27歳

びっくりして…しまったなぁ。
27歳だったのか。
早い。
でも、27歳だったんだな。
悩んでいたんだろうなぁと思った。
生まれてから元気を元気だと気づかないぐらいに走り切ってきて、ふと立ち止まるのが、
27歳なのかなぁと思っている。
いろんなことをやってみて、立ち止まる時。

私はどうやって越えたのかなぁとぼんやり振り返った。
私はその頃ブログを書き始めたように思う。
もう閉じちゃったけど、そのブログは最初からコンセプトがあって、現実に薄いベールをかけようとしていた。
言い換えれば、物語。
虚構のベールをかけることで、耐えられない現実を越えようとしていた。
27歳を越えるのには物語が必要。
虚構のベールが必要。

さらに持論を続けると、
どんなベールをかけるのかは、
自分で決めれば良いし、誰にも文句を言われなくても良い。
いずれその物語には終焉が来るので、
その終焉は自分で気づけば良い。
27歳の葛藤の本当の本当のところは本人だけがわかっていれば良いと思う。

結局、その物語は破綻する時が来るかもしれない。
虚構のベールをかけられる物語はひとりの人生の一部分に過ぎないから。
人は毎日複数の物語を生きている。
ベールをかけた物語を、ほかの物語が侵食してしまう。きっと多くはそうだと思う。
虚構のベールを必死に守ってくれる人がそばにいる場合もあるだろう。
それにいつか気づいた時、そばにいる人を限りなく愛しく思う人もいるだろう。
でも、それもこれも全部自分で気づいていけば良いことだ。他人にとやかく言われなくても。

知らなかったので、深夜にその人のご訃報を私は見た。
悲しかった。
ご自分が素晴らしい発信力のある生命体だとも気づかずに逝ってしまわれた。

今は心に平安が訪れていることを切に願いたい。

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