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2022年に読んだ本_1月・2月編(22冊)

2022年に入り、趣味の選択と集中を図った結果、本を読む時間を確保できる!と思ったので、今年は久しぶりに読書漬けの1年にしようと思います。

一方で、断捨離生活が心地よく、極力持たない生活をしたいので、よっぽど手元に置いておきたいと思う本以外はどんどん手放していきます。
(電子書籍にすればいいのでしょうが、あんまり電子書籍はしっくりこず。)

ただ、手元に本がないと、あれ?どんな内容だっけ?と思い出せなくなってしまう気もするので、読んだ本の感想などをメモがてら、noteに残していこうと思います。

経営

1)三位一体の経営

すごく読みごたえあり、殿堂入り。
もっと早くこの本に出会えていたら、適切な経営判断できていたかもなと刺さりまくり。
経営観点でも投資観点でも末長く参考にできる本で、定期的に読みたいと思います。
三位一体(経営者・従業員・株主)というタイトルですが、シンプルに経営指南書で、上場企業経営者は読むべき本だと思いました。

以下、特に興味を持った箇所。

戦略とは、障壁を築くことである
障壁によって超過利潤レベルの利回りを獲得し、障壁によってその利回りを長きにわたって防御する構想
ブランドも障壁にならない
ブランドづくりには必ず「投下資本」が必要で、ブランド資産が実際にできるかどうかには確率論が絡み、その資産が高い「利回り」を出せるかどうかも、そんなに簡単ではない
容易にできることならそもそも障壁にならない
「呆れるほどのコストをかける」「腰を抜かすほどのリスクをとる」
勝者の呪い
創業経営者が強靭な障壁を作れば作るほど、後輩たちはその障壁に安住し、果敢なリスクテイクをしなくなっていく
経営者に確固とした戦略ストーリーがなければ、いくら従業員が奮闘し、投資家がわいのわいの言っても、企業のエンジンは動きません。

2)失敗を語ろう。「わからないことだらけ」を突き進んだ僕らが学んだこと

マネーフォワードの辻さんの本。
創業のハードシングスの話ですが、とにかく辻さんの人柄の良さがにじみ出る本。

3)弱者の戦術 会社存亡の危機を乗り越えるために組織のリーダーは何をしたか

アソビューCEOの山野さんの本。
上の辻さんの本もそうですが、現在進行形の経営者の本は読んでいて非常に面白いですね。
読んで興味深かったのは、
・昨今のクラウドファンディングなどにも通じる応援早割チケットに見られる「共感→支援→購入というモチベーションプロセス」への変化
・コロナによる密回避のためであった日時指定チケットが、混雑による顧客満足度低下防止、システム活用による人員効率化、マーケティングへの活用につながり、今後恒常的な価値を生み出すことがわかったという”偶然性”
・元々の「旅行先で何をすればいいか困る」から「休みの日になんか楽しいことをしたい」へのより根源的なテーマにアプローチするテーマの転換。そして、それを顧客の声から気づいたということ。
・あと、「としまえんの最後」の話はジーンときました。

組織

4)実存的変容 人類が目覚め「ティールの時代」が来る

天外伺朗こと、AIBOの生みの親土井利忠さんの本です。
後半スピリチュアルな感じですが、めっちゃ刺さりました!
根底にある社会潮流の変化、オレンジ⇒グリーン⇒ティールへの変化、エコシステムの共創、ブロックチェーンなど中央集権⇒分散化の流れ…
人間って面白いなぁと思いました。
以下、特に興味を持ったところ。

フロー理論
心の底からこみあげてくるわくわく感のようなものに動機づけられている必要があります。逆に、不安や怖れに駆られていたり、指示・命令で義務的に動いたり、人の目を気にしたり、金銭・名誉・地位・出世などに動機づけられているときには「フロー」には入れません。
シャドーの投影
明確に殲滅すべき敵がある戦いだけでなく、社会の中でのし上がるための立身出世の戦い、地位、名誉、金、マイホームなどを獲得するための戦い、目標を設定して必死にそれを達成する戦いなどの背景にも必ず「シャドーの投影」があります。
これは、「魔女を殲滅すればこの不快感から解放される」という錯覚の代わりに、「この目標を達成すればこの不快感から解放される」などという錯覚が働く、というメカニズムです。
オレンジ星人
私たちは、出世する、人生の伴侶を見つける、新しい家に引っ越す、新車を買うといった目標を達成すると幸せになるはずだ、という前提で生活していいる。
後期自我
「後期自我」が「規範」になっている社会は、前述のごとく「戦いの社会」です。企業でいうならば、「オレンジ」が多く、売上、利益、規範の向上を遮二無二追い求めます。個人は、「オレンジ星人の特徴」で述べたように上昇志向が強く、激しい競争しています。

