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日本の古層

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日本文化、日本の歴史、日本神話などの底辺に流れるコスモロジーについて
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#古代

縄文時代に遡る巫女神が、時代を超えて伝えていること。

南海・東海大地震が起きた場合、もっともダメージが懸念される原子力発電所である浜岡原発は、…

佐伯剛
2か月前
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巫の力と、天皇制。

(さらに昨日の続き)  古代、巫の力は、自分の存在を打ち捨てる覚悟で神に仕えることで、そ…

佐伯剛
3か月前
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歴史のサイクルと、自然のサイクル

 現代人は、現代社会が人類の歴史でもっとも発展した時代だと信じている。  しかし、古代エ…

佐伯剛
4か月前

シンギュラリティ(技術的特異点)と、古代のコスモロジー

昨日と今日は、今年13回目、今年最後のワークショップ セミナー。  ちょうど一昨日、古代のコ…

佐伯剛
6か月前
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吉備の鬼退治の真相

  吉備には、日本の古代史の真相につながる深い謎が幾つかあり、一昨日に書いた鬼退治のこと…

佐伯剛
7か月前
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神話は史実ではないが、単なる空想の産物でもない

神話は史実ではないが、単なる空想の産物でもない。かといって、権力者による自己正当化の物語…

佐伯剛
7か月前
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古代のことを考えるためには地理のことを踏まえる必要がある。(吉備国について)

古代のことを考えるためには地理のことを踏まえる必要があり、吉備もまた例外ではない。  古代の吉備において早くから高度な文化が栄えた場所は、現在の岡山市から総社市や倉敷市にかけての一帯だが、現在、沖積平野のこの場所は、古代、吉備の穴海と呼ばれる内海で覆われていた。そして、現在は内陸部であるが古代は海のすぐ傍だったところに全国第4位の大きさを誇る造山古墳(350m)や第10位の作山古墳(282m)など、主要な聖域が築かれていた。  吉備の地理において、もう一つ重要なポイントが吉備