後頭部強打からの頭痛
幸手市にある「風ある林整骨院」です。これまで実際にあった症例と、施術/施術後の様子などを書いています。
今回は、吹奏楽部に所属する中学生(男子)の “ 打撲と頭痛 ” の症例です。
・来院時の状況:1週間前に学校の廊下で転倒。右の後頭部を強打したため、病院で精密検査をするも異常はなし。
強打した右後頭部に痛みのあるコブ。頭痛が続いている。
・問診/検査時の初見:右後頭部のコブの他に痛みがないか検査。左前側頭部からの頭痛と、右の首に痛みあり。
強打したときの衝撃により、頭がバウンドしたことによるむち打ち症が原因と思われる。
・本人の要望:頭の重だるさと、頭痛を解消したい。
・施術(初回):頭全体を触り状況を確認。右後頭部を包み込むように支え、左側頭部こめかみから押し返すように施術し頭痛の改善を図る。
その後、右首も調整したところ可動域が改善。
・施術(2回目以降/現在も継続中):初回の施術により、左側頭部からの頭痛は解消したものの、他の場所からの頭痛が起きている。
強打した右後頭部を軽めに押すと、今回頭痛のするところからの放散痛がみられる。
頭痛点から押し返すように施術し、頭痛の軽減を図る。
右首も調整し、徐々に痛みが改善してきているが、現在も頭痛がまだ残っているため、施術を継続中。
今回の症例のポイントは、“ 負傷したところ以外からの頭痛 ” です。
後頭部の強打という心配な負傷ですが、精密検査での異常はなかったことは幸いです。
しかし、時間が経っても痛みが残る、その痛みが頭痛となると何をしていても辛いものです。
負傷した患部だけの問題ではなく、転倒した際に衝撃を緩和するために身体がどのような様子になったかによって、他の部位にも損傷が及んでいることがあります。
筋肉は、伸びると反対側の筋肉が縮む仕組みです。
転倒した衝撃で、伸ばされた筋肉の反対側が思いがけず縮んだことにより、強打した場所の反対側に頭痛が表れたものだと思います。
今回のように、負傷した患部以外からの痛みが表れた場合には、身体全体の筋肉のバランスを保つためにも早めの対処をおすすめします。
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