【エンディング等ネタバレ】神トラ2の刺さるストーリー

すごく今更ですが、「ゼルダの伝説神々のトライフォース2(3DS版)の背景設定っていいよね」という話をしたいです。

タイトルにも載せていますが、エンディング、ストーリーの重要な部分、ラストバトル、また、前作の要素をネタバレしていますので、未プレイだけど自力で感動を味わいたいという方はお控えください。

話がしたいがために、神トラ2を引っ張り出して遊んでいたら、3周目にしてアイテムの使い方を新発見したので、こちらもついでに掲載しています。

入門編(ネタバレしたくないけど、プレイした感じを共有したい人向け)

色彩感

絵と色をテーマにしてるだけあって、色彩感が抜群にいいです。草の色とか水の色とかがとてもきれいです。特にハイラルのとびきり明るい感じが、今作のストーリーに合っていると思います。

音楽

後半の6ダンジョンのBGMは、全て新曲です(ダンジョンテーマアレンジ)。ダンジョンは十人十色の個性があるので、BGMが違うとテンションが上がります。

一番好きなBGMはマザーマイマイの曲で、二番目は闇の神殿外の曲です。


アイテム

神トラ無印と違うポイントの一つであると思います。

なんと、なんとなんと!メダルとソマソアの杖がオミットされております!これは悲しい!(正式名称はソマリアの杖なんですが、スーファミ版の解像度ではソマソアにしか見えない)

エーテルのメダルが大好きでした。使ったことはないけれど、稲妻のマークと名前が好き。

(余談ですが、前作には今作になかった大量のアイテムが存在していたことを、今攻略サイト見てきてやっと知りました)



中級編(プレイした人向け。ゲーム中盤のネタバレとかあります)


ユガ

大したネタバレではないんですが、ユガのテーマの鼻歌を自ら歌うシーンがすごくツボです。

あとこれも大したネタバレではないんですが、敬語キャラとか、ぷんぷん怒るグラフィックとか、すごくツボです。

サブキャラクター

おそらく神トラ無印と最も違うポイントの一つであると思います。さらに、人を選ぶポイントであると思います。

今作はサブキャラクターに非常に強い個性が持たされています。前作の孤立無援なハードさとは一転、今作ではリンクの味方になる名前付きのキャラが大勢登場します。

アイリンが一番好きだったけど、三周目でアスファルを一番目に助けてからアスファル……!ってなった。

前作の名無しの女性たちを助けていくのも、想像力次第では無限の可能性があったのかもしれませんが、今回あえて名前付きの男女を採用したのは、時のオカリナから受け継がれるソフトなゼルダワールドがあったからかもしれません。

ロウラル

前作の裏の世界に当たる場所。

初めてロウラルに入った時のことを失念していたので、記事にする前に改めてプレイしました。
ゲーム内で最も明るい場所から、最も暗い場所へと移動した時の、急速に迫る恐ろしさ。部屋を照らす稲光。割れた食器。こんな部屋で過ごすこちらのゼルダに、一体何があったのだろうか……、という問いは、ぜひラストバトル直前に思い出したいところ(まあ、割と思い出せそうな作りではあるんですが)。

初めてロウラルに入る時に、前作を踏襲した仕掛けがあるのもうれしいところ。どこで来るかなあ、って思ってたので、あってうれしかったです(エンディングよりもネタバレになりそうだから避ける)。

任天堂は言葉遊びが得意でうらやましいです。元々ハイラルという地名を現実世界のハイラルから取って来たのかは知りませんが(ハイラルヒストリア未購入です)、「ハイの逆ってロウだよね」という単純な思考から、ロウラルになったはずで。何かこう、ロウラルって響きに紫色が本当に似合いますよね。
(ロイヤルに響きが近いからかな)

今作はリンクが割と早い段階で、いわゆる闇の世界へ突入するためのキーアイテムを獲得します。このアイテムを使うイベントも、前作のような謎解きオンリーの感じではなく、ストーリー上で脱出劇という味付け・動機付けがされているのが好きです。前作未プレイでもわかりやすかったのではないでしょうか。


攻略編(アイテムの新たな使い方。知っていた方はごめんなさい)

