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『半笑いのポッキーゲーム』#毎週ショートショートnote

*公園で


その子を初めて見たのは
自転車で遠出した先の公園で
休憩していたときだった。

オレと同じくらいの学年?

ブランコに一人で座ってユラユラしながら
ゲームをしているようだった。


ん? ひとりぽっき?

違う! ひとりぼっちだろー!!


思わず声に出した突っ込みの声・・・!

たまたまポッキーを食べながらだったので
アホみたいな間違いをしてしまった・・・って?

彼女が見ていた!!

オレは恥ずかしくなって
手にしたポッキーを彼女に見せるようにして
口に運んでくわえた!

・・・あっ、彼女が笑ってる・・・?!

どうする・・・オレ?!


仕方がないので、彼女の近くまで歩いて

「食べる?」

と、ポッキーの箱を差し出した。

いきなり知らない子に声をかけられて
彼女は困ったままの 半笑いの顔だったけど

「一本でいい。ありがと・・・」

そう言って箱に手を伸ばしてきて
一本だけ抜き取って・・・

ポリッ、と食べた。

オレも半笑いのままの顔で
彼女のやりかけのゲームを
ポリッと見ていた・・・ あ?


【快晴】
(410字)


*この物語はフィクションであり、実在の人物・出来事・場所
名称・事件等とは一切の関係がありません。


*こちらに参加させていただいております。よろしくお願い致します☆
今回のお題は 『半笑いのポッキーゲーム 』
裏お題が・・・『半タライのウッキーゲーム』でした。

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