5)チームが自然に生まれ変わる 「らしさ」を極めるリーダーシップ

いわゆるパーパス経営の本ですが、チームやリーダーシップに焦点を当てていて、非常に読みやすくて良かったです。

書かれていることをまとめると、
目指すべき姿は「個人やチームにとって『達成が不確実なゴール』(パーパス)にエフィカシーを抱く」
そのために、
①「真のWant to(やりたいこと)」に基づいていること ⇔ Have to
②「現状の外側」に設定されていること
③そして、そこに圧倒的な臨場感を持つことで、高い熱量と高いエフィカシー(自己効力感)を保つ
って感じでした。

以下、興味を持ったところをいくつか引用。

人を動かす価値観の中心が「外的なもの」から「内的なもの」にシフトしている
「だけど……それがどうしたと言うんだろう……?」
外因的な働きかけの効果が薄れてくると、人はこういう想いにとらわれるようになる。
OODAループ
「観察(Observe)」→「方向づけ(Orient)」→「決断(decide)」→「行動(Action)」
エンゲージメント
「組織に関わる人たちが、組織のパーパス達成をどれくらい信じきれているか」の度合い

6)心理的安全性のつくりかた 

上の『チームが自然に生まれ変わる』を読んだ後に、たまたまダイヤモンドの記事で、この本を知り、読んでみることにしました。
心理的安全性は、ある程度、理解しているつもりでしたが、この本を読んで、いろいろと学ぶことが多くありました。
備忘程度にまとめを記載します。

まずは、心理的安全性×仕事の基準の4象限
心理的安全性も仕事の基準も高いチームを目指さなければなりません。

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心理的安全性の高いチームを作るためには、リーダーは次の点を意識します。

日本の組織では、①話しやすさ、②助け合い、③挑戦、④新奇歓迎の4つの因子があるとき、心理的安全性が感じられる

そして、そのための行動をより良く変えるための『行動分析』は下記です。

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7)恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす

上記のように、心理的安全性に関する本をいくつか読んだので、総括的にこの本を読むことに。
事例もたくさんあって非常にわかりやすい本だと思います。
特に、私の中で、心理的安全性と「学習する組織」というのが今まで繋がっていなかったのですが、この本の中で、失敗の典型例(回避可能な失敗、複雑な失敗、賢い失敗)やリフレーミング後の上司の役割などを理解することで、「学習する組織」というものの理解が進み、イメージがついたことが良かったです。

業界環境がどれほど厳しいときでも、リーダーにはどうしてもしなければならない仕事が二つある。一つは、心理的安全性をつくって学習を促進し、回避可能な失敗を避けること。もう一つは、高い基準を設定して人々の意欲を促進し、その基準に到達できるようにすることだ。高い基準の設定は、マネジャーの極めて重要な仕事である。価値ある目的を共有し、明確にし、絶えず強調することもまた然りだ。

心理的安全性の三点セット
 ・率直さ
 ・透明性
 ・失敗から学ぶこと

マーケティング

8)USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

元USJの森岡毅さんの2016年発行の本。
マーケティング業界では有名な本ですが、2016年に買って全然読んでなかったので読むことに。
マーケティングを志そうと思っている人にはとても参考になる本だと思います。
すでに、マーケティングにどっぷりな人はふむふむ、という感じでは?
次に『確率論の戦略思考』を読む予定なので、こちらも非常に楽しみ。

正しいビジネス・ドライバーを見極めて、そこに全社の努力を集中させる。

そして、繰り返される

目的:OBJECTIVE(達成すべき目的は何か?)
目標:WHO(誰に売るのか?)
戦略:WHAT(何を売るのか?)
戦術:HOW(どうやって売るのか?)

の重要性は、非常に刺さりました。

あと、”カレーすき焼き”の話は、忘れないでおこう。
変に妥協案になったり、最大公約数的な感じの意思決定になってしまうことは往々にしてあるので、気をつけねば。

金融

9)NFTの教科書 ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計まで デジタルデータが資産になる未来

NFTについて詳しく書かれている本で、第2章の法律や会計のパートを除いて(笑)とても読みやすかったです。
NFTの登場が”コンテンツや権利の流通革命”であることがよくわかりました。
そして、ブロックチェーンやNFTの可能性を感じたので、イーサリアムの購入と、グローバルXブロックチェーン ETF(BKCH)への投資を開始しました。

