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わずか一歩の差があなたの人生を変える

小さいことを積み重ねるのが、
とんでもないところに行く
ただ一つの道だと思っています

イチローさんの言葉

私にとって信じられないことだが、今の子どもたちは、イチローさんが現役でプレーしていたことを知らないようだ。改めて、日本人が誇るべき世界的大スターのプレーをこの目で生で見れていたということは光栄なことだな、としみじみと思う。

イチローさんは数々の名言を残している。私も当時、イチローさんの本やインタビューは片っ端からすべて、目をくぎ付けにしながらみていたので、その一挙一動に目を見張る度に、かなりの刺激と影響を受けてきたといえる。
これは、何も私だけに限らないのではないだろうか。イチローさんの言葉には一言一言重みがあり、人生に通ずる本質的なマインドセットや心構え、メンタルに関連した言葉も多いので、野球人のみならず、野球をやっていない人の心にも刺さるものとなっていたに違いない。

そんなイチローさんだが、2004年にシーズン最多安打記録を残している。シーズン262安打ということで、これは今後破られることはないと言われている世界記録だ。野球の本場、アメリカでアメリカ人以上の記録を打ち立てたのだ。当時のことは私も鮮明に覚えている。日本中が興奮したし、誇り高かった。と同時に、イチロー選手のアメリカのベースボールに対する尊敬の気持ちが、当時の世界記録だったジョージ・シスラー選手の257安打を84年ぶりに抜いた258本目のヒットを打った後のイチロー選手の塁上での振る舞いや表情で十分に伝わってきて、畏敬の念を抱いたのも覚えている。

ただし、当時一部のアメリカ人はこの記録に否定的だった。それは、イチロー選手は足が速く、内野安打でヒットになっていることも多かったからだ。その内野安打をヒットと認めないアメリカ人もいたことは事実だ。
ちなみに、この世界記録を打ち立てたときのイチロー選手の打率は驚異の.372だった。これは野球を知っている人ならどれだけすごい数字かは説明は不要だろう。そのうえで、内野安打が多いという声もあった。

そこで、調べたところ、262本のヒットのうち57本が内野安打だった。ここからは、全く意味のないことだが、もしもその内野安打がアウトだったとして計算すると、262本から57本を引いて205本になる。そして、それを2004年の704打席数で割ると、打率は.291になる。もちろん、これでも十分すごいのだが、メジャーで活躍するには、私がいうのもおこがましくなるが、スタープレーヤーとは言えるような打率ではなくなってしまう。

ここからである。この数字を見てあなたはどう思うだろうか。内野安打は本当のヒットではない、とみるのか。
内野安打も含めて、イチロー選手はすごい、とみるのか。
私はもちろん後者だ。なぜなら、冒頭の言葉に戻るが、わずか一歩の積み重ねが人生を変えるんだ、ということを私自身イチロー選手から学んだからだ。

だから、毎日の積み重ねというのを、ないがしろにせず大切にしてほしい。これは私自身への戒めでもある。積み重ねを大切に、今日も過ごしていく。

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