最低限の荷物を固めてあなたに会いに行こうと思いました

私の夏の恒例行事、江ノ島ひとり旅に行ってきた。毎年一人で江ノ島に行く自分、狂っててちょっと好き。いや、かなり好き。生しらす丼食べて、江ノ島神社お参りして、フレンチトースト食べて、シーキャンドルに登って、写真を撮って、夕日を眺めた。江ノ島にはとある目的があって、これまで江ノ島での行動は全てその目的の為だったけど、今年は目的+自分がやりたいことをしてみようって思って初めてがたくさんあった。去年食べたいと思ったけど諦めたつぶ貝串を一年越しに食べることができて嬉しかったし、昔から食べてみたいと思っていたとこぶしを見つけて食べることができた。美味しかった。

私は歩くことや体を動かすことや疲れることがとにかく嫌いなので、毎年金にものを言わせてエスカーで上まで登っていたんだけど、今年は初めて階段で登った。自分の足で登ってみたいと思ったんだよね。階段で登ってみて、思っていたよりも大変じゃなくて、余裕で登れて驚いた。人生ってこうなのかもと思って、少しショックだった。これまで私の人生、予防線ばかり張って挑戦すらしてこなかったな…と心当たりがありすぎて痛いところを突かれた気がした。できないやりたくないと思って逃げてきたものは実はそんなに高い山ではなくて、案外すんなりできることなのかも。そんなことを思った江ノ島ひとり旅でした。



この前、数年振りに高校時代の友達に会った。みんな大人になっていた。私だけ大人になれていない気がした。まぁ大人になんてなりたくないんだけどさ。高校時代、一番仲良かった友達だったけど、私とは全く違う人種だな~とつくづく思ったよ…。正直落ち込んだ。

高校時代、私のことを好いてくれていた男子がいたんだけど、今は二児の父で家も買ったんだって。そんな話を聞いて、まじで大人になったんだと感動したと同時に、私たちはもうそんな年齢になったんだということにショックを受けてしまった。その人はうるさくてすぐふざけてクラスでも目立つ問題児みたいな人で、真面目でおとなしい私は当時その人のことが苦手だったしバカだと思っていた。でも今は私なんかよりずっと立派だと思う。いや、今も昔も最低なのは私のほうか。今なら自分がどんなに最低な人間だったかわかる。

いい子でいる意味なんてなかったな…と大人になってからめちゃくちゃ思う。だってあの頃受験勉強頑張ってそれなりの大学に入れたけど、結局今の私はこれだもん。学歴ってなんのためにあるの?無意味すぎる。真面目に勉強していた私も、真面目に勉強せずに人に軽々しく宿題見せてとか言ってきた奴も、大人になったらそんなの関係ないじゃん。むしろ学生の頃からやりたいことをやっていた不真面目な人のほうが上手く生きる術を知っている気がする。だって、昔から自分の意思で先生に反抗していたわけでしょ。私は大人が敷いたレールの上を走ることしかできなかった。だから今も私はやりたいこともわからずこんな状態よ。これまで辿ってきた道は全部私が決めたことだし人と比べることではないけど、あの頃頑張っていたのはなんだったのかな…と同級生の近況を聞いて虚無になってしまった。私も不良になればよかった。



学生時代、宿題見せてと言ってくる奴が本当に嫌いだったな~と友達に会って思い出してしまった。この話をすると熱くなってしまいそうになるけど、昔から本当に嫌な思いをしてきた。人の努力の賜物を努力せずに簡単に手に入れようと思える神経が理解できなかったし、努力せずに努力した人と同じ結果を得ようとすることが許せなかった。見せてもらおうという神経が無理なのに、こっちは自分の答えが合ってる自信もなく、間違えていたら見せた奴に私の答えが間違っていると知られるのも癪だった。とは言え、頼まれたら断れなくて見せてあげてた。そんな自分も許せなかった。「間違ってたらごめん」とかいいながら見せてあげるの。「全然いいよ」じゃねぇんだよ。優しいふりして見せてあげていた私の気持ちがわかるか?ふざけんなっていつも思ってたよ😊

この前会った友達(宿題見せてって言えるタイプの人)との話の流れでこれ系の話題をかすったんだけど、私の気持ちは一生理解されねぇわとはっきりわかってしまってつらくなった。想像すらできてないもん。宿題見せてって言う人は悪気なんて1ミリもないんだね。私だけこんな気持ちになってバカみたいじゃん。私みたいな頭の堅い人間より、宿題見せてって言える人や快く見せてあげられる人(そんな人いるか?)のほうが世渡り上手だろうし生きやすいんだろうな~。腹立つ。


大学以降の友達はわりと価値観が合う人だと思うけど(価値観が合うから仲良くなった)、高校までの友達は私とは価値観や生き方が違いすぎると思う。会ってないけどわかる。みんな、それぞれの道で生きている。私もあの頃の私ではないしね。私は自分の考え方が好きだし自分の正義を信じて生きているけど、違う道に進んだ人は私が持っていないものを持っているわけで、今さらそんな人に会ったら劣等感を感じて自分が揺らいでしまいそうで、会うのが怖いと思った。会いたくないわけじゃない。懐かしい話とかして死ぬほど笑いたい。でももう二度と会わなくてもいいかなと私は思ってしまう。みんなどこかで元気に暮らしていてほしい。元気かどうか知りたくて、きっとまた同じことを繰り返す。


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