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コロナ禍の実家の片付け
世の中がこのような状況になり、いろいろなことが変わらざるおえない状態ですが、最近「ここも変わるのか」に遭遇しました。
実家の片付けです。
コロナ禍でなくても実家の片付けについては、あちこちで「頭がいたい」と語られてきました。
わたしも実際そう思っており、どうするのか・・・としたまま、数年が経っております。
ですが、わたしは特に何もしていないこの数年間を経て、なぜか実家の片付けがはかどってるようなのが、コロナ禍の実家の片付けです。
たまに母親と電話で話すのですが、コロナ禍からこんな話がよく上がってくるようになりました。
「わたしも掃除できるようになって、最近は窓掃除をしてるの」
おお、と思っておりましたら、そのあと、数ヶ月を経てみれば
「お父さんがこの間、使ってない冷蔵庫をゴミ処理場まで持っててたわ」
と、父親も家の片付けに着手し始めた様子が感じられ始めました。
「片付け」と一言で言っても、掃除から冷蔵庫を捨てるまで作業は幅広いなと思うばかり。
皆さまもご存知のとおり、家の中とみくびってはダメで、ために溜めたことは、かなりの作業になります。
何らかの後押しがなければ、おそらく取りかかれないのは簡単にわかります。
私たちも某ウィルスの存在によって、自分にも突然終わりがもたらされる可能性を感じて日々過ごしてますが、両親の年齢になると、よりリアルであることでしょう。
父は70代前半、母は60代半ば。
言うてもまだ元気だし、家のことはボチボチ、というところにコロナです。
「わたしも身辺を整理しなきゃと思って、いま終活してるの。」
最近では母親もそう申しており、コロナがもたらした”危機感”の及ぶ影響たるや、と思うばかり。
「今、○○を片付けてる」という話から、現在は保険や生活費の流れはこうなってるや、などを”真面目な引継ぎ”に話が及ぶようになりました。
これ系のことも、家族への「片付けてよ!」同様、「終活してよ!」とぶつけて解決するものではありません。そして子といえど、親の領域には勝手には踏み込めません。
だけに、「こちらに情報が開示された時に、ちゃんと聴く」が最高のパフォーマンスを発揮しています。
実家の片付けもイベントのように、一気に片付けるよりも、両親たちの手で「日常的に向き合っていただく」が一番いろいろと良いのです。
物、お金、そして私たち親子の間でも。
「日常的に向き合っていただく」ために、子としてできるのは、
「きちんと聴く」
これに尽きるなと感じています。