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力仕事と足腰 / 腹圧と深呼吸

幸手市にある「風ある林整骨院」です。これまで実際にあった症例と、施術/施術後の様子を書いています。

今回は、70代後半の男性(大工さん)の症例のお話です。

・来院時の状況:腰に強い痛みと左下肢の痺れ。腰が伸びない疼痛姿勢の状態。前日に仕事で太い梁を持ったと言う。
あまりの痛みに整形外科へ駆け込みMRI検査を受けたところ、元々持病であった”すべり症の悪化”と診断され、手術を勧められたとのこと。

・問診時のご本人の希望:手術はしたくない。なるべく徒手的な方法での症状緩和を希望。

・施術(初期):現在の状況とご本人の望む方法にて開始。
仕事の様子などをお聞きするうちに、数か月前にお米30キロを持ったところ、鼠経ヘルニアとなり、その翌月に手術をしたと打ち明けられる。

・予測する根本的な痛みや痺れの原因:鼠径ヘルニアの手術後に、しばらく重いものを持つことを禁止されたことによる筋力の低下が起きている様子。特に腹圧の低下が気になる。

・施術(中期):腹圧を上げることと、すべり症による腰椎関節の運動不良改善。日常の歩行は、小幅でゆっくりと歩くように気を付けてもらう。

・施術(後期):初診から約2ヵ月半経過。症状の改善が感じられるようになり、毎朝50分の散歩の日課を再開。足取りも軽くなったという
残すところの左下肢の痺れ感とだる重さの改善策を継続。

この症例でポイントとなるのは”腹圧と筋肉の関係”です。

腹圧とは、おなかの中に腹膜(内臓が入っている袋のような膜)があり、その中で内臓がきちんと働くスペースを保てるよう膨らませているのもの。この腹圧と腹筋/背筋を使って身体を支えています。

腹圧が衰えると、筋肉にかかる負担ばかりが増えることで腰痛の原因となりうることも。日頃から腹式呼吸を意識するのも予防策になります。

#風ある林整骨院 #幸手市 #症例 #腰痛 #腹圧と筋肉


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