10)「幸せ」視点のライフデザイン: 2万人アンケートが描く生き方・暮らし方の羅針盤 (ライフデザイン白書) 

日経ヴェリタスの「達人が伝授」というコラムの第一生命経済研究所による記事で知った本。
この本の中で、まず印象深かったのが、幸せとは「なる」ものではなく「感じる」ものであるという言葉。
これまで生きていく中で何度も経験しましたが、目標(恋人を作る、給与を上げるなど)が達成されるまでの過程において、うれしい・楽しいと感じることがあっても、その状態が通常状態になってしまうと、その状態を“幸せ”として感じ続けることは難しくなります。
そのため、常に幸せを求め続けるということになってしまい、そのせいで疲弊してしまうことがあります。
そうならないために、幸せの構造を理解することが大事と書かれています。

主体的な行動をとり続け、積極的にハピネスを感じ続けることで、常にQOLを高めることができる。

そして、

こうした動的な要素で構成される「出来事」と静的な「状態」の体感の循環をうまく作ることで、日々ハピネスを感じ、幸せな状態でいられる

とこの本では書かれていて、当たり前のことだけど、改めて聞くと新鮮!に感じました。

幸せに生きるために、ライフデザインをすることで得られる効果として、次の4つが挙げられています。
 ・具体的なライフイベントとそれに伴う費用を認識できる
 ・人生のさまざまなリスクを認識できる
 ・生きがいを発見できる
 ・キャリアプランを明確化できる

つまりは、幸せに生きる上ではマネープランがとても重要ということです。金融資産が増えるにつれて幸福度は上がっていくと思われがちですが、実は、多額の金融資産があるほど幸福度が上昇するわけではなく、上昇幅はだんだん縮んでしまいます(限界効用逓減の法則)。
これは、同じ金額のお金を持っていても、「十分足りている」と感じる人もいれば、「まだまだ足りない」と感じる人もいるからです。

そうした感じ方の違いが「幸せ」に影響します。
十分足りているという経済的なゆとりを感じるためにはマネーデザインが重要です。

金融資産を積み上げていくには長い時間がかかりますが、マネーデザインができていれば、目標に向かって進んでいく具体的な道のりがイメージできるようになり、たとえ、金融資産が少なくても、経済的なゆとりを感じる割合が高くなります。
そうすると、実際に資産ができるより先に、主観的に「経済的なゆとり」を感じられます。

私自身、資産運用を社会人になってすぐに始めました。
入社した会社が企業型確定拠出年金を導入していたり、老後資金の準備も視野に比較的若いうちにソニー生命の変額保険に入ったりと、老後のお金に対する準備マネーデザインをできていたことから、将来のお金の不安を感じることなく、仕事や遊びに没頭できた気がします。
私は、証券会社出身で専門的な知識がありましたので、自分で老後資金の準備をできましたが、ほとんどの人にとって、自分ひとりで未来のことを想像し、夢や目標を設定して人生を設計していくというのは、なかなか難しいことです。
自分でするのが難しいなら、ファイナンシャルプランナーなど、外部の専門家の力を借りるのが良いでしょう。

資産形成を「幸せ」感の向上に結び付けていくためには、マネーデザインをして、将来の夢や目標の実現に必要な金額に目星をつけることが第一歩です。
そして、目標達成を阻害するリスクを具体的に考え、備えることで、将来に対する漠然とした不安感を解消し、「経済的なゆとり感」が醸成でき、それが、今時点での幸せ感につながると私は思います。

11)お金2.0 新しい経済のルールと生き方

2017年11月発行、著者はメタップス創業の佐藤航陽さん。

何回か読みましたが、正直最初のほうがなかなか入ってきづらくて、読みにくいと感じてしまいます。
しかし、後半~最後のあたりは、非常に納得感のある本になっていると私は感じます。

全体を通じて語られるのは、資本主義から価値主義への転換。
価値主義ではお金の相対的な価値は下がり、価値を保存・交換・測定する手段がお金である必要はなくなっていると、著者は言います。

これはザッカーバーグのハーバード大学の演説を踏まえた記述です。

(中略)つまり衣食住などの必要最低限のものが揃った生活ができるようになり、物質的には満たされてしまっていて、これ以上どこを目指したら良いのかがわからない。なので人生における目的・方向性・意義を多くの人が失ってしまった。だから多くの人が人生の意義や目的を持てるような世界を作ろう、ということになります。

そして、資本主義経済では、儲かることが最優先でしたが、価値主義ではその前提は崩れます。
なぜなら、お金の相対的な価値はどんどん下がっているからです。
その結果、お金は、資本主義経済において、価値を媒介する唯一の手段でしたが、この独占が終わりつつある、価値を保存・交換・測定する手段がお金である必要はなくなっていると、著者は言います。

