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冷蔵庫がない生活を意識したきっかけ

お客様の中に、冷蔵庫なしで暮らしてみたいという方はいらっしゃりませんか? そんなマニアックな暮らしをしてみたいという、生活オタクなお客様はいらっしゃりませんか?

はい!

と、時々手が挙がるので、聞いたこちら側が一番、おお・・・・と震えます。

とはいえ、冷蔵庫があっても使わなかった自分としては、場合と条件によっては使わなくても済むということがわかり、結果今のように持たなくなりました。

念を押すと、まるでオーロラや摩周湖の霧が発生するように、場合と条件が合えばの話ですよ。

しかし、でもなぜ持たなくなっても違和感がないかといえば、大学生の頃、リゾートバイトで一緒に働いていた知人からこんな話を聞いたからです。

以下、わかりやすく仮名で、高木さんとしましょう。

冷蔵庫持ってるとお金持ち

高木さんは一年の半分をカンボジア、もう半分を日本で暮らしています。

日本にいるのはお金を稼ぐためで、仕事の繁忙期だけ日本で働いて、あとの暇な時期はカンボジアで暮らしているような話を聞いたことがあります。

物価が違うので、それで十分暮らしていけるそう。

ネットのない時代からそういう暮らしぶりらしく、そんな高木さんの話はとても面白く、聞いても聞いても聞き飽きることはありませんでした。

「俺のカンボジアの家、冷蔵庫あるよ。周りは誰も持ってないけどね笑 俺は現地だと金持ちだ笑」

と話していたのを聞いてから、冷蔵庫を見る目が変わりました。

そうか、家電を選んでもいいのか、ということに。

高木さんはさらに、

「庭に果物の木があって、実がなるんだ。普通に食べれるよ。日々何してるかって? 基本一日暇だから、海に泳ぎに行ったりするよ。遠くへ行くと戻れなくなるから、浜から離れないように、右から左と往復すれば大丈夫笑」

そういう「庭の果物を食べる」とか「暇なときはだいたい海」みたいな暮らしは、現地ではおそらく普通なのでしょうが、生粋の日本人でありながらも、そういう暮らし方を自ら選択してる人もいるのかと、大学生のわたしは衝撃を受けたものです。

高木さんは仕事の都合でもなんでもなく、自ら「そういう暮らしがしたい」と道を選んだであろうことも、大きな衝撃でした。

現在のカンボジアの暮らしはどんな風なのかはわからないので、もうみんな冷蔵庫を持ってるかもしれません。

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