繰り返す足関節捻挫
幸手市にある「風ある林整骨院」です。これまで実際にあった症例と、施術/施術後の様子を書いています。
今回は、17歳の高校生(バスケットボール部)の男の子の症例です。
・来院時の状況:バスケットボール練習中に、他の人の足に乗ってしまい左足を捻挫。
これまでにも数回捻挫をしており、軽い捻挫の場合には自分で湿布やテーピングをして処置していたが、今回はいつもより痛みがひどいという。
・問診/検査時の初見:リスフラン関節(第5中足側)と前脛骨筋・長腓骨筋(すねの筋肉)に痛みと熱感あり。可動痛も酷い様子。
・施術:基本的な捻挫の処置を行い、部活はお休みしてもらう。
だんだんと症状は緩和され、関節可動域も正常になり、部活動に復帰。
・再来院:部活動に復帰後、何度も痛みがぶり返してしまうという。
・予測される症状の原因:再び痛みをぶり返す原因は、足関節だけの問題ではなさそうなので、歩行チェックを実施。軽く早足歩行をしてもらうと、歩き方に“癖”があることが判明。
ご本人も自覚あり。痛みをぶり返す原因ではないか。
・再施術:施術のゴールを「歩行の“癖”を改善する」とすることに。
腰/股関節/膝/足関節と、立位で土台となる足元からのバランスを調整。
徐々に歩行の“癖”も改善された。
・その後の様子:部活動も問題なく出来ており、繰り返していた捻挫や症状が起こることは減っているという。
この症例のポイントは“症状を何度も繰り返す”というところです。
一見、部活動中のケガと捉えてしまいがちですが、そのケガが繰り返されるようであれば、何らかの原因が他にあると考えられます。
日常生活に支障がなければ、今回のような”歩き方の癖”などは見過ごされてしまうものかもしれません。
ケガの治癒はもちろん大切ですが、何度も繰り返す、癖になってしまっている場合には、ご自分の身体の様子を他者目線で俯瞰して見てもらうことで、思わぬ原因の発見となるかもしれません。
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