このような背景を理解すると、仮想通貨やNFT、ブロックチェーンなどの誕生が分散化という言葉に集約されることがわかります。
これまでは、中央集権化され、経済や社会は管理されてきたのですが、分散したネットワーク型の社会が志向されているのです。

分散化が進んでいくと情報やものの仲介だけでは価値を発揮できず、独自に価値を発揮する経済システムそのものを作ることができる存在が大きな力を持つようになっていきます。

12)エンベデッド・ファイナンスの衝撃: すべての企業は金融サービス企業になる

エンベデッド・ファイナンスは既存サービスに金融サービスを組み込んで提供するというものです。
エンベデッドファイナンスに参入している非金融企業としては、海外だと、アップルやアマゾン、グーグルなどの巨大IT企業、テスラやフォードなどの自動車メーカー、ウォルマートなどの小売企業が代表的、国内だとヤフー(Zホールディングス)、LINE、メルカリ、KDDIなど。
エンベッド・ファイナンスの主要な領域は5つで、決済貸付保険銀行投資で、現時点でもっとも市場規模が大きいのは決済領域です。
例えば、アメリカでは「アマゾン・ゴー」というレジなしの店舗があります。
こういったサービスでは、消費者の購買行動の動線に決済プロセスが自然に埋め込まれていることによって、消費者は決済行為を意識する必要がなくなるので、利便性が格段に向上します。

この本の中で語られる”フィンテック”の流れが、一部当事者としても経験したので、個人的には興味深かった。
フィンテック企業による金融機能のアンバンドル化→②オープンAPIによる銀行とフィンテック企業の協業→③エンベデッド・ファイナンス

あと、スーパーアプリ
スーパーアプリ上には、さまざまなサービスのミニアプリがあり、送金や融資などの金融サービスが埋め込まれていれば、いざ、金融に対するニーズが発生した場合に、第1の選択肢になる…はず。
インターネットのアクセス手段がPCに限られていた時代は、利用者はまずブラウザを開いて、ポータルサイトにアクセスしました。
真ん中に検索エンジンがあるポータルサイトは、文字通り、さまざまな情報にアクセスする際の玄関でした。
ただ、今の時代では、スーパーアプリが昔のポータルサイトの役割を果たしており、スーパーアプリは、スマホ時代のポータルサイトと言えるかもしれません。

ただ、この本を読んだあと、『スーパーアプリ』が日本では来ないと思っている理由を読んで確かにな、とも思った。

13)保険業界2.0

著者は、チューリッヒ生命の常務執行役員。
これまでの歴史が著者自身が経験したことを含めて、当事者として書かれている+現状から少し先の未来まで言及されています。
著者の経歴が、三井海上⇒三井住友シティ(現プライマリー)⇒アクサダイレクト立ち上げ⇒チューリッヒと損保も生保も経験されていて、それが1冊にまとまっているので、保険業界全体が把握できます。
保険業界長い人が読むにはちょっと物足りないかもです。
ただ、昔そうだったなぁーというなつかしさはあるかも笑
私も証券会社で窓販変額年金の販売推進していましたので、懐かしかったです。

14)投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識

オークツリー・キャピタル・マネジメントのハワード・ワークスの2012年に発行された本。
今の相場環境だからこそ読むべきかなと思い、本棚の奥から引っ張り出してきました。
投資を学問として学ぶと「リスク」についての延々と研究することになるのですが、そのあたりを数学を使わず、言葉で説明している本という感じです。
例えば、ある個別銘柄をたまたま買って、しばらく経って2倍になって売った場合、普通の人は、儲かったという認識はありますが、買った後右肩上がりに株価が上がっていればリスクがある投資だったとは思いません。
しかし、それは実は、ハイリスクな投資でたまたま倍になったんですよ、そのリスクを把握した上で本来投資すべきですよ、ということを理解しましょうねという話です。
普通の人にとっては余計なお世話かもしれませんが、投資を続ける上では、理解しておくべきことだとは思います。

本書で私は、素晴らしい投資成績をめざして努力することよりも、損失を回避しようとすることのほうが重要だと主張している。

この本を読んだ上で、投資においてはいかに勝つかよりも、いかに負けないかを念頭に、アクティブ運用ではなく、パッシブ運用に徹するのが個人としては最善の策だとは私は思います。

