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5次元的な思考は豊かさを自然に引き寄せる!争いを生む感情との向き合い方


1.はじめに

「正義」
この言葉を聞くと、正しさを貫き嘘がなく強い心といった印象があります。

では「正義を振りかざす」この言葉を聞いて何を感じますか?

何となく嫌な感じがしないでしょうか?
正しさの中に圧力のような苦しい感情のエネルギーを感じます。
善と悪をジャッジする正義感とは、社会の秩序を保つため、そして大切なものを守ろうとするときに湧き起こる感情です。

この説明ですと、正義感とは善悪でいうと「善」に当てはまるような感じがしますが、さまざまなケースがある中で、全てが善であるとはいえないのではないでしょうか。
善悪に限らず何かに対してジャッジすることは、「選択肢は2つしかない」ということになります。

ものごとを2択でしか考えることができないと、心が窮屈になってしまい人生がとても生きづらくなってしまいます。
白黒はっきりさせることで全てがスッキリするはずなのに、人の心はモヤモヤとした感覚になってしまうことが多くあります。

このような感覚に陥らないためには、ジャッジをしないという考え方が心が楽になるといえます。
ジャッジをしない思考になるには、どのような考え方をすればよいのでしょうか。
今回は、ジャッジをしない生き方についてご紹介します。

2.正義感の奥にある感情

人はものごとに対して、いい悪いといったジャッジをしてしまいます。
それは「自分こそが正しい」という正義感があるからです。
さらに正義感について突き詰めていくと、ある感情にたどりつきます。

冒頭でも述べましたが、正義感とは社会の秩序を保つため、そして大切なものを守ろうとするときに湧き起こる感情です。
この感情自体には何も問題はないのですが、他人に対して正義感を振りかざす、または押し付けるといった行為に問題があるのです。

この世界で生きていくためには最低限のルールは必要であるために、善悪の判断は必要です。
ところが過度な正義感を持っていますと、自分こそが誰よりも正しいと思い込んでしまいます。
そこには「こうでなければならない」「間違っている」という思考がエスカレートして、正しくないことが「許せない」という怒りや憎しみの感情に変換されてしまいます。

その思いが強くなりますと、さらに相手に非があることを認めさせるコントロールのエネルギーが発動します。

誰もが自分なりの正しさというものを持っています。

その正しさを否定された時、お互いの正しさがぶつかり合って争うことになってしまいます。

人と人がぶつかり合えば裁判になりますし、国と国がぶつかれば戦争になってしまいます。

それぞれの正義を主張することで、皮肉にも争いになってしまうのです。

お互いが正しいことを言っているのに、なぜ争わなくてはならないのでしょうか。

人は過度な正義感を持つことで相手を悪であると判断し、怒りや憎しみの感情を掻き立てられ争いを招いてしまうのです。
争いは人を傷つけ何も生まないことを誰もが知っていることと思います。

争いを招かないためには、ジャッジをしないという考え方を知っておくことが大切なのです。

3.ジャッジをしない考え方

正義に限らず、何ごとにもジャッジをしてしまう思考は争いや苦しみ・憎しみを生んでしまいます。
では、ジャッジをしない思考になるには、どうすればよいのでしょうか。

ジャッジをする人には共通した特徴があります。

それは、不平不満が多くいつもイライラして何かを裁こうとする思考が根本にあります。
裁くという表現は大げさかもしれませんが
「これは正しい」「これは間違っている」
間違っているものに対しては「こうでなければならない」と自分の価値観を他者に押し付けてしまいます。

この考え方は偏った思考で、心にゆとりがなくとても生きづらい人生を送ることになります。
ジャッジをしない考え方として、まずはものごとには白と黒だけではなく、グレーの部分があってもよいということを知ることが必要です。

このグレーゾーンは「心のゆとり」であり、自分を含めた全てに対する「許し」を表しています。
グレーゾーンが広ければ広いほど、柔軟な考え方・捉え方ができるといえます。

白寄りのグレーがあってもいいですし、黒寄りのグレーがあってもいいのです。

「グレーゾーンなんて曖昧だ!」
「そんな適当な考え方なんて通用しない!」
そう感じた方はいらっしゃいますか?

それはそれで正解な考え方だといえます。

なぜならば人間の脳は、あらゆるできごとに対してジャッジしてしまう性質があるからです。
どのような人でも人間である限り、必ず善悪の観念をもっています。
善は報われるべきであり、悪は罰せられて当然だと思うのは道徳的であり自然な考え方です。

つまり、人間はジャッジをするなといわれてもジャッジをしてしまう生き物だということなのです。
この説明ですと、ジャッジをすることで争いや苦しみを生むのであれば、「争いや苦しみは消えない…」ということになってしまいます。

確かにその通りです。
ただ、争いや苦しみをゼロにすることはできませんが、考え方・捉え方を少し変えるだけでゼロに近づける(軽減する)ことはできるのです。
その考え方とは、ジャッジをすることで怒りを感じたり、イライラやモヤモヤした感覚になった時、自分の意識を少し高いところに置いて自分というキャラクターを見下ろしてみて下さい。

「あ!今、ジャッジをしたな」
「私の脳が、そう判断したのだな」
このように自分を俯瞰するだけで、掻き立てられたネガティブな感情を鎮めることができます。

そして、ジャッジしてしまったことに気づくことができたなら、そのような自分を責めることもせず、ただ、起きたできごとだけを受け止めるだけで十分なのです。
この感覚が自然にできるようになると、無駄な感情に振り回されず心のグレーゾーンが広くなっていきます。

「白でなくても大丈夫」
「黒でなくても大丈夫」
このような考え方ができるようになると心が穏やかになり、楽な人生を歩むことができるようになっていくのです。

4.まとめ


いかがでしたか?人の価値観は人それぞれです。
自分の価値観でジャッジをすることは、相手を苦しめるだけでなく、「許せない」という怒りや憎しみの感情を掻き立ててしまい、結果的には自分自身が苦しむことにもなります。
投げたものがそのまま返ってくる
これもとてもシンプルな宇宙の法則だといえるのではないでしょうか。

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