小鳥の夢

家の中でだらだら過ごしていた昼下がり、窓から手のひらの半分くらいの大きさの鳥が入ってきた。私は部屋中を飛び回る鳥を捕らえると、何を思ったか自分の頭に止まらせようとした。瞬間、鳥は私の髪を脚で掴み、そのまま羽ばたいて私の身体ごと勢いよく上昇した。私の頭は天井に強く打ちつけられ、間に挟まれた鳥の躯は拉げた。破れた腹から溢れて私の頭上に滴る体液。私は上昇力を失って床に叩きつけられた。痺れる腕を持ち上げて、持っていたなにかで頭を拭う。身体に浴びた体液をあらかた拭き取り終え、室内の現状復帰に取り掛かろうとした時には、鳥だったものは忽然と消え失せていた。




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