3周してアイテムの挙動とかやっと理解したので。

虫取り網

前作のキーアイテム。

一応攻撃判定があるらしく、ゆるっと振っていって網がある場所に草を投げたのと同じダメージ(マスターソードの4分の1)が出せます。コッコにもダメージがあります。ちなみにカンテラと同じダメージ量です。

振りはゆっくりで、無敵にもならないですし、全方位に同時に攻撃判定があるわけではないので、前作ほどの凶悪さはありません。

剣縛りしたいという奇特な方は既に知ってたかも。

トルネードロッド

使った瞬間に、周囲の敵に足止めと小ダメージを与えつつ、真上に滞空するアイテムです。初期状態のゲージが半分、ごっそり減りますが、ボタンを押した瞬間に敵が止まるのが強みです。とにかく挙動が速く、プレイスタイルによっては役に立ちます。

飛行系の敵に当てると、一撃で倒すことが出来ます。(ただしロウラルにいる角つきのカラスを除く)

基本的に飛ぶ敵は、全体的に凶悪なイメージがあるので(キノコみたいな敵、コンドル)、ゲージにもよりますが、トルネードロッドでさっくり倒すのもいいかもしれません。

ただし、飛び跳ねる敵へは従来通り足止めと小ダメージだけです。

あと、これが一番驚いたんですが、ロウラルのカラスは一撃で倒せません。

範囲内の壺が大きな音を立てて揺れたりして、楽しいアイテムです。

サンドロッド

サブキャラの一人であるアスファルが借りパクしていくアイテムです。こいつがどこにいるか探しだすのが中盤以降の山場です。

砂地に使うと、砂ブロックの柱が直線範囲に出現します。Aボタンで中に入って移動できます。

範囲の割にコストが非常に低いです。連打しても気になりません。

砂地以外で使うと、4方向の直線状の長い範囲に、足止め効果を発生させます。8方向じゃないことと、マスが作れない狭いスペースでは発動しないのが非常に惜しいですが、コスト極小で複数の敵を足止めしたい場合は、狙ってみるのもいいかもしれません。

壺やドクロを割ることも出来ます。

バクダン

ゼルダといえばバクダン。各地の隠し部屋を開けるのにお世話になるので、早めに確保しておくと便利です。

爆風の当たり判定は、平面だけでなく上下の狭い範囲にもあります。この仕様のおかげで、各種ダンジョンの仕掛けを楽に突破できることもあります。

具体的な話になりますが、カメイワの地下一階の、網の床下にあるスイッチは、床上に置いたバクダンでも動かせます。床が上に上がってしまうと届きませんが、その場合は床の端に立ってバクダンを設置すると、下にバクダンを落とせます。


上級編(エンディングとラストバトルのネタバレ)


エンディング付近のストーリー(ネタバレ度強!)

ヒルダが敵に回るのがね、本当に好き。トライフォースが欲しかった、っていうのが好き。ヒルダが敵に回った辺りの、ヒルダVSユガの政治バトルっぽい流れが好き。

皆トライフォースが欲しいけれど、トライフォースは一つしかない。そのために争う。

最後、主人公の元にトライフォースが集まるのですが、目の前にはそれはもう悲しそうな顔をしたヒルダとラヴィオがいるのです。

願わずにはいられない。

ロウラルに、トライフォースを!


って感じの話です。いいよね。何か、ちゃんとハッピーエンドしてる。ゼルダの伝説のエンディングって、切ないエンドなのが多いけど、神トラ2はかなりちゃんとなったほうです。


ラヴィオ

数多の腐女子を魅了した今作のヒロイン。

やっぱりラヴィオなんですよ。前作をプレイした人なら、あっとなると思うのですが、彼の姿は裏の世界へ初めて入った時のリンクの姿なんですよ。ピンクのウサギ頭。

それでいて、リンクそのものではないことが、ストーリーで示唆されつつ、最後にちゃんと明かされます。


何か、ラヴィオの距離感いいですよね。
「勇者くん!」とか普段の声絶対三枚目な声のはずなのに、ラストでかっこいい声してそうな感じとかたまりませんよね。


ああ~脱帽ラヴィオたまらん。黒髪マフラー紫コートっていう盤石な組み合わせ。