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予算を作るときの考え方

予算を作るときにいつも思い出すのが、ある人に言われた「文章で説明できる予算を作れ」という言葉。
当時は、予算は数字で作るものでしょと素敵なPLを作るのが正しいと思っていましたが、今、事業全体を見るようになって、文章で表す重要性をとても感じます。
いつ、何を、何のため(何を期待して、何を解決するために)にやる計画を立てるのか、それにはヒトが何人必要で、カネがどれだけ必要なのか?(場合によってはモノも)
さらにできれば、もし施策を失敗した場合にそなえたプランビーや二の矢があるとなお良しですが。
そうやって考えて作った予算のほうが、ただただ改善率や季節係数を設定して横に引っ張った予算よりも、よっぽど血の通った、そして実現性の高い予算になると思います。
ただただ数字遊びをするだけでない、みんなをワクワクさせられる予算を立てられるべく、みんなに考えてもらい、そして自分も考えます。

若手に予算を作らせたら困った話

なかなかそういう機会がないからか、各事業の事業責任者による来期の予算説明について物足りないところが多いです。 
特に次のあたりは気になるので、意識してほしいと話しました。

①事業計画として魅力的でない 

保守的な予算を作りたいがために、数字を引いていくと、実際に出来上がった事業計画が魅力的なものでない。
「これなら事業しないほうがいいのでは?」 

②数字のサマリーがない

通期の数字や、新規事業では、累積最大赤字額、黒字化タイミング、累積赤字解消タイミング、事業の最大規模達成時の規模と時期などの主要な数字がまとめられていない。 

③グラフ化できていない 

エクセルに数字が羅列されているだけで、グラフ化されず、視覚的に確認できない。
グラフにすることで見えてくる矛盾、課題がある。 

④文章で表せていない 

いつ、何を、するか、いくらかかるか、懸念点は何か、など端的にわかりやすく表せていない。 

⑤何が変数で何が固定値かなどが表せていない。 

予算を立てる上でどうしても最後は数字の調整になるところが発生するが、そんなときでも何が情報収集の結果わかった固定値で、何がえいやで決めた数字か、係数(改善率など)をどのように設定しているかが把握できていない。
これが把握できていると、実際に事業開始後に予算との乖離が発生した場合に把握しやすい。 

⑥上長にプレゼンして、承認を得ようという心構えが足りない。 

予算承認の場は、プレゼンをして、上長の疑問・質問に答えて承認を得る場であるが、自分で作った予算を上長に答えあわせしてもらう場と考えがち。

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