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【民俗】村の守護神、その名もフセギ!

1、フセギって何?


現代のように医学や化学が進んでいなかった時代・・・。


人々は疫病などの災いに対し、どのように対抗していたのでしょうか。


その方法の一つとして、「フセギ」という行事があります。

フセギとは、ひと言で言うと・・

「村の中に疫病などの悪いモノが入ってこないように、村境に立てる結界」

です。


そんな結界が、今でも村に悪いモノが入ってこないよう、村の境目に立っているんです。


学問的には「道切り」と言います。
埼玉では、「フセギ」という言うところが多いですが、他にも
・ツジナワ
・ダイジャ
などという呼び名もあります。


2、いろんなフセギのカタチ

埼玉県内のフセギも、いろいろなカタチのものがあります。
ここでは、4つのカタチについてご紹介します。

●ヘビ

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蓮田市、幸手市など

●男女のモノ

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川越市、東松山市、滑川町など

●わらじ

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秩父市、長瀞町など

●竹笹にお札

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県内全域

3、フセギのある場所

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フセギのある場所、「村境」。

具体的には、どのようなところなのでしょう。

以下の場所を参考に、探してみると意外とすぐに見つかります。

●交差点
●橋の入口(出口?)
●石塔の近く
●大きい木、古い木と一緒に

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必ずしも行政的な境界と一致しないことも多いので、上のような場所に気をつけて歩いてみてください!

まとめ

今回は、私の大好きな「フセギ」についてザックリと概要をお話しさせていただきました。

フセギは、今でも1年に1回、村の人たちによって作りかえられ、村に悪いものが入ってこないように立っています。

是非、おさんぽついでにも探してみてください!
フセギは、あなたの身近にあります。

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