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腰とおしりの間の痛み

幸手市にある「風ある林整骨院」です。これまで実際にあった症例と、施術/施術後の様子などを書いています。

今回は、高校1年生(女子)ソフトテニス部の方の “ 左腰と左臀部(おしり)の間の痛み ” の症例です。


・来院時の状況:高校入学前の春休み、高校の部活に参加。
左腰と左臀部の間が痛くなる
左足に体重をかける、前傾姿勢で走る動きをすると痛むという。


・問診/検査時の初見と施術方針:検査をすると、歩くことやジャンプをすることでは痛みを全く感じない。
立位前屈、左股関節の開脚をすると痛みが出る。
左殿筋と左大腿後面に緊張があるようなので、ゆるめて症状の改善を図る。


・本人の要望:入学後、1年生からレギュラーを狙いたい、大会に出場できるよう身体を整えたい。


・施術(初回):日常動作での痛みがみられないので、施術初回から深部筋にアプローチ。
特に、
 中殿筋(おしりの横側の筋肉。脚を横に上げたり、股関節を支えたりする筋肉)
 大腿直筋(腸骨から膝に伸びる太ももの筋肉)
 中間広筋(大腿直筋のすぐ後ろの位置、外もも内ももの間にある筋肉)
 大腿二頭筋(太ももの後ろ側にある長い筋肉。長頭は坐骨から、短頭は大腿骨の後ろ面にあり、膝の屈伸をする筋肉)
これらの筋肉の硬さが顕著なため、横向き寝と立位とで施術し筋肉をゆるめる。

・施術(2回目):初回よりも症状は改善しているが、ダッシュしたり急停止すると強く痛むという。
前回同様に施術。まだ大腿二頭筋が硬いため、横向き寝で左大腿を後ろに引きながら丁寧に大腿二頭筋を施術
すると、動きが軽くしなやかになり症状は改善。施術終了。

その後、部活の練習中も痛みがなくプレーできているという。


今回の症例のポイントは、“ 急な練習のアップデート ” です。

中学校と高校の練習では、質も量も異なります。
これまでの練習で使われていた筋肉が、今まで以上の動きをすることで負荷がかかり柔軟性を失って硬くなってしまったものだと思われます。
そのため、腰から脚の大きな筋肉と関節が悲鳴を上げてしまったのでしょう。

「練習を頑張りたい」という気持ちが先行してしまいがちですが、体力以上の運動で身体に負荷をかけることは、筋肉や関節の故障を招きます。
運動開始前には十分に準備運動を行って筋肉を温める、運動後はクールダウンをしっかり行う練習量を少しずつ増やすなど、身体を労わって痛みやケガを防ぎましょう。

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