統計

15)ゴリラ部長が教えてくれた統計の「超」入門

著者は、個人的にも面識のある株式会社ミツカリCEOの表さん。
大学時代にちょろっと統計を学んだのですが、とても懐かしく感じました。
当時は学生だったので、何に活かせるかわからないまま学んでいたのですが、この本のようにビジネスにおいてどのように利用するかを念頭に読むと業務に活かせそうなイメージを持てたのが良かった。
せっかくの機会なので、統計をまた勉強しようかなと思うきっかけになりました。

16)統計学が最強の学問である

表さんの本を読んで、統計への興味に火がつき、久しぶりにこの本に手を伸ばしました。
発行は2013年の有名な本ですね。
この本は、統計学について学べるだけでなく、読みものとしても非常に面白いですし、特にデジタルマーケティングに携わる人にはぜひ読んで欲しい本です。
きちんと理解すれば、職場から『勘と経験だけの不毛な議論』をなくすことができるでしょう。
そして、データを活用して、ビジネスを行う人は次の3つの問いは常に念頭におくべきです。

データをビジネスに使うための「3つの問い」
【問1】何かの要因が変化すれば利益は向上するのか?
【問2】そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか?
【問3】変化を起こす行動が可能だとしてそのコストは利益を上回るのか?
(59ページ)

その他

17)くすぶり中年の逆襲

2021年Mー1王者、錦鯉の本。
発行は2021年11月なので、M-1チャンピオンになる前。
最近、GERAで二人の番組を聴いていたので面白く読めた。
最後のほうの長谷川さんの元相方の写真の話は、グッときました。

18)敗北からの芸人論

平成ノブシコブシの徳井さんが語るさまざまな芸人に対する考察。
ゴットタンの腐り芸人セラピーの独特な視点や最近の活動もチラホラ見ていたのでとても楽しく読めました。
もう1回読むかどうかは…微妙なラインかな。

19)スッキリわかるSQL入門 第2版 ドリル222問付き! (スッキリわかる入門シリーズ)

社内でSQL使っている人いるよーとか、マーケターはSQL使えるようになると便利だよーとか聞いて、いっちょ勉強してみるかと思って購入。
そのタイミングで、社内のスーパーエンジニア(たまさん)に勉強会のリクエストしたら実施してくれたので、このテキストで自学自習しつつ、勉強会に参加。
証券会社時代にAccessとか、データベースいじる系のツール(何だったっけ?)使っていたり、ちょっと前までゴリゴリExcel使っていたタイプなので、結構向いているかなという感じ。
書いている時点では、担当事業で、エンジニアがBigQueryの整備を進めてくれているので、整備済んだら、ガンガンSQL使っていろいろ分析してみようと思います。

20)ビジネススクールで学ぶ 101のアイデア

以前オススメされて買った本。
パラパラ見れば、そこから新たな気づきやアイデアが得られるかもしれません。
覚えておきたいのは、

機能は単なる事実。その機能がどのように顧客を助けるかがベネフィットである
苦情は「良いこと」にできる
一番成果をあげた人を管理職に昇進させるのは間違っていることが多い
私たちは呼吸をすることで生存しているが、私たちは息をするために生きていると言うことはできない。同じように、お金を儲けることは企業が存続するために非常に重要だが、お金だけを企業が存在するための理由にはできない
ー アヌ・アガ

21)はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

2009年発行の本。
頭の中の「気になること」をいったん全て出す、というやり方で、私の性格に向いているやり方だと思います。
やりかけの仕事や整理されていないことがあると、ずっと頭の片隅にそれが残って脳の”メモリ”を無駄遣いしてしまいますが、いったん全てを外に出して完璧なシステムで管理することで、脳のメモリを使わずに、考えるべきことに100%集中して向かえる、といったイメージです。
その上で大事な考え方は下記です。

ナチュラル・プランニングモデル
 ①目的と価値観を見極める。
 ②結果をイメージする。
 ③ブレインストーミングをする。
 ④思考を整理する。
 ⑤次にとるべき行動を判断する。

22)Notionで実現する新クリエイティブ仕事術 万能メモツールによる最高のインプット&アウトプット

ちょうどNotionに触れる機会があって、試してみようと思って購入。
そうしたら、上のGTDを実践するのにちょうどいいし、筋トレの種目ごとのMax重量・セットを管理するのにも使えるし、仕事のアイデアをまとめるのにも使い勝手いいし、ナニコレ最高!状態。
すぐに有料版にアップグレードして、利用しています。
デバイス数に制限がないので、PCからでもスマホからでも利用できるのがとっても便利。
これまで結構、日記やメモ帳、カレンダーなどの紙であったり、PCやスマホのメモ帳機能などいろいろ管理すべきことが散らばっていたのですが、今回Notionに集約できてかなり便利になりました。

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