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きわどいはなし #青ブラ文学部

*参加させていただきます。😊



*とあるエレベーターにて


「小説でもマンガでもさ
ときどき・・・凄いっ!て作品に出合うよね・・・」

「凄くない・・・って、言いたそうだね?」

「その一瞬を、まるで現実の景色のように錯覚して・・・
心までも追体験したかのように感動して。でも、ふと気付いたら
街を歩いていてすれ違った見知らぬ人との触れ合いと同じだって。」


「寂しいの?」

「死んだら全てが自由で想うだけで時間さえも超えて、どこにでも
飛べるって聞いたことある? それが楽しみ!」

「おやおや、なんだか話が飛びすぎだよ?」


「合わせ鏡の世界の私は無限に続いてるけど・・・
その中のひとつ一つの (きわ)に意味があると思う?」

「絶えずパラレルワールドの階層を分ける目印かもね?」


「いつだってその から別の世界に進めたってことよね?」


「死んでから・・・始めたい一瞬でもあった?」

「・・・内緒!」


「だからって、死に急がないでね!」

「 フフ ッ・・・!」


*・・・偶々、エレベーターで言葉を交わす若い二人の会話に居合わせて・・・
無事に目的の階に到着するのを願った出来事でした。(笑)


【開】



*このお話はフィクションです。😊


#青ブラ文学部

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