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事業責任者に必要なもの、心構え

(最終更新日:2020/6/18)

IT企業にて、事業責任者を任せてもらって感じたをまとめてみます。

事業責任者として必要なものです。心構え的な部分もありますが。

1_決めること
2_事業に対して覚悟を持つこと
3_任せること
4_夢を語ること
5_事業責任者もあくまで1つの「役割」でしかないと理解すること

1_決めること

事業責任者が決めることは山ほどあります。
KPI、予算、優先順位、限られたリソースの投下先、マーケティング戦略、営業戦略などなど。
意思決定する上で、重要なのことは先延ばししないこと。
決めるべきことはすぐに決めること、です。

事業責任者でも、全部が全部見えているわけではありません。
全部の情報を現場のメンバーから共有してもらうというのも現実的ではありません。
いかにメンバーから上がってくる少ない情報から適切なジャッジできるかが大事です。

その際のジャッジの基準は、その案件の是非だけでなく、事業へのインパクトです。
成功するかどうかわからないけれど、事業へのインパクトが少ない投資ならそこまで時間を判断するまでもなく、現場の判断に任せるべきです。

また、チームメンバー全員での合議制は、一見、チームを大事にしていて好ましく見えるかもしれませんが、スピード感が損なわれます。
チームとして、全員が全員、事業責任者の役割ではないことを理解しておいてもらうべきです。
ある一定のコンセンサスがチーム内でとれたら、リーダーシップを発揮して、邁進する必要があります。

2_事業に対して覚悟を持つこと

事業に対して、成功・失敗だけでなく、すべての責任を負う覚悟がないとスピード感を持って、事業責任者として意思決定することはできません。
戦略がうまくいかない、クライアントと些細なことでもめる、メンバーが思ったように動いてくれない、競合が強気に攻めてきてシェアを奪われた、などなど、時には投げ出したくなるようなことが高頻度で起こります。
それでも、事業責任者として、覚悟を持って、意思決定します。

個人的には、事業責任者の一番つらいところだと思います。

3_任せること

事業責任者も一人の人間。
スーパーマンではありません。
全部が全部自分でやることはできません。
事業規模が大きくなるにつれて、事業における意思決定の数は増えていきます。
そんな中で、すべてを自分が決めたり、自ら手を動かしていては、到底時間が足りなくなってきます。
自分が事業責任者としてすべきことに注力するために、いかに任せるか権限委譲するかがとても重要になります。
特に、この領域においては、この人に任せても大丈夫!という自分の右腕になる人を見つける、育成することも重要です。

4_夢を語ること

メンバーに対して、モチベーション高く、事業に向き合ってもらうための求心力としてが大事になります。
事業がうまくいけばどんな影響を会社、社会に与えることができるのか?
どんな自分たちの欲求が満たされるのか?
それを語るのは、事業責任者の重要な役割です。

また、経営陣に対しても、事業判断を誤らないようにロジカルかつ客観的に現状を話しつつも、一方で、夢を語ることは大事です。

黒字化までは、何をしてどうなれば黒字化になるかを語り続けることが重要です。
事業拡大計画では、ワクワクするような目標を作ることが必要です。
そして、それらが成功すると信じる勘違い力も大事です。
勘違い力があってこと、自信を持って、夢を語ることができます。

一方で、絵に書いた餅にならないこと、時には、危機感を醸成することも大事です。

5_事業責任者もあくまで1つの「役割」でしかないと理解すること

事業責任者だからえらいということはありません。
メンバーからも、経営陣からも信用されるために、謙虚さはとても大事です。
事業責任者もあくまで事業をする上での役割の1つであるということを忘れないようにすべきです。
自分自身が、事業責任者を経験した上でも、次に、プロジェクトの1メンバーとしてでも、事業・チームに貢献し、活躍できるようなイメージが持てることが大事です。

まとめ

この5つはすべて大事だと思います。

事業責任者を新たなに任された人、事業責任者というポジションで悩んでいる人に届くといいなと思います。

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