見出し画像

器を整えて、心も整えるー4月のこしらえ「金継ぎ」レポー


生活のこしらえ

「こしらえ」とは、今あるものを使って何かを整える、そろえる、準備する、という意味があります。毎回専門の講師をお招きし、身近なものを使って自分時間を充実させるアイデアや日々の生活をより楽しくする方法を学ぶシリーズ企画です。

4月のこしらえー器を整えて、心も整えるー

第1回の生活のこしらえは、毎日お世話になっている「器」のお直し。
大事に使っていても気づいたら欠けていたり、ヒビが入っていたり。処分するのもためらってしまい、そのまま使うことも多いですよね。
思い入れのある器であればなおさら、長く大切に使いたいと思うもの。

今回は、そんな大切な器を、漆を使って修復する「金継ぎ」を学びました。
講師はLANDPROTECTの島守宏和さん。ひとりずつの器の状態や、作業の進め具合を丁寧に確認しながら進めてくださいました。

いつも窓側に配置しているカウンターテーブルをフル活用した寺子屋スタイル。
島守さんの穏やかな声が響く風笑堂でした。
欠けた部分に少しずつパテを縫って、乾かして、削って、を繰り返し、
欠けを埋めていきます。
欠けが埋まったら、違和感がなくなるまで(!)、やすりをかけて磨きます。
やすりかけの後は、漆を塗ります。もたつかせず、均一に塗るのがポイント。
先生の手際の良さに感動です。
漆を塗って30分ほど乾燥させたら、最後に金を塗って仕上げます。
最低2週間乾かして、完成です。

午後は風笑堂のスタッフ3名も金継ぎを体験。
不器用が売りのカザマもしっかりやり遂げることができました!
(先生ありがとうございます)

ワラビさんの大切なお皿と、お姑さんが大切にしているマグカップも
生まれ変わりました。

たかが器。されど器。

今回修復した器は、「大切な人からいただいたもの」「お揃いで買ったもの」「自分で作ったもの」「旅先で買ったもの」など、器にそれぞれの思いが込められていたのが、とても印象深かったです。
そういう気持ちに触れながら、自分の器とも向き合いもくもくと作業を進めていると、なんだか気持ちまで整ってくるような気がしました。

100円ショップでも器が買える時代に、壊れた器を直すよりも買い換えたほうが手っ取り早いのかもしれません。
ですが、「思い出と一緒に、長く自分のそばに置いておく」という選択肢が持てることが素敵だなと、そんな心の余裕をもって暮らしたいなと思えた金継ぎ講座でした。

スタッフ3人の器は、箱に入れて風笑堂で乾燥中です。
2週間後が楽しみです。

5月は足元のこしらえ「靴みがき」

毎日使うものだからこそ、傷んでしまう靴。
5月のこしらえでは、革靴を美しく維持するための正しい「靴みがき」を靴のプロから学びます。
当日使った靴みがき道具4点セットは、そのままお持ち帰りいただけます。
新しい靴を履いた時の晴れやかな気持ちを、ずっと持ち続けられますね。

講師:舘坂 航さん Grace(靴・健康靴・整形靴の専門店) 義肢装具士
日時:5月25日(木)10:00-11:30
参加費:6,800円(税込) ※当日現金にてお支払いください
場所:風笑堂
定員:6名(先着順)
持ち物:お手持ちの革靴(スムースレザー)2足(事前に写真で確認させていただきます)、不要な綿のTシャツなど(磨き布として使用)
お申込み:風笑堂のLINE公式アカウントより、トーク画面にて、以下項目をお教えください。

  • 「靴みがき参加希望」

  • お名前

  • 持参予定の靴2足のお写真を添付してください

▼風笑堂LINEのお友達追加はこちらから
https://lin.ee/sfpHXIY

詳細:風笑堂のwebサイトでご確認ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?