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『紀州犬・太郎の大冒険』

今から30年以上も前に、我が家には『紀州犬・太郎』がいました。
今日は彼のお話をしたいと思います。
実は、先に書き始めた文章があるのですが・・面白くないので、
太郎のエピソードから始めたいと思います。w

ペットショップで一目惚れして以来、
家族となった太郎とは様々な思い出があります。 
小さな頃にいつも添い寝していたこと。
いつも口をペロペロと舐められて起こされたこと・・

庭に繋いでいたらフェンスを乗り越えて宙吊りとなり、
首吊りして死にかけたこと。

二階のベランダから、高所恐怖症である筈の太郎が、
飛び降りて脱走を図ったこと。

玄関から脱走して近所の家の庭に乗り込み、
いつも反目し合っていた犬に噛み付いたこと。

・・その時には、私もすぐに向かって、二頭を離そうとしたのですが、太郎を持ち上げると、噛み付いたまま放さないので二頭のまま持ち上がります。ちょっと手を緩めると、噛み付いたまま振り回すので押さえ込むしか出来ません。で、、首輪とリードを持ってきてもらい・・やっと引き離すことができました。

何しろ事件に次ぐ事件の連続でした。

近所の河原に散歩で車で向かった際にも脱走!

追いかけても決して捕まえることはできないので、3メートル以上離れた位置から大ジャンプして太郎を捕獲☆(その際、腕を噛まれましたw)
その僅か数分後に、散歩のドーベルマンが来て・・危機一髪だったことを知り、ホッとしたこともありました。(笑)

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散歩は毎日で、当時は交通ルールも甘かったので・・リードを左手に持つスタイルで、初期には自転車の片手運転で。 次には原付のバイクで・・今では決して許されないスタイルでの散歩をするようになりました。犬の散歩としては、日本を代表する運動量だったかと思います。(笑)

もちろん散歩のメニューには疾走タイムも入っています。
いつもの・・人通りの少ない坂道が疾走コースなのですが、太郎の全力疾走の時間です。バイクのメーター読みで時速57kmがその時の太郎の最高速度でした。(今では考えられないバイクの片手運転でのこと。そんな日々でしたので、その頃にはクラッチを使わない回転数を合わせるギアチェンジの技術もマスターしていました。w)

ゴリラ

そんなことで(どんなこと?!w)
毎日の散歩は日課というよりむしろ使命でしたので、当然、雨が降ろうが風が強かろうが、台風だろうと・・日常の一部です。
強風で看板が飛び交う中でも出かけました。

そしてその日、おそらく飼い犬ではめったに経験できないであろう・・

「犬の本能が目覚める一瞬」を太郎と共に体験したので・・
その時の状況を記したいと思います。

先に述べた通り、大きな看板が強風の中を飛んでいきました!
私達はいつも通りバイクの片手運転で、散歩コースを進みます。
やがて強風から豪雷となり、閃光と共にバリバリ☆とそこいら中にに鳴り響いています☆☆!。そして・・豪雨となりました||||||・・!!
私は合羽を着ているので問題はありません(そうだろうか?w)
そんな中をそれなりの速度で太郎の散歩は続いていたのですが、、
いよいよ凄まじい嵐の様相を呈してきました!!

長い坂道の後の大通りに出れば、自宅も近い・・
坂道であるにも関わらず、激しい雨は濁流のようになり、
激しい雷もお供です☆

私は太郎に鼓舞します!「さあ!行くぞーー!!」!!
その時、豪雨の濁流の中で太郎が変身する一瞬を感じました?!
野生のオーラを発し、飛び跳ねながら檄走する太郎の姿は、

「本能の目覚めた野性の紀州犬」そのものでした!!!


・・私にとっても、貴重な体験となりました。
(笑・・で済ませられるのだろうか?w)

他にも太郎とは様々な出来事がありましたが、、またの機会に、、

終わりに、最初に書き始めたプロローグで(え?)締めたいと思います。(笑)

『紀州犬・太郎の大冒険』

タイトル通りの大冒険かどうかはともかく、
我が家の家族であった「紀州犬・太郎」の話をしてみようかと思います。

紀州犬はもともと、四国・和歌山地方でイノシシの狩猟に訓練された
中型の日本犬です。無駄吠えもせずに一見落ち着いて見えますが、
「威嚇よりも撃退向きである。自分や家族に害を及ぼす相手に対しては、一切容赦せず強靭な顎で食らいつく。」と、wikipediaにも記載されてます。
その性質故か、人を噛んだり、警官に向かって射殺される事件までありました。一度、戦闘態勢になったら土佐犬もたじろぐ気性の犬とも言われています。日本犬の中でも、飼育するにはある種の覚悟が必要な犬ともいえます。

そんな紀州犬が我が家に来たのは、今からもう30年以上も前になります。
その当時、お向かいさんの家から頼まれる形で飼育していた雑種の「ポチ(♂)」。まだ一歳未満の柴犬「チビ(♀)」がいたのですが、ある日、ペットショップで対面した紀州犬の子犬に一目惚れして購入したのでした。

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先住犬ともすぐに仲良くなり、私にも添い寝するほどに懐き、口をペロペロ舐めながら起こされる毎日でした。

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紀州犬が7ヶ月になった頃、不測の事態というか・・柴犬が身篭りました。
(雑種のポチはすでに去勢済みです)

出産予定日の前に動物病院に柴犬を連れて行ったのですが、なんとその医者
先生、触診のみで曰く・・「少し腫れてるようですが、、妊娠ではないですね!」と言い・・
なんだ?このヤブ医者は?!)と憤りつつ帰宅。チビのお腹に耳を当て、
確かな心音を幾つか確認した後、クローゼットの一画にダンボール等で即席の産室を用意しました。

そして何と同日!・・隣の部屋で仕事をしていた私の許に、チビが助けを求めるように呼び来たのです。 産室に行くとすでに一頭は出産済み?!
残り四頭の出産に立会いました。

狭い家でのこと、八頭もの大家族になった中、精神的に不安定になっているポチの「無駄吠え」が始まり、外での飼育を余儀なくされましたが、状況を知った元の飼い主さんから声が掛かり、元の家に帰ることとなりました。(この事は今でも後悔していて、私は自分の行為を許せないままでいます。)

それでも、子犬の成長を見守る楽しい日々が続きました。

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五頭の性格はそれぞれに個性があって、まったく違うものでした。
長男「チョースケ」は一本気で生真面目。次男「ジナンペ」はまさに紀州犬そのものの気性で、長男を噛んで怪我させる程。長女「デビ」は元気でおっとりした感じ。次女「白ちゃん」は、他のみんなが怖がって飛び降りられないでいる高さから、平気で飛び降りる勇気のある女の子。末っ子の「スエちゃんは、見るからにバランスの取れた健康優良児。

全ての子の成長を見守りたい気持ちはあるものの、その余裕もなく、普段お世話になっている動物病院の先生の紹介で、最初に次男。次に末っ子。そして勇気ある「白ちゃん」が里子になりました。
結果、我が家の犬は「チビ」「太郎」「チョ-スケ」「デビ」の四頭となり、長い年月に渡るドラマへのプロローグとなります。

太郎ではない・他の犬たちのお話は、またの機会に・・・

お付き合い、ありがとうございました☆

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