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第9回「玉置浩二ショー」を、さらさらと書いてみる。

この日、集まってくれたことが、まずうれしい

(動画は今回の「玉置浩二ショー」では歌っておりません…いつか歌ってほしいけれど)

3日に放送された「玉置浩二ショー」。リアルタイムで聴いて、ビデオで見て、ひとしきり消化できたところでnoteに何度か書き始めたのだけど、いろいろ考えてしまって続かない。どんな言葉を並べても、“あれはあのときだけのものだからね”とご本人に軽く交わされてしまいそうな気がしてしまう。それくらい、私が知っている玉置さんはパッ、パッと展開が早い印象です。

でも。玉置さん、絢香さん、ジェジュンさん、いきものがかりさんのそれぞれのファンのみんなは、きっといろんな想いとともにこのショーを楽しみにしていた(いる)と思うので、歌ってくれてうれしかった。ありがとう。そして。まだ見ていない方もいると思うけれど、リピート放送の予定はいまのところないようです。みんなの想いがNHKに届きますように。

私が見てきた、玉置浩二、という人。

今回の「玉置浩二ショー」の感想の前に、これまで私が見てきた玉置さんについて少しだけ。そもそも、玉置さんの声に出会ったのは、「安全地帯Ⅷ-太陽ー」のころで、そこからⅦ、Ⅵ、Ⅴ…と遡ってCDを買い漁りました。リアルタイムではソロ活動を追いかけ…だから、安全地帯が再結成されたときはめちゃくちゃ感動して、ツアー最終日(だったと記憶)の東京厚生年金会館で、鳴り止まない拍手をいつまでも聞いていたのを憶えています。

最後にライブに行ったのが2010年のツアーなので、ちょうど10年前。このときは安全地帯のツアーでした。久々のツアーで、安全地帯の再結成。ツアー中“完全復活なんてあるわけないだろ!”発言があったのか、なかったのか。風のうわさで聞きましたが…その頃書いた日記が↓です。

“玉置さんは、ギターをボロンと弾いて静かに歌うのが似合います。私はそういう玉置さんに一目惚れして、安全地帯に触れてきました。他のメンバーのカッコいいところもたくさん見てきたから、生で聞けるのはとても嬉しい。だから、この復活ツアーが好評で、次に繋がるといいなって思います。”

若かった自分が恥ずかしい…。いまはそれもすんなりと聞けるんだけど、当時は、“前みたいにカッコよく歌ってよ!”って思っていたんですね。音楽じゃないところでのお騒がせなところもあったし、ライブでもそれを匂わすような演出があったので、こんなレポートを書いたのでしょう。

だからもし10年前の私が、今回の「玉置浩二ショー」を見て同じような感想を持ったとしたら、“CDのように歌ってほしけりゃ、CDを聞けばいいじゃん”と声をかけるかもしれない。どんな曲であっても、どんなアレンジであっても、どんな歌い方であっても、いまの玉置さんが選んだ曲で、演奏で、歌であるのは間違いないのだから、と。

歌った歌の、その先にあるもの

今回の「玉置浩二ショー」で歌われた曲を並べてみると、ソロでは「太陽」(安全地帯Ⅷ)、「yのテンション」(安全地帯Ⅲ)、「虹色だった」(ニセモノ)、「Run of Luck」(安全地帯Ⅰ)、「aibo」(ニセモノ)、「Lion」(PRESENT)でした。そのほかは、綾香さんとの「みんな空の下」「行かないで」、ジェジュンさんと「メロディー」。バーのコーナーでは、いきものがかりさんとのトーク中に「ありがとう」「さくら」。水野くんのnoteでは「青い“なす”畑」も歌ったとか!聞きたかった…。

水野くんが玉置さんの大ファンということは、ご本人も度々語っているけど、いきものがかりとしての共演は初めてだったんですね。素直に喜んでいる感じが伝わってきて、見ていたこちらも“よかったね”って思ってしまいました。

コロナ禍のせいか、今回歌われた曲は、どれもコロナに結び付けてしまうのだけど、「太陽」「yのテンション」も、どうにもできない嘆きや悲しみを“最後までいかないギリギリのところ”で悲壮感や閉塞感いっぱいに歌ってるのだから仕方ないのかな。いまのみんなの気持ちを代弁してくれているような、ためてたものを吐き出せたような、そんな不思議な気持ちになりました。

それでも、あと少しあと少しと、自分に言い聞かせながらの毎日です。できるだけ穏やかに過ごそうと呼吸を整えながらの生活で、それは家族も一緒で。だから、もう無理して堪えるのはやめよう。ワーッ!と叫びたくなるときは歌うことにしよう。たとえばそれが悲しい歌でもいいでしょう?泣きながらでもいいでしょう?って「Lion」を聞きながら思いました。

今回の「玉置浩二ショー」を何回か見て思ったのは、ツアーが再開したら同じ曲をやるのでは?ということ。違うかな。違うとしたら、この“SHOW”はとても貴重なライブラリになるけど、会場で生で聞いてみたいファンも大勢いるだろうから複雑です。でもきっと、いまごろはまた違う曲を練習してたりして。いや、新しい曲がたくさんできてるかも。でもまずは、ゆっくりしてください。

最後に。手放しで、“大丈夫、どうにかなる”と思えないいま、少しでも前向きになれるように、音楽の力を信じてこの“SHOW”を作り上げてくれた、サポートメンバーのみなさん、番組スタッフのみなさん、いっぱいの“愛”をありがとうございました。また、すてきな音楽を聞かせてもらえるのを、いまから楽しみにしています。

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