて「サバティカル中は、将来に備えるためのアウトプット行動は正午まで」、「それ以降は今を楽しむ」というルールを自分で、自分に設定しました。

まだ、わずか2日ですが、この「自主規制ルール」は結構いい感じでワークしています。前提として、わたしは「計画を立てて、そのとおりにする」のが好きなんです。気持ちいいんですね。逆に計画外のことが起きるのは好きじゃないです。

例えば「午前中は、あれをして、これをして、次にこれを・・・」と計画していたところ、朝食の時に奥さんから。「今日は、犬の病院だって言ってあったよね。一緒に来てね。車も運転よろしくね。」と言われます。その予定は前から聞いていたものの、認識していませんでした。

すると、焦るんです。パニックというほどのことはないのですが、「あぁ、午前中の計画がパーになった。」と、結構動揺します。それくらい、「計画好き」なんです。

で、「午後はアウトプットをしない」という自主規制は、私にとっては、「午後はアウトプットをしないで、他のことをする。」という計画な訳です。とすると、それには従いたい。計画通りにすごしたい。ということで、サバティカル休暇を取得したくなった一つの原因である、アウトプット過多は修正できそうです。

例えば、今日なんかは、今、本を書いていて、アウトプットの必要があるのですが、その作業を午前中で一旦ストップし、午後は、アマプラでビデオを見ました。

黒い司法 0%からの奇跡

少し前までのアメリカ南部(=アラバマ州)の実話に基づくドラマです。「法の支配」って絶対に守らなきゃだめな社会的な原則だよね。とか、「正義」を貫くのに犠牲が多すぎやしないか?とか考えさせられる良い映画でした。

平日の日が高いうちに映画を観るなんてことは現役時代の自分では考えられません。まさにサバティカル休暇が機能し始めた。ということかと思います。

つまり、起きたことをまとめると、「計画通りに行動するのが好き」という脳の癖を利用して「目先のインプットにリソースを割きすぎて、今を楽しめない」という悪癖を矯正しようとしている。ということなんじゃないかと。

もしかするとこの「癖をもって癖を制す」作戦で、新しい習慣が身につく助けになるかもしれないな。と思ったのでした。

ではまた。

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