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日本の古層

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日本文化、日本の歴史、日本神話などの底辺に流れるコスモロジーについて
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2023年11月の記事一覧

人間の傲りを抑制する日本の聖域

ギリシャのパルテノン神殿やエジプトのピラミッド、シリアのパルミラ、マヤのティカール、エチ…

佐伯剛
6か月前
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情報とリアリティのあいだ

「何事の おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」 西行  神社や古墳や祭祀…

佐伯剛
7か月前

電子書籍ではなく本にすることの意義

 まもなく「始原のコスモロジー 日本の古層Vol.4」を印刷会社に入稿します。  本という物体…

佐伯剛
7か月前
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イスラエルのイデオロギーと、日本古来の境界意識の違い。

 イスラエルに限らないが、唯一絶対神の世界は、善悪二元論でもあるので、敵と味方の線引きを…

佐伯剛
7か月前
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吉備の鬼退治の真相

  吉備には、日本の古代史の真相につながる深い謎が幾つかあり、一昨日に書いた鬼退治のこと…

佐伯剛
7か月前
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神話は史実ではないが、単なる空想の産物でもない

神話は史実ではないが、単なる空想の産物でもない。かといって、権力者による自己正当化の物語…

佐伯剛
7か月前
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古代のことを考えるためには地理のことを踏まえる必要がある。(吉備国について)

古代のことを考えるためには地理のことを踏まえる必要があり、吉備もまた例外ではない。  古代の吉備において早くから高度な文化が栄えた場所は、現在の岡山市から総社市や倉敷市にかけての一帯だが、現在、沖積平野のこの場所は、古代、吉備の穴海と呼ばれる内海で覆われていた。そして、現在は内陸部であるが古代は海のすぐ傍だったところに全国第4位の大きさを誇る造山古墳(350m)や第10位の作山古墳(282m)など、主要な聖域が築かれていた。  吉備の地理において、もう一つ重要なポイントが吉備

京都の水と地質

定期的に行っているワークショップセミナーとは別に、オーダーメイドの依頼があったので、その…

佐伯剛
7か月前
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