見出し画像

僕は地の果てまで行ったよ

2022年の10月にサバティカル休暇に入ってから3度目の海外旅行に行ってきました。2023年3月28日~4月9日の13日間です。行き先は「地の果て」。

「地の果て」って、それがどこかは人によっても大きく違うと思いますが、私の場合「ポルトガル」でした。トップ画像はGoogle Earthから取ってきたものですが、東京とリスボンを結んでいるのが水色の線です。まぁ、地の果てと言っても良いでしょう。

サバティカル中の海外旅行について、行き先を決める最重要なファクターは「歳をもっと重ねると自力では行きづらくなりそうな国」です。気力、体力がある今のうちに行っておきたいな。ということですね。なので、歳を取っても行けそうな感が強い、ハワイなどは候補に入ってきません。

ポルトガル良かったよ。どこが?

ポルトガル、とても良かったです。あらためて「どこが?」と聞かれると説明しづらいのですが、一言で言うなら「過ごしやすかった」ところ。でしょうか?

古い町にいる感覚

歳のせい?か、あまり新しい、ピカピカ、キラキラした場所よりも、少し陰った、くすんだところが落ち着きます。その点では、首都のリスボンでは(少なくとも、観光客がいくようなところは)通りが石畳で、アスファルトにはない「鄙びた感じ」がありました。そこにトラムというチンチン電車が走っているのも趣深いです。

リスボンのシンボルでもある、サン・ジョルジェ城が町のいろんなところから見えるのもいいです。、このお城は、日本人が想像する「中世のお城」そのまんまなんですよね。次の写真の中央奥が、そのお城です。(撮影したのはアルカンタラ展望台からです。)

オビドスというリスボンから北に80kmくらいのところにある町にも足を伸ばして一泊したのですが、この町は、全体が中世のようでした。

水道橋があったり、

町の入口に石造りの門があったり、

お城があったり、、、。(ここに泊まりました。(^^)

食べ物がおいしい


食べ物は、何を食べても美味しかったです。バカリャウという干し塩鱈をつかった料理は有名ですよね。スーパーでは、1匹14ユーロ(旅行中のレート、1ユーロ = 145円で計算すると、2000円くらい。結構しますね)で売ってました。おいしいバカリャウ料理のコツはこの塩っ辛い干し鱈を「いかに上手に戻すか」にかかってるんだそうです。面白いですね。

また、これもポルトガルの食品として有名なイワシ。焼いたのを食べましたが、ビールにもワインにも合います。ただの塩焼きなんですけどね。指はサイズ感把握のサポートです。結構大きいです。2匹食べて、付け合せのじゃがいもを食べるとお腹いっぱい。

あとは、タコの足の焼いたの(ポルボ・ア・ラガレイロ)も美味しかったです。つまり、魚介類がなんでもおいしい。次の写真はリスボン市内の普通のスーパーの魚売り場ですが、はっきり言って、私の家の近所の魚屋さん(=スーパーの魚売り場ではない、独立した魚屋さん)よりも品揃えの量、その質ともに上です。(値段も意外と高いけど)

隠れた?おいしいワイン生産国


ワインの生産量での国別ランキングでは、ポルトガルは10位前後らしいです。輸出量でも同じくらいの順位だそう。しかし、家の近所のスーパーで探しても、ポルトガルワインは見当たりませんでした。ワインの生産国としてポルトガルは日本では無名なんじゃないでしょうか?

しかし、ワインはかなり美味しかったです。高いワインではなく、レストランで「白ワインをグラスでください」と頼んだ時に出てくる、いわゆるハウスワイン(=通常はリーズナブルなワイン)でもかなり美味しかったです。

売っているのを見かけたら、是非、試してみてください。


地の果ての果て


冒頭のGoogle Earthの写真でも、ポルトガルが日本から見て「地の果て」感がある国だと理解してもらえると思いますが、今回の旅行では、さらに「地の果て感」が高い、マデイラ島まで足を伸ばしました。

次の写真がマデイラ島の場所ですが、ほぼ、アフリカです。

この島が本当によかったです。まぁ、リゾートのようなものなので、そうだったのかもしれませんが、ポルトガル本土と同様、食べ物も、ワインも、ビールも美味しかったです。

また、観光で成り立っている部分があるせいか、観光客が歓迎されているのかな、居心地がよかったです。13日の旅程のうち2泊したのですが、もっと滞在してもよかったなぁ。

こんな港(カマラ・デ・ロボス)とか・・・



こんな断崖絶壁(ジラオン岬。海抜589m)とか・・・


自然のプール@大西洋(ポルトモニス)とか・・・


こんなお肉(フンシャル、タベルナ・ド・カピタオン)とか・・・


こんな美人さん(ブランディ・ワイン・ロッジの見学ツアーのガイドさん)とか・・・


で、結局スペイン語は通じたのか?


私、新卒で最初に入った会社が商社でした。スペイン(マドリッド)に1年語学留学に生かせてもらったり、駐在で南米に5年弱住んでいたのでスペイン語ができます。

日本にいると全くスペイン語を使わないので「無駄なスキル」と化してしまっているのですが、ポルトガルはスペインのお隣の国ですし、言葉も少し似ています。(「方言のようなもので、大部分通じるんじゃない。」という誤解があるようです。学問的な詳細は知らないですが、言葉の使い手の立場からすると別の2つの言語のように思います。)

2つの異なる言語とはいえ、通じるところもあるんじゃないの?と思って使ってみたところ、結論としては、

  • ポルトガル語を読むと(標識とか、スーパーの張り紙レベル)理解できることが多い

  • スペイン語を話すと(ここへ行きたいとか、何分かかる?とか)分かってくれることが多い

  • ポルトガル語を話されるとほぼ理解できない

となりました。やっぱり別の言語だよな。


現在、絶賛、次の海外旅行先を検討中